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23、魔導師たちの密かな攻防
第243話 地下道への侵入者
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「企んでる?どういう事だ?」
うーんと、アイネコが頭を抱える。
こんな事なら、国語とか、もっとマジメにやっておけば良かった。
いや、もしかしたら、この頭の回転の悪さはネコの身体の脳みそが小さいせいかもしれない。
情報の整理に頭をフル回転した。
「あたし、頭良くナイにゃ!
だから、簡潔に言うにゃ!」
「了解、問題ない。」
むう、っと、ヒゲをヒクヒクさせながら、眉間にしわを寄せる。
「爺さん、もう駄目だって、なんか焦ってたにゃ。
キアン、上手く行ってたのに、上手く行かにゃいって言ってたにゃ。
ガラガラめって怒ってたにゃ。
け…剣が、封印って怒ってたにゃ。
巫子のちい欲しいって言ってたにゃ!
うーーーんん、以上にゃ!」
大きく一息ついて、魔導師たちの顔を見る。
なんだかもの凄く驚愕している。
ルークが、クラッと頭に手を置いた。
「まさか!まさか、こんなに頭が悪いとは思わなかった、全然核心がつかめない……」
ブフッとアデルが吹いて、後ろで笑い転げている。
ニードが苦笑して腕を組み、アイに聞いてきた。
「で、そいつらなんか動きあんの?」
「まだ部屋いたにゃ。
にゃんか~キアンが怖くて逃げてきたにゃ」
「怖い?友達だったんだろ?」
「………にゃんか、あれはキアンじゃにゃいにゃ。
キアンはもっとボーッとして、すぐ泣いちゃうような気弱な奴だったニャ」
「ふうん……なるほどね。これで確信が持てた、それで十分だよ。十分と思うしかないよ。
何しろネコだし。」
うっ!
コンコン、シャラナが不服そうに杖で床を鳴らす。
「でも、知り合いの相棒のネコはもうちょっとマシだったわ。
素材の人間が最悪よ。」
ガーーーーンン!!
アイの存在価値が失墜した。
ヨロリとよろめき、テーブルからどさんと落ちる。
あたしだって、あたしだって、力になりたくて来たにょに。
直球で馬鹿って言われて、傷ついたニャ……
部屋の片隅で、壁を向いて呆然と座っていると、非情の魔導師たちはさっさと話題を進めた。
「しかし、妙だ。
魔導を使うにしても王子の部屋周辺で精霊の動きを感じない。
一体何の魔導だ?力の源を何か持っているとでも言うのか?
いや、待てよ?そいつは本物の……魔導師なのか?」
3人の頭が回転し始める。
アイが来たことで、なんだか肩の力が抜けた。
ふと、じっとルークの目がアデルを見つめる。
その瞳の向こうで、なにかを考える彼の口から、何が飛び出すかとアデルが期待を持ってニッと笑った。
「アデル殿、あなたは先ほど何と仰ったか?」
「さあ、どの言葉か見当が付かぬ。
だが、さしずめこの言葉かな?地龍は城を見守らねばならなかったが、一方動く身体も必要だった。」
まるですべてがわかっている風のアデルが、子供にヒントを与えるようにささやいた。
「「まさか!剣の?!」」
ニードとシャラナが叫んで顔を見合わせた。
「剣には闇落ちした精霊の石が使われていると言ったよな。
それだ!それが触媒に使われてる、だから同じ地の力を使う俺の結界に干渉するんだ!
くそー、何だよ!やっと全部理解できた!」
「じゃあ、こいつは一体何?……」
シャラナの水盤に、地下道への侵入者が姿を現す。
それは暗い中、更に黒いもやがかかり、はっきりとは見えないが中心にほの赤い血のような輝きが見える。
ふわり、ふわりと宙を浮きながら、何かを探しているようにも見える。
「こいつか!こいつが剣の悪霊?
実体は?霊体だけに見えるが。
我々に悟られる危険を冒してまで、ここに何しに出てきたんだ?」
「爺さんは焦ってると言ったよな。こいつに予定外のことが?」
「そうね、実体はあるけど生気が無いわ。なぜかしら?
恐らく壁抜けしてここまで来たのね。」
「生気が無い?死にかけか?
待て!少し整理しよう。
ネコの言った事だ。
剣が封印してある、巫子の血が欲しいってことだ。
これは重要だ。だが、今これは関係ない。あとで議論しよう。
爺さんが焦っていた、こっちだ。
なんで焦っていた?もう少し思い出せ。」
アイネコが、ちょっと復活してクルリとルークを見上げた。
「そう言えばあいつ、キアンに身体を見せて脅してたにゃ。
キアンは若い魔導師集めたからって言ってたにゃ。」
うーむ、猫の頭はなんて記憶力が無いんだろう。
印象的な場面しか浮かばない。隣の部屋から隠れてみてたからにゃー
あれ?心の声までにゃーがつき始めてるにゃー
「ぎゃー、俺たち狙ってやがんの…やめてくれよ…」
ニードがギュッと自分の身体を抱きしめる。
「恐らく乗り移った身体が思っていた以上に使い物にならない身体だったんだろう。
こいつの目的は…巫子?
それともただ単に、誰かの身体を?」
ルークが顔を上げ額に指を当てる。
急げ、考えろ!これは…好機では無いか?
「アデル殿、奴の情報をわかるだけ教えて貰えないだろうか?
地龍と繋がっておいでであろう?どうか、奴の様子を教えて欲しい。
魔導師の塔の長としてお頼みします。」
ルークが、アデルに深く頭を下げた。
アデルがクスッと笑い、彼の頭に手を添える。
「自らの目で見よ。」
そう、語りかけたと同時だった。
ルークの身体が、突然真っ暗な奈落に落とされた感覚に襲われる。
次の瞬間、目前に地下の光景が広がっていた。
うーんと、アイネコが頭を抱える。
こんな事なら、国語とか、もっとマジメにやっておけば良かった。
いや、もしかしたら、この頭の回転の悪さはネコの身体の脳みそが小さいせいかもしれない。
情報の整理に頭をフル回転した。
「あたし、頭良くナイにゃ!
