なんでもいい

榊 海獺(さかき らっこ)

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ラブレター魔と交換ノート

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小学生の頃の僕にとって、愛の告白=ラブレターだった。

小学生で何が愛の告白だ!と思ったそこのあなた。まぁ今日はその辺のところをお話ししていきますので、最後までお楽しみくださいな。

僕が初めてラブレターを書いたのは、小学五年生のことだった。小学生の頃の僕は、恋多き謂わばプレイボーイだった。(言い方よ。)次から次へと好きな子が変わり、気付けば学年中に好きな子、好きだった子、気になっている子が居た。しかしながら、その時の僕は想いの伝え方が分からず、誰にも告白が出来ないまま月日は過ぎて行った。

小学五年生になり、僕はテレビ番組か何かでラブレターという物の存在を知った。思い立ったら直ぐに行動するタイプの僕は、早速当時好きだったカオリちゃんにラブレターを書いた。
さて、次の問題は渡し方だ。恐らく1番ベタなのは下駄箱に投函だろう。しかし、僕の通う小学校では全学年、全クラスの生徒の下駄箱が1箇所に集中していた。そう。下駄箱に投函しようものなら、誰かしらに間違いなくバレる。考えに考えた末、僕は放課後のみんなが帰った後に、カオリちゃんの机にラブレターを忍ばせた。

翌朝、僕のラブレターに気付いたカオリちゃんは、同じ班のミユキちゃん、サツキちゃんと井戸端会議を始めた。数日後、結論が出たようで、僕の元に一冊のノートが届く。交換ノートの始まりだ。
その日あったことを記入して、翌日相手の机の中に入れる。これが暗黙のルールだった。当時の僕が何を書いたは内緒なのさ。(小沢健二か。)

しかしながら、交換ノートは何往復かして、返って来なくなった。最初は家に忘れてきたのか、忙しくて書いている時間がなかったのかと思っていたのだが、1週間、1ヶ月が経っても、カオリちゃんからノートが返ってくることはなかった。
これはきっとフラれてしまったのだと思った僕は、忘れるために他の子を好きになろうと努力した。

そして卒業式の日、まだカオリちゃんのことが忘れられなかった僕は、再びラブレターを書き、カオリちゃんの机に忍ばせた。卒業式が始まるギリギリの時間に教室に戻り、そっと忍ばせた。
卒業式が終わり、教室に戻ったカオリちゃんは、机の中のラブレターに気付いた。
「は?また何か入ってるんだけど?キモ。」
その言葉で、僕のカオリちゃんへの恋は終わりを告げた。

後日分かったのは、僕とカオリちゃんの交換ノートは担任の先生にバレて没収されていた。今思うと、没収する理由が見当たらないのだけど。僕の淡い恋心を返して欲しいものである。
交換ノートが返ってこないことで、きっと僕らはお互いにフラれたと思っていたのだろう。カオリちゃんは僕のことを”一度フったのに戻ってきた調子のいい男”とでも思っていたのだろう。そういうことにしといてくれ。







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