Baseball Side Story

榊 海獺(さかき らっこ)

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日本ハムファイターズ

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 日本ハムファイターズ(以降、日ハム)ファンになった。

 長く愛したダイエーホークス及び、そんなに愛してはいなかったソフトバンクホークスファンからの完全移籍。一体何があったのか。今日はそれを話そうと思う。

 巨人の時は高橋由伸から、ダイエーホークスの時はパワプロの小久保裕紀からファンになったが、今回はというと武田久だった。
 たまたまテレビ中継があったのでなんとなく観ていたら、試合終盤にクローザーとしてマウンドに向かう背中が映し出された。そう。それが武田久だった。
 涼しい顔でマウンドに上がり、涼しい顔で投球練習を開始。171cmという野球選手としては決して大きくはない、むしろ小さい部類に入るその姿から放たれる、すーっと糸を引いたような直球は、僕の心を一瞬にして奪い去った。
「格好良いなぁ。」
 気付いたら口からそう溢れていた。
 
 それからというもの、携帯電話の待受画面は武田久の投球画像になり、試合の度にスコアを確認し一喜一憂するようになった。もうすっかり武田久のファンになっていた。
 武田久ファンになると、他の日ハムの選手にも興味が出てくる。当時の日ハムは、今の監督の新庄剛、コーチの森本稀哲らの現役時代。その他にも高橋信二、小谷野、金子誠、宮西らが。調べれば調べるほどにのめり込んでいった。もうそうなると、すっかり日ハムファンである。

 まぁ実を言うと、昔日本ハムファイターズの本拠地は東京ドームにあり、知り合いにチケットを貰ってダイエーホークス戦やロッテ戦を観に行っていたり、少年野球をしていた時代に、チームメイトと鎌ヶ谷グラウンドで行われたファンフェスタのようなものに行ったこともあり、割と近い距離にあった。それこそダイエー/ソフトバンクホークスなんかよりよっぽど近くに。金子圭輔の直筆サインボール持ってたし。(ファンフェスタで当たった。)
 そこに武田久が最後のトリガーとなり、どっぷりハマったという訳だ。

 日ハムファンになった時点で、日ハムは既に北海道に移っており、交流戦で都内に来る時にしか観に行けていないが、たまに来る特別を大切に今も応援を続けている。
 東京ドーム等のショップがホームチームのグッズしか扱わなくなった関係で、グッズなどを買ったりはしてこなかったが、先日遂に期間限定特別ユニフォームシャツを手に入れた。これは日ハムの本拠地であるエスコンフィールドで配られた物で、デザインが可愛らしく好みだった。さすがに現地までは行けなかったので、初めてメルカリを使い購入した。

 今年の交流戦。取引先の方にチケットをいただき、巨人戦を観に東京ドームへ。ユニフォームシャツを着ての観戦。なんだかちょっとそわそわした気分だったが、試合時刻が近づき日ハムファンが集まるに連れ、僕もそんなファンの一員になれたような気がして嬉しかった。
 来年はちゃんとしたユニフォーム買おうかな。武田久はもう居ないから、同じクローザーの田中正義のユニフォームを。

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