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26、水の国の悪霊憑き
第286話 黒い鹿
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城内の廊下を、魔導師の塔の長であるルークが静かに、一見普通に、だが内心は余裕が無く焦る様子で王の居室に向かう。
彼の後ろを付いてくるのは、地の魔導師ニード。
報告するのは王子の異変のことだ。
どこまで喋るかは地の巫子アデルと相談して、アデルも同行することで話は付いた。
が、アデルは気まぐれだ。
城の魔導師との癒着は本意では無いと翻してしまった。
「あの巫子め、まったく! 本当に当てにならん!
誰が癒着だ! これは協力だろうが! 」
「なあなあ、どこまで言うんだ?全部ぶちまけるの? 」
アデルが来ないと聞いて、ニードが気楽に付いてきた。
頭が痛いルークが、眉間を指で押さえて足を止め振り向く。
「いいから、お前は黙ってろ。
いいな、結界張ったら無言で…… 」
ふと、頭を動かさず、周囲に視線を巡らせる。
ニードがきょとんとして、視線を天井に向けた。
ハッとして、そちらを見ずに息を呑む。
「いつからだ」
「君はとっくに気づいてたと思ってたんだけどね。
塔のドア出てからずっと付けられてる。
奴にしたら、まずい状況だろ? 俺達がどこまで知ってるかも知りたいはずさ。」
「確かに。俺達は奴の腹の中にいるのと同じだ。」
そうか、それでアデルは逃げたのか。
なんで言わないんだ、ずる賢い地龍だ。
「君、どうしたんだい? 急に。急ぎすぎてるよ、君らしくない。」
ニードが、杖で肩を叩きながらルークを軽く指さす。
だが、王には王子に注意するよう伝えねばならない。
王族の部屋は許し無く魔導を使うことが禁忌になっている。
こっそり夜中に魔導を使って伝えるなど、出来ないのだ。
「王に、お知らせないとと、」
「ま、いいけどさ、どうする?結界に入り込まれたらまるっと聞かれるぜ。
そいつだけ排除するのは難しい。
まあ、俺に任せてくれるってんなら、肩を叩け。」
頭を抱えて、大きくため息をつく。
コンコンと床を付いて杖を鳴らし、引き返し始めた。
「あれ? 帰っちゃうの? 」
「確かに俺らしく無い。ちょっと焦った、もう一度考える。」
そうだ、相手は難敵だ。
知らせた後の、王に及ぶ危機に対する考えが甘かった。
つい、城下の森で戦っている他の神官の姿を見て、急がねばと浮き足立ってしまった。
そうだ、まだ巫子は指輪を手にしていない。
悪霊相手に、戦うすべが無いのだ。
だから地龍の腹に闇落ちした精霊を封じたというのに、俺はなんて浅はかなんだろう。
この時代でどれだけ苦労したか、それを全部吹き飛ばすところだった。
他の神官たちは、巫子を守って戦っている。
きっと、水鏡を通じて張った結界で、自分のことはゴウカかグレンが気がついたはずだ。
それでいい。
気を急くな、自分のやるべき事をやるのだ。
トトッと、ニードが隣に並ぶ。
ニッと笑って顔をのぞき込んできた。
「作戦変更だろ? 」
「ああ、ちょっとな。たまには助かる友人だ」
「たまにってのは余計だよ。なんで急に急いだんだい? 」
「秘密」
「ちぇーっ、まあいいさ。長殿、作戦会議は部屋に戻ってしようぜ。」
2人がひっそりと語らいながら塔の方角へ帰って行く。
黒い影がそれを見送って、壁の中にスッと消えた。
キアナルーサの姿をした、ランドレールが閉じた目を見開く。
大きく息をついて、椅子にもたれかかった。
「ちっ、厄介な。魔導師どもの塔には強力な結界があって入り込めぬ。
あれらがどこまで知っておるのか、探りを入れようにもコマが無い。
ジレがおらぬのは痛い。さて、どうするか。
レナントにいる火の巫子も、巫子として目覚める前に始末しなければ。
目覚めると厄介な、とても厄介な相手だ。
リューズに利用させてリリスと互いに殺し合いさせるつもりだったのに、ガラリアにジャマされてしまった。
リューズ無き今、もう目になる者もおらぬ、状況が把握出来ぬのはマズい。」
苦々しい顔で爪を噛む。
その手を広げて、顔を覆った。
意識を集中して、レナントの方向を探る。
今ならできるはずだ。
不埒者を使って愚弄の生気を吸った今なら。
