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第8話 生きてるだけで、金が減る!
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数日後、サトミはベンに乗って郵便局へと出向くしかなかった。
手持ちの金が少ない。
金が無い、生きてるだけで、金が減る!
なんだよ、旅してたときより家の修理や、なんだかんだ買ってたらドンドン金が無くなる!
ベンの鞍が二人乗りで乗りにくいので、買い換え注文してるから取りに行きたい。
しかし、何に置いても「小さいね~」とかいわれるので、無性に腹が立つ。
腹立つと自然と手が背に回るので、誤魔化して頭かく変なクセが出来た。
俺は本当に気が短い。
知らなかった。
が、なんだかだんだん慣れてきた。
自分の子供の頃を知ってる近所のジッちゃんもバッちゃんも「あのサトミちゃん?」が第一声だ。
しかも、ほとんどその第一声の呼び名はその後も継続する。
これでも軍人だったんだけど~、そんな物何の役にも立たない。
まあ、今の俺にはその緩さが必要だ。
さて、郵便局に着くと郵便局の隣の馬繋場にベンを繋ぎ、住民カードでチェックを受けて中に入る。
背中の刀は持って入ってもいいが、不穏な動きを見せたら防弾の窓口には即時シャッターが降りる仕組みだ。
この物騒な時代、みんな銃は持っている。
刀だと知るとだいたい珍しい目では見られるが、取り上げられることは無い。
と言うか、みんなこの背中の棒が刀とは知らないじゃん?
郵便局は、何度か車で突っ込まれたことがあり、郵便局周辺は駐停車禁止だ。
まあこの時代、石油の枯渇でガソリンは高級品なので、車は公的機関と金持ちくらいしか持ってない。こんな田舎で金持ちなんてマフィアくらいだ。
「金、引き出しで」
「はい!こちらの札をお持ちになってお待ち下さい。」
キャッシュカードと必要事項書き込んだ紙を、窓口の隙間から差し出す。
窓口嬢はニッコリ微笑み、涼やかな声で番号札を渡し、隙間を塞ぐ小さなシャッターをおろした。
椅子は整然と並んでいるが、ジッちゃバッちゃしかいない。若い奴は立って待つ。
壁にもたれて待っていると、番号で呼ばれた。
申し訳なさそうな顔で、サトミのカードを見せる。
「申し訳ありません。こちらは偽造カードの恐れがございます。
話をお聞きしたいので相談室5番でお待ちいただけますか?」
「へえ、偽造なんだ、このカード」
サトミはじいっと彼女を見る。
「えー、はい、申し訳ありませんが。」
ふうん……軍でもらったカードが~?偽造のわけねえじゃん
クスッと笑って腕を組み、探るように彼女を見つめる。
窓口嬢は冷や汗ダラダラで微笑みを引きつらせ、思わず目をそらした。
「えー、すいません、私はよくわからないので5番でお待ち下さいませ。」
「5番ってどこ?」
窓口嬢が立ち上がり、右に手を伸ばす。
サトミがそちらを向いたとき、外で数発銃声が上がった。
ガチャン!ジャアアア!ジャアアアアッ!
いきなり窓口にシャッターが降りた。
「緊急事態です、緊急事態です!
1番出口付近で緊急事態ですので、一時窓口業務を中断致します。
お客様は、2番、3番出口から速やかにご退去下さい。
なお、当店内で発生しました、事故、及び殺人に置きましては、当店は一切の責任を負いません事をご了承下さい。
緊急事態です!……」
けたたましくサイレンが鳴り、緊急放送と共に窓口にシャッターが落ち、郵便カウンターが閉まる。
二人の警備員が中にいた客をすみやかに移動させると、客も慣れた物で身を伏せ無言で慌てて指定されたドアへと殺到した。
「へえ~、面白いな~」
サトミは初めて見る光景に、物珍しそうな声を出し局内を見回す。
そこへ銃を突きつけながら婆さんを抱え、ハンドガン片手に5人の男たちがドアからなだれ込んできた。
天井に向けて数発撃ちながら見回し、のんびりカウンターにもたれて立っているサトミに男たちが仰天する。
「これが銀行強盗か~、初めて見たな~」
「か、金を出せ!動くな!」
「さあ、俺は金持ってねえからここにいるんだけど。」
「うるせえ!動くな!」
「お前、背中の棒を捨てろ!」
「やだね」
サトミが腰からサバイバルナイフを抜いた。
投げるのかと、思わず男たちが身をひいて緊張する。
人質の婆さんは、腰が抜けて今にも気を失いそうにがたがた震えていた。
「婆さん、恐いだろ?目えつぶってなよ。」
のんびり告げるサトミに、男たちがカッとする。
「舐めやがって!」
サトミに向け、とうとう男の一人が引き金を引いた。
パンッ!