だから、簡潔に言うにゃ!」
「了解、問題ない。」
むう、っと、ヒゲをヒクヒクさせながら、眉間にしわを寄せる。
「爺さん、もう駄目だって、なんか焦ってたにゃ。
キアン、上手く行ってたのに、上手く行かにゃいって言ってたにゃ。
ガラガラめって怒ってたにゃ。
け…剣が、封印って怒ってたにゃ。
巫子のちい欲しいって言ってたにゃ!
うーーーんん、以上にゃ!」
大きく一息ついて、魔導師たちの顔を見る。
なんだかもの凄く驚愕している。
ルークが、クラッと頭に手を置いた。
「まさか!まさか、こんなに頭が悪いとは思わなかった、全然核心がつかめない……」
ブフッとアデルが吹いて、後ろで笑い転げている。
ニードが苦笑して腕を組み、アイに聞いてきた。
「で、そいつらなんか動きあんの?」
「まだ部屋いたにゃ。
にゃんか~キアンが怖くて逃げてきたにゃ」
「怖い?友達だったんだろ?」
「………にゃんか、あれはキアンじゃにゃいにゃ。
キアンはもっとボーッとして、すぐ泣いちゃうような気弱な奴だったニャ」
「ふうん……なるほどね。これで確信が持てた、それで十分だよ。十分と思うしかないよ。
何しろネコだし。」
うっ!
コンコン、シャラナが不服そうに杖で床を鳴らす。
「でも、知り合いの相棒のネコはもうちょっとマシだったわ。
素材の人間が最悪よ。」
ガーーーーンン!!
アイの存在価値が失墜した。
ヨロリとよろめき、テーブルからどさんと落ちる。
あたしだって、あたしだって、力になりたくて来たにょに。
直球で馬鹿って言われて、傷ついたニャ……
部屋の片隅で、壁を向いて呆然と座っていると、非情の魔導師たちはさっさと話題を進めた。
「しかし、妙だ。
魔導を使うにしても王子の部屋周辺で精霊の動きを感じない。
一体何の魔導だ?力の源を何か持っているとでも言うのか?
いや、待てよ?そいつは本物の……魔導師なのか?」
3人の頭が回転し始める。
アイが来たことで、なんだか肩の力が抜けた。
ふと、じっとルークの目がアデルを見つめる。
その瞳の向こうで、なにかを考える彼の口から、何が飛び出すかとアデルが期待を持ってニッと笑った。
「アデル殿、あなたは先ほど何と仰ったか?」
「さあ、どの言葉か見当が付かぬ。
だが、さしずめこの言葉かな?地龍は城を見守らねばならなかったが、一方動く身体も必要だった。」
まるですべてがわかっている風のアデルが、子供にヒントを与えるようにささやいた。
「「まさか!剣の?!」」
ニードとシャラナが叫んで顔を見合わせた。
「剣には闇落ちした精霊の石が使われていると言ったよな。
それだ!それが触媒に使われてる、だから同じ地の力を使う俺の結界に干渉するんだ!
くそー、何だよ!やっと全部理解できた!」
「じゃあ、こいつは一体何?……」
シャラナの水盤に、地下道への侵入者が姿を現す。
それは暗い中、更に黒いもやがかかり、はっきりとは見えないが中心にほの赤い血のような輝きが見える。
ふわり、ふわりと宙を浮きながら、何かを探しているようにも見える。
「こいつか!こいつが剣の悪霊?
実体は?霊体だけに見えるが。
我々に悟られる危険を冒してまで、ここに何しに出てきたんだ?」
「爺さんは焦ってると言ったよな。こいつに予定外のことが?」
「そうね、実体はあるけど生気が無いわ。なぜかしら?
恐らく壁抜けしてここまで来たのね。」
「生気が無い?死にかけか?
待て!少し整理しよう。
ネコの言った事だ。
剣が封印してある、巫子の血が欲しいってことだ。
これは重要だ。だが、今これは関係ない。あとで議論しよう。
爺さんが焦っていた、こっちだ。
なんで焦っていた?もう少し思い出せ。」
アイネコが、ちょっと復活してクルリとルークを見上げた。
「そう言えばあいつ、キアンに身体を見せて脅してたにゃ。
キアンは若い魔導師集めたからって言ってたにゃ。」
うーむ、猫の頭はなんて記憶力が無いんだろう。
印象的な場面しか浮かばない。隣の部屋から隠れてみてたからにゃー
あれ?心の声までにゃーがつき始めてるにゃー
「ぎゃー、俺たち狙ってやがんの…やめてくれよ…」
ニードがギュッと自分の身体を抱きしめる。
「恐らく乗り移った身体が思っていた以上に使い物にならない身体だったんだろう。
こいつの目的は…巫子?
それともただ単に、誰かの身体を?」
ルークが顔を上げ額に指を当てる。
急げ、考えろ!これは…好機では無いか?
「アデル殿、奴の情報をわかるだけ教えて貰えないだろうか?
地龍と繋がっておいでであろう?どうか、奴の様子を教えて欲しい。
魔導師の塔の長としてお頼みします。」
ルークが、アデルに深く頭を下げた。
アデルがクスッと笑い、彼の頭に手を添える。
「自らの目で見よ。」
そう、語りかけたと同時だった。
ルークの身体が、突然真っ暗な奈落に落とされた感覚に襲われる。
次の瞬間、目前に地下の光景が広がっていた。
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