人一人でこれほどの力、かけらは町の半分しか設置できなかったが、また別の小姓を汚して送りだそう。城下全部を食えなければ意味がない。
あの不埒者、使えるかと思ったのに、たった一度の花売りで川に落ちて死んでしまった。
なんてもろい奴だ、面白くない。
3人の兵は地の巫子に浄化されたのか,気配が消えた。
手駒を増やさねば身動きが取りにくい。
だが、思った以上に生者をコントロールするには力を消耗する。
レナントの近く、かすかに、力の残渣を感じた。
簡単に探せたのは、自分との繋がりを残しているからだ。
死んでなお、強い怨みと口惜しさを残している。
ニイッと笑った。
これは、使える。
真っ暗な中に、その残渣と自分の糸を繋ぐ。
死んですでに腐ってはいるが、動かすには好都合だ。
それは、リューズが白い魔導師を作り出す時に使った触媒の生き物、ガラリアによって杖が元の木に戻され、力を失った大きなトカゲだった。
干からびて、骨と皮を残しながら、ピクリと動く。
横たわる場所の草木の生気を吸い取り、倒木にいた虫を吸収して、黒いもやを辺りに放った。
トカゲの目が虫の目に変わる。
乾燥して動かない腕を諦めて、やがてズルズルと、後ろ足だけで這い回り、森を歩き出した。
その先にある、ムールと呼ばれる大型の鹿の死体が目に留まり、ズルズルと近づいて行く。
立派な角を片方だけ生やしたムールは,すでに白骨化している。
その頭から鼻先に向けてトカゲがしがみつくと、鹿の体内から黒いもやがあふれ出した。
カタカタカタカタ……
鹿の骨が、歯を鳴らし始める。
ズルズル這うように立ち上がったはずみで、骨の中にある泥がドサドサと落ちる。
身体をブルブル震わせ、骨がカラカラと音を立てて森に響き渡った。
黒いもやが鹿の骨にまとわりつき、黒い肉のようにボコボコと盛り上がって行く。
顔に張り付いたトカゲは鼻先に顔を出して、片角の額に、シッポがもう一本の角となって硬化した。
『 巫子だ、メイスを殺せ。食らえばお前の力になるだろう 』
黒い異形の鹿が、口から黒い息を吐き出す。
息に触れた草木が枯れ、鹿は怒りの表情を浮かべて大きく口を開けた。
グオオオオオオオオ…………
地鳴りのような響きを残し、それは一度立ち上がって前足で宙をかく。
そして、レナントの方向へと一直線に駆けだした。
彼の後ろを付いてくるのは、地の魔導師ニード。
報告するのは王子の異変のことだ。
どこまで喋るかは地の巫子アデルと相談して、アデルも同行することで話は付いた。
が、アデルは気まぐれだ。
城の魔導師との癒着は本意では無いと翻してしまった。
「あの巫子め、まったく! 本当に当てにならん!
誰が癒着だ! これは協力だろうが! 」
「なあなあ、どこまで言うんだ?全部ぶちまけるの? 」
アデルが来ないと聞いて、ニードが気楽に付いてきた。
頭が痛いルークが、眉間を指で押さえて足を止め振り向く。
「いいから、お前は黙ってろ。
いいな、結界張ったら無言で…… 」
ふと、頭を動かさず、周囲に視線を巡らせる。
ニードがきょとんとして、視線を天井に向けた。
ハッとして、そちらを見ずに息を呑む。
「いつからだ」
「君はとっくに気づいてたと思ってたんだけどね。
塔のドア出てからずっと付けられてる。
奴にしたら、まずい状況だろ? 俺達がどこまで知ってるかも知りたいはずさ。」
「確かに。俺達は奴の腹の中にいるのと同じだ。」
そうか、それでアデルは逃げたのか。
なんで言わないんだ、ずる賢い地龍だ。
「君、どうしたんだい? 急に。急ぎすぎてるよ、君らしくない。」
ニードが、杖で肩を叩きながらルークを軽く指さす。
だが、王には王子に注意するよう伝えねばならない。
王族の部屋は許し無く魔導を使うことが禁忌になっている。
こっそり夜中に魔導を使って伝えるなど、出来ないのだ。
「王に、お知らせないとと、」
「ま、いいけどさ、どうする?結界に入り込まれたらまるっと聞かれるぜ。
そいつだけ排除するのは難しい。
まあ、俺に任せてくれるってんなら、肩を叩け。」
頭を抱えて、大きくため息をつく。
コンコンと床を付いて杖を鳴らし、引き返し始めた。
「あれ? 帰っちゃうの? 」
「確かに俺らしく無い。ちょっと焦った、もう一度考える。」
そうだ、相手は難敵だ。