ギンッ!ガンッ!バシッ
「ギャッ!」
はじかれた弾が跳弾して、右横にいた仲間が肩を押さえて座り込んだ。
わけがわからず、他の男が数発続けて撃つ。
パンパンッパンッ!!キキンッ、カンッ!キンッ!カンッ!カキンッ!バシッ、バシッ
「ギャッ!」「ウオッ!」
左にいた仲間が二人、うめきながら1人は足を押さえ、1人は脇腹を押さえる。
サトミは身体を横に向けて顔を少し動かし、ナイフを身体の前で動かしただけだ。
「い、痛えっ!」
「クソッ!痛えよおっ!」
「い、一体……何しやがった。」
残った二人が、すくみ上がって震える手で銃を構える。
サトミはその姿に満足するように、ニ~ッと不気味に笑った。
「いい具合に跳ねたなあ、この部屋やたら金属使ってあるし~
なあ、婆さんを離しなよ。血だらけで死にたくなかったらさ。」
「 ぃヒィ…… 」
男たちの喉がキュッとして、奇妙な声が出た。
自分たちの命など、毛ほども重みを感じていないだろうそのプレッシャーが、彼らを戦慄させる。
「うわああああ!」
婆さんを突き放し、銃をサトミに向けて乱射する。
しかし引き金を引いた瞬間、そこにはもう彼の姿はなかった。
ドッ! 「ぐあっ!」
目で追えない早さでサトミが動き、回し蹴りで男が吹っ飛んでゆく。
ガンッ!ガンッガンッガタンッ!! ドスンッ!ゴキゴキッ!!
吹っ飛ぶ男は並んだ椅子を次々と突き飛ばし、壁に接地された伝票書き用のデスクに背中からぶち当たり止まった。
当たった瞬間、一枚板のデスクに嫌な音が響き、身体があり得ない曲がり方をしてズリ落ちる。
男は白目を見せたまま鼻からたらりと血を流し、ガクンと事切れた。
「ひいっ!」
他の男たちは大きく目を見開き、サトミをチラリと横目で見る。
たった一発蹴っただけで即死とかあり得ない。
サトミはニッコリ爽やかな顔して、ナイフを見せた。
「さあ来い、次!やろうぜ!!」
やろうぜ!とか、やる気満々で言われても、命は惜しい。
普通、ナイフがヤバいと思うのに、こいつは本人がヤバい。
男たちは、その場に座って銃を置き手を上げた。
「え~マジ~??もう終わりかよ、やっとやる気が出てきたのによ~」
ガッカリされても、怖い物は怖い。
男の1人がズボンを濡らし、バッと顔を覆って泣き出した。
「ゆっ!許してええええっ」
「は~~~、大人が泣くなよ、みっともねえな~」
サトミは床に置かれた銃を蹴り飛ばしながら、仕方なく終了の声を上げた。
「終わったよ~」
のんびりかける声に、そうっとドアから数人のポリスが顔を出す。
「確保!」
どっとなだれ込んできたポリスを横目に、サトミが倒れている婆さんに手を差し出した。
「バアちゃん、大丈夫かい?あれ?ちぇっ寝てるのかよ。」
老人は、すっかり意識を手放している。
ポリスがすかさず無事を確かめ、大丈夫と手を上げた。
「病院へ運びます。」
「よろしく」
「こっち、すいません」
「あーこいつ死んでます」
サトミが蹴って死んだ男を数人のポリスが確認して、中をぐるりと見回す。
チラリとサトミに視線が行った。
あれ?ヤバいかも。
「誰がやったかわかりますか?」
「僕、わかんない。怖かったし」
モジモジうつむくサトミの言葉に連行される男たちが戦慄し、ポリスが首を振る。
「流れ弾で死亡」
心の中でニッと笑った。
チラリと見ても、シャッターはまだ開かない。
偽造と言われた「本物」のカードは預けたままで、どうしていいのかマジわからねえ。
仕方なく相談室5番のドアの前で待っていると、ドアの鍵がガチャンと鳴ってゆっくり開いた。
手持ちの金が少ない。
金が無い、生きてるだけで、金が減る!
なんだよ、旅してたときより家の修理や、なんだかんだ買ってたらドンドン金が無くなる!
ベンの鞍が二人乗りで乗りにくいので、買い換え注文してるから取りに行きたい。
しかし、何に置いても「小さいね~」とかいわれるので、無性に腹が立つ。
腹立つと自然と手が背に回るので、誤魔化して頭かく変なクセが出来た。
俺は本当に気が短い。
知らなかった。
が、なんだかだんだん慣れてきた。
自分の子供の頃を知ってる近所のジッちゃんもバッちゃんも「あのサトミちゃん?」が第一声だ。
しかも、ほとんどその第一声の呼び名はその後も継続する。
これでも軍人だったんだけど~、そんな物何の役にも立たない。
まあ、今の俺にはその緩さが必要だ。
さて、郵便局に着くと郵便局の隣の馬繋場にベンを繋ぎ、住民カードでチェックを受けて中に入る。
背中の刀は持って入ってもいいが、不穏な動きを見せたら防弾の窓口には即時シャッターが降りる仕組みだ。
この物騒な時代、みんな銃は持っている。
刀だと知るとだいたい珍しい目では見られるが、取り上げられることは無い。
と言うか、みんなこの背中の棒が刀とは知らないじゃん?
