なんでもいい

榊 海獺(さかき らっこ)

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ジョンの帰還

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 2019年、Red Hot Chill Peppersにジョン・フルシアンテが還ってきた。

    僕がジョンと出逢ったのは、高校生の頃だった。ジョンが世界三代ギタリストと呼ばれていた頃だった。ジョン・メイヤー、デレク・トラックス、そしてジョン・フルシアンテ。プレイスタイルは三者三様で、ジョン・メイヤーはブルース、デレク・トラックスはスライドギター、ジョン・フルシアンテはロックだった。
 当時の僕はまず各々のプレイスタイルを学ぶ為、近所のTSUTAYAに足を運んだ。各々のCDを借りてきて聴き漁る。その中で真っ先にハマったのがジョン・フルシアンテだった。
 3人とも何をしてるのか分からないくらいギターが上手いのだが(当たり前だ。)、中でもジョン・フルシアンテは凄い数のエフェクターを用いて、意味の分からないプレイをしていた。

 僕はその魅力にどっぷり浸かった。そして、技術ではなく機材で音を寄せようとした。しなしながら、当然機材は高価。生産終了のビンテージ品もちらほらあった。
 その中から、今も販売されていて、値段も然程高くないものを探す。見つかったのはIbanezのWH-10とMXRのMicro amp。各々\10,000前後。即お茶の水へ飛んだ。

実際にエフェクトボードに組み込んで弾いてみる。当然ながら、機材を揃えてもジョンと同じ音は出ない。ロジャーメイヤーの時から何も学んでいなかった。技術が伴わなくては意味がないのだ。そこで、それからというもの、夜な夜な練習に明け暮れた。

”ジョン・フルシアンテ脱退”

 2009年。衝撃的なニュースが僕を襲った。僕は気付いていなかったのだが、噂によるとこれは前々からフラグがあり、少しずつジョシュ・クリングフォっファーに引き継ぎをしていたそうな。その時のショックは相当なものだった。スーパーのレジでバイトをしている場合ではなかった。全く手に付かなかったのを覚えている。


そんなジョンが2019年。戻ってきた。YouTubeでライブ映像を観る。やっぱりジョンはジョンだった。




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