なんでもいい

榊 海獺(さかき らっこ)

文字の大きさ
58 / 101

メンズコスメブーム

しおりを挟む
数年前より、メンズコスメブームが来ている。街中を見渡せば、ファンデーションを塗っている男性も珍しくなくなってきた。
実を言うと僕は、メンズコスメブームの5年以上前から化粧をしていた。


僕はバンドマンで人前に立つ人間だった。しかしながら、肌荒れが酷く、到底人前に立てる面構えではなかった。そこで、せめて顔を赤みだけでも消せないか?と始めたのがメイクだった。
あれは今から8年前。男性向けコスメなど、ほとんど無い時代。僕は女性用コスメを使いメイクをしていた。しかしながら、当時はメイクに対する知識もほとんど無し。ファンデーションは愚か、下地すら塗らずにコンシーラーを顔中に塗りたくっていた。当然のことながら、ライブが終わる頃には顔がまだらで大変なことになっていた。

さすがにこれでは不味いと思い、勉強を始めることとなる。YouTubeで女性のメイク動画をひたすら見る日々。コンシーラーの他に、化粧下地、ファンデーション(パウダー/リキッド)、そして、化粧崩れを防ぐスプレーがあること知り、買いに走る。なんとなく薬局はハードルが高く感じ、ドンキホーテへ走る。
※アイメイク、チーク、口紅には手を出さなかった。(カラーリップは使ったことあったか。)

いざ、ライブ当日。リハーサルが終わり、本番前にメイクタイム。元々色白に輪をかけたように、真っ白フェイスになってしまった。鈴木その子一歩手前だ。たまたま持っていた、喉保湿用吸入器のミストを顔に当て少し落とす。あとは細かいところを再度コンシーラーで隠して完成。まぁ妥協点でしょう。

そんなことを数年続けたところで、僕にとって救世主が現る。男性ファッションYouTuberが、次々にメンズコスメの重要性を謳い出し、化粧品会社数社からメンズ用コスメが発売された。メンズ用とのこともあり、今回はバッチリだった。まぁメイク下手なので、いつも厚化粧みたいになってたんですけどね。笑
しかしながら、最近は肌荒れが改善されたこともあり、メイクは不要になった。まぁ元々まつ毛が長くて、眉もハッキリクッキリしてるタイプなので、メイクしてなくてもメイクしてるように見えるんだけどね。あ。イニスフリーのミネラルパウダーだけは時々使いますわ。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

罪悪と愛情

暦海
恋愛
 地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。  だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...