知らせた後の、王に及ぶ危機に対する考えが甘かった。
つい、城下の森で戦っている他の神官の姿を見て、急がねばと浮き足立ってしまった。
そうだ、まだ巫子は指輪を手にしていない。
悪霊相手に、戦うすべが無いのだ。
だから地龍の腹に闇落ちした精霊を封じたというのに、俺はなんて浅はかなんだろう。
この時代でどれだけ苦労したか、それを全部吹き飛ばすところだった。
他の神官たちは、巫子を守って戦っている。
きっと、水鏡を通じて張った結界で、自分のことはゴウカかグレンが気がついたはずだ。
それでいい。
気を急くな、自分のやるべき事をやるのだ。
トトッと、ニードが隣に並ぶ。
ニッと笑って顔をのぞき込んできた。
「作戦変更だろ? 」
「ああ、ちょっとな。たまには助かる友人だ」
「たまにってのは余計だよ。なんで急に急いだんだい? 」
「秘密」
「ちぇーっ、まあいいさ。長殿、作戦会議は部屋に戻ってしようぜ。」
2人がひっそりと語らいながら塔の方角へ帰って行く。
黒い影がそれを見送って、壁の中にスッと消えた。
キアナルーサの姿をした、ランドレールが閉じた目を見開く。
大きく息をついて、椅子にもたれかかった。
「ちっ、厄介な。魔導師どもの塔には強力な結界があって入り込めぬ。
あれらがどこまで知っておるのか、探りを入れようにもコマが無い。
ジレがおらぬのは痛い。さて、どうするか。
レナントにいる火の巫子も、巫子として目覚める前に始末しなければ。
目覚めると厄介な、とても厄介な相手だ。
リューズに利用させてリリスと互いに殺し合いさせるつもりだったのに、ガラリアにジャマされてしまった。
リューズ無き今、もう目になる者もおらぬ、状況が把握出来ぬのはマズい。」
苦々しい顔で爪を噛む。
その手を広げて、顔を覆った。
意識を集中して、レナントの方向を探る。
今ならできるはずだ。
不埒者を使って愚弄の生気を吸った今なら。
人一人でこれほどの力、かけらは町の半分しか設置できなかったが、また別の小姓を汚して送りだそう。城下全部を食えなければ意味がない。
あの不埒者、使えるかと思ったのに、たった一度の花売りで川に落ちて死んでしまった。
なんてもろい奴だ、面白くない。
3人の兵は地の巫子に浄化されたのか,気配が消えた。
手駒を増やさねば身動きが取りにくい。
だが、思った以上に生者をコントロールするには力を消耗する。
レナントの近く、かすかに、力の残渣を感じた。
簡単に探せたのは、自分との繋がりを残しているからだ。
死んでなお、強い怨みと口惜しさを残している。
ニイッと笑った。
これは、使える。
真っ暗な中に、その残渣と自分の糸を繋ぐ。
死んですでに腐ってはいるが、動かすには好都合だ。
それは、リューズが白い魔導師を作り出す時に使った触媒の生き物、ガラリアによって杖が元の木に戻され、力を失った大きなトカゲだった。
干からびて、骨と皮を残しながら、ピクリと動く。
横たわる場所の草木の生気を吸い取り、倒木にいた虫を吸収して、黒いもやを辺りに放った。
トカゲの目が虫の目に変わる。
乾燥して動かない腕を諦めて、やがてズルズルと、後ろ足だけで這い回り、森を歩き出した。
その先にある、ムールと呼ばれる大型の鹿の死体が目に留まり、ズルズルと近づいて行く。
立派な角を片方だけ生やしたムールは,すでに白骨化している。
その頭から鼻先に向けてトカゲがしがみつくと、鹿の体内から黒いもやがあふれ出した。
カタカタカタカタ……
鹿の骨が、歯を鳴らし始める。
ズルズル這うように立ち上がったはずみで、骨の中にある泥がドサドサと落ちる。
身体をブルブル震わせ、骨がカラカラと音を立てて森に響き渡った。
黒いもやが鹿の骨にまとわりつき、黒い肉のようにボコボコと盛り上がって行く。
顔に張り付いたトカゲは鼻先に顔を出して、片角の額に、シッポがもう一本の角となって硬化した。
『 巫子だ、メイスを殺せ。食らえばお前の力になるだろう 』
黒い異形の鹿が、口から黒い息を吐き出す。
息に触れた草木が枯れ、鹿は怒りの表情を浮かべて大きく口を開けた。
グオオオオオオオオ…………
地鳴りのような響きを残し、それは一度立ち上がって前足で宙をかく。
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