なんでもいい

榊 海獺(さかき らっこ)

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実は元ジャニーズです。

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僕は元ジャニーズだ。嘘ではない。正真正銘元ジャニーズなのだ。そう。少年野球チーム『ジャニーズ』に所属していたのだ。
名前だけ聞くと嘘みたいに思えるかもしれないが、ちゃんと実在するチームなのだ。

少年野球チーム『ジャニーズ』は地元の小学生が所属する野球チームだ。僕が所属していた頃は、地元で一番のビッグクラブで、所属人数がとんでもなかった。他のチームの3倍くらい居た。Aチーム(上級生が所属する一軍)、Bチーム(下級生が所属する二軍)、Cチーム(上級生のあまり試合に出れない子とBチームの上手い子との連合軍)と、カテゴリーが3つに分かれており、僕はこの中のAチームとCチームを掛け持ちしていた。

さすがにここまで人数が居ると、試合に出るだけでも至難の業だった。僕はAチームではあまり試合に出れなかった。僕の場合は上手い下手の問題ではなく、チームメイトからの信頼が皆無だったのだ。笑 
団体スポーツでは致命的である。例えば、1点差で負けている状態の7回裏ツーアウト三塁。(少年野球は7回までしかやりません。)代打で僕が告げられると、三塁ランナーは歩いてベンチに戻って来てしまう。当然アウトでゲームセットだ。試合後に監督が理由を聞くと
「どうせ打てないから。もういいかな?って。」
このような理由で、僕はAチームではあまり試合では使って貰えなかった。しかしながら、当時スーパーポジティブマンだった僕は、新たな場所に居場所を見つける。そう。ランナーコーチだ。ある時からランナーコーチに任命された僕は、もうノリノリでコーチングボックスに向かう。そして、水を得た魚かのように、アウト・セーフの判定を巡って審判に抗議する。小学生なのにも関わらずだ。しかしながら、監督がここで問題に気付く。そうだ。試合時間がめちゃくちゃ延びるのだ。最終的に、100%アウトの判定を覆そうと審判に向かっていったタイミングで監督から撤収命令が出た。
「恥ずかしいから戻って来なさい。」
これにて終演である。

その後はCチームの3番又は5番打者として試合に出続けた。当時、チームで1,2を争うくらい足が早く、肩も強かった僕は打撃だけでなく守備でも貢献した。主にセンターを守っていた訳だが、レフトオーバーの当たりを横取りしてホームで刺したりしていた。その甲斐あって、すぐにAチームのセカンドとして呼び戻す案が出たのだが、チームメイトとの信頼関係は変わらず、辞退しそのまま退団した。

退団後、他のチームの監督から直々にお誘いの連絡をいただいたのだが、移籍後1年間は試合に出れないという謎のルールを知り、辞退した。

その後は、地元の子ども達が野球に触れる機会を作ろうと、ゴムボールでやる優しい野球チーム『GBB(ゴムボールベースボールズ)』を設立し活動をしていた。その中から後の高校球児(エースピッチャー)が出るなんて思いもしなかったけど。

なんだか、話が逸れてしまったなぁ。とりあえず、僕は元ジャニーズなのだ。笑



調べてみたら、スペルは本家とは違ったのね。笑


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