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松坂大輔vsイチロー
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1998年11月20日。プロ野球ドラフト会議で日本ハムファイターズ、横浜ベイスターズ、西武ライオンズの3球団競合の末、西武ライオンズに入団したのが、平成の怪物こと松坂大輔だった。
ある日。朝早く父に起こされた。
「早よ起きろ。」
家族全員怪訝な表情。
「何。こんなに早く。」
早くも母がブチギレている。
「サンリオピューロランドに行くぞ。」
「は? なんで急に。バカじゃないの。」
僕と母は同じリアクションだったのに対し、妹だけ目が輝いていた。
「やったー。」
歯を磨いて、顔を洗って、適当に着替えたらいざ出発。父のデリカに乗り込む。母の作ったZARDのカセットテープを聴きながら、若干道に迷いながらなんとかサンリオピューロランドへ。
サンリオピューロランドに着くなり、バタバタとアトラクションを周り、度々supremeの店員の如く「もういい?」を繰り返す父。何かがおかしい。何をそんなに焦っているというのだ。
母にブチギレられながら、サンリオピューロランドを後に。妹はそれでも満足してるようだった。
車に揺られて帰路に、、、は就かず、辿り着いたのは西武ドーム(現ベルーナドーム)だった。
「なんで西武ドームなの?」
「今日はオリックス戦なんだよ。」
西武ファンでもオリックスファンでもないのに、何を言ってるんだ。その疑問はスコアボードを見て解決した。
「そうか。松坂対イチローなのか。」
西武ライオンズの先発ピッチャーは松坂大輔。オリックスブルーウェーブの1番バッターはイチローだった。
プレイボールの声が掛かると両チームから大声援が上がる。
スコアがどうだったのか、今となっては覚えていないが、初めて行った西武ドーム、初めて生で観た松坂大輔、イチローは小学生ながら感動したのは覚えている。
帰りにお土産を買ってくれるというので、前々から西武で気になっていた選手のリストバンドをリクエストした。
「小関のリストバンドがいい。」
父が売店から戻ってくると、手渡されたのは松坂大輔のイラストが描かれたTシャツだった。
「松坂のがいいだろう。」
それからしばらく、そのTシャツが野球の練習着になった。(割と気に入っていた。)
時が流れ、高校生になり、僕はその時のエピソードを同じクラスの友達に話してみた。
「俺その試合知ってる。」
一人のクラスメイトが表情をパーっと明るくして言った。
「覚えてるんだ。」
「だって俺も観に行ったもん。」
時を超えて、あの時球場にいた小学生とクラスメイトになるとは。なんという運命。
「え。俺も行ったよ。」
「俺もー。」
嘘のような話だが、僕のクラスにはあの日西武ドームに居た人間が4人居た。
ある日。朝早く父に起こされた。
「早よ起きろ。」
家族全員怪訝な表情。
「何。こんなに早く。」
早くも母がブチギレている。
「サンリオピューロランドに行くぞ。」
「は? なんで急に。バカじゃないの。」
僕と母は同じリアクションだったのに対し、妹だけ目が輝いていた。
「やったー。」
歯を磨いて、顔を洗って、適当に着替えたらいざ出発。父のデリカに乗り込む。母の作ったZARDのカセットテープを聴きながら、若干道に迷いながらなんとかサンリオピューロランドへ。
サンリオピューロランドに着くなり、バタバタとアトラクションを周り、度々supremeの店員の如く「もういい?」を繰り返す父。何かがおかしい。何をそんなに焦っているというのだ。
母にブチギレられながら、サンリオピューロランドを後に。妹はそれでも満足してるようだった。
車に揺られて帰路に、、、は就かず、辿り着いたのは西武ドーム(現ベルーナドーム)だった。
「なんで西武ドームなの?」
「今日はオリックス戦なんだよ。」
西武ファンでもオリックスファンでもないのに、何を言ってるんだ。その疑問はスコアボードを見て解決した。
「そうか。松坂対イチローなのか。」
西武ライオンズの先発ピッチャーは松坂大輔。オリックスブルーウェーブの1番バッターはイチローだった。
プレイボールの声が掛かると両チームから大声援が上がる。
スコアがどうだったのか、今となっては覚えていないが、初めて行った西武ドーム、初めて生で観た松坂大輔、イチローは小学生ながら感動したのは覚えている。
帰りにお土産を買ってくれるというので、前々から西武で気になっていた選手のリストバンドをリクエストした。
「小関のリストバンドがいい。」
父が売店から戻ってくると、手渡されたのは松坂大輔のイラストが描かれたTシャツだった。
「松坂のがいいだろう。」
それからしばらく、そのTシャツが野球の練習着になった。(割と気に入っていた。)
時が流れ、高校生になり、僕はその時のエピソードを同じクラスの友達に話してみた。
「俺その試合知ってる。」
一人のクラスメイトが表情をパーっと明るくして言った。
「覚えてるんだ。」
「だって俺も観に行ったもん。」
時を超えて、あの時球場にいた小学生とクラスメイトになるとは。なんという運命。
「え。俺も行ったよ。」
「俺もー。」
嘘のような話だが、僕のクラスにはあの日西武ドームに居た人間が4人居た。
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