なんでもいい

榊 海獺(さかき らっこ)

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GBB(ゴムボールベースボールズ)

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僕が中学一年生の頃、よく連んでいた小山と一緒にゴムボール野球チームを作った。チーム名は”GBB(ゴムボールベースボールズ)”。今思うとめちゃくちゃセンスの無いチーム名だな。名付け親誰だよ。俺やないか。まぁいい。

チームは基本的に地元の児童館に来ていた、インドアのゲーマー集団+αで構成されていた。そう。運動神経のあまり宜しくないメンバーの中で、唯一野球経験があった僕は、言うまでもなく監督兼キャプテンになった。(イェーイ。)
先輩も何人か居たのだが、実況パワフルプロ野球の名手とその連れ+友達のお兄ちゃん(ヒロ君)だったので、、、、
言うまでもなく僕が監督兼キャプテンになった。(イェーイ。)

練習を重ねていく内に、僕らの活動が通っていた中学校の野球部の耳に入り、ある時中学の野球部と試合をすることになった。
しかしながら、ここで問題が発生する。キャッチャー不在問題である。そこで、児童館に来ていた小学生の中から、体格がキャッチャーっぽかった色黒でぽっちゃり系のブラピをスカウト。(あ。違います。違います。ブラッド・ピットじゃなく、ブラック・ピッグでブラピです。今思うと虐めみたいなニックネームだな。すまん。ブラピ。)これで一先ずメンバーが揃った。

さて、次なる問題へ。そう。ゴムボールとプラスチックバットはあったのだが、グローブが無かったのだ。そこで、児童館にあった紙工作を集めた本の中から、新聞紙グローブなるものを見つけて作った。ポジションごとに少しずつカスタマイズしながら。内野用、外野用みたいにね。ゴムボールでやる野球にはこれで十分だった。

メンバーと道具が揃ったところで、試合に向けて、再び練習を開始した。場所は近所の公園にあった広場を使った。広場といってもそんなにいい場所ではない。足元は土ではなく砂利だ。スライディングしようものなら一発でアウトだ。

最終的に僕らは、練習に短パン+ビーサン姿で来たヒロ君(当時中学三年生)が、すっ転んで血だらけになりゲームセット。即病院送りになり、チームはそれを機に解散した。試合をすることなく解散した。
ちなみに、試合をするはずだった野球部のキャプテンは、事前に僕らの練習を視察しに来ており、”部活動に参加して欲しい”と再三お誘いをいただいたのだが、僕はやんわり断った。
その後は僕とブラピでキャッチボールをしたり、一緒に変化球の研究・特訓をしたりした。フォークとスライダーとシュートしか会得出来なかったけど。

ちなみにGBBの活動終盤でピッチャーをしていた当時小学生2年生だったハルは、GBBで野球と出逢い、その後少年野球・中学の部活動を経て、高校球児(エースピッチャー)になったらしい。今じゃ僕のちょっとした誇りである。

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