郵便局は、何度か車で突っ込まれたことがあり、郵便局周辺は駐停車禁止だ。
まあこの時代、石油の枯渇でガソリンは高級品なので、車は公的機関と金持ちくらいしか持ってない。こんな田舎で金持ちなんてマフィアくらいだ。
「金、引き出しで」
「はい!こちらの札をお持ちになってお待ち下さい。」
キャッシュカードと必要事項書き込んだ紙を、窓口の隙間から差し出す。
窓口嬢はニッコリ微笑み、涼やかな声で番号札を渡し、隙間を塞ぐ小さなシャッターをおろした。
椅子は整然と並んでいるが、ジッちゃバッちゃしかいない。若い奴は立って待つ。
壁にもたれて待っていると、番号で呼ばれた。
申し訳なさそうな顔で、サトミのカードを見せる。
「申し訳ありません。こちらは偽造カードの恐れがございます。
話をお聞きしたいので相談室5番でお待ちいただけますか?」
「へえ、偽造なんだ、このカード」
サトミはじいっと彼女を見る。
「えー、はい、申し訳ありませんが。」
ふうん……軍でもらったカードが~?偽造のわけねえじゃん
クスッと笑って腕を組み、探るように彼女を見つめる。
窓口嬢は冷や汗ダラダラで微笑みを引きつらせ、思わず目をそらした。
「えー、すいません、私はよくわからないので5番でお待ち下さいませ。」
「5番ってどこ?」
窓口嬢が立ち上がり、右に手を伸ばす。
サトミがそちらを向いたとき、外で数発銃声が上がった。
ガチャン!ジャアアア!ジャアアアアッ!
いきなり窓口にシャッターが降りた。
「緊急事態です、緊急事態です!
1番出口付近で緊急事態ですので、一時窓口業務を中断致します。
お客様は、2番、3番出口から速やかにご退去下さい。
なお、当店内で発生しました、事故、及び殺人に置きましては、当店は一切の責任を負いません事をご了承下さい。
緊急事態です!……」
けたたましくサイレンが鳴り、緊急放送と共に窓口にシャッターが落ち、郵便カウンターが閉まる。
二人の警備員が中にいた客をすみやかに移動させると、客も慣れた物で身を伏せ無言で慌てて指定されたドアへと殺到した。
「へえ~、面白いな~」
サトミは初めて見る光景に、物珍しそうな声を出し局内を見回す。
そこへ銃を突きつけながら婆さんを抱え、ハンドガン片手に5人の男たちがドアからなだれ込んできた。
天井に向けて数発撃ちながら見回し、のんびりカウンターにもたれて立っているサトミに男たちが仰天する。
「これが銀行強盗か~、初めて見たな~」
「か、金を出せ!動くな!」
「さあ、俺は金持ってねえからここにいるんだけど。」
「うるせえ!動くな!」
「お前、背中の棒を捨てろ!」
「やだね」
サトミが腰からサバイバルナイフを抜いた。
投げるのかと、思わず男たちが身をひいて緊張する。
人質の婆さんは、腰が抜けて今にも気を失いそうにがたがた震えていた。
「婆さん、恐いだろ?目えつぶってなよ。」
のんびり告げるサトミに、男たちがカッとする。
「舐めやがって!」
サトミに向け、とうとう男の一人が引き金を引いた。
パンッ!
ギンッ!ガンッ!バシッ
「ギャッ!」
はじかれた弾が跳弾して、右横にいた仲間が肩を押さえて座り込んだ。
わけがわからず、他の男が数発続けて撃つ。
パンパンッパンッ!!キキンッ、カンッ!キンッ!カンッ!カキンッ!バシッ、バシッ
「ギャッ!」「ウオッ!」
左にいた仲間が二人、うめきながら1人は足を押さえ、1人は脇腹を押さえる。
サトミは身体を横に向けて顔を少し動かし、ナイフを身体の前で動かしただけだ。
「い、痛えっ!」
「クソッ!痛えよおっ!」
「い、一体……何しやがった。」
残った二人が、すくみ上がって震える手で銃を構える。
サトミはその姿に満足するように、ニ~ッと不気味に笑った。
「いい具合に跳ねたなあ、この部屋やたら金属使ってあるし~
なあ、婆さんを離しなよ。血だらけで死にたくなかったらさ。」
「 ぃヒィ…… 」
男たちの喉がキュッとして、奇妙な声が出た。
自分たちの命など、毛ほども重みを感じていないだろうそのプレッシャーが、彼らを戦慄させる。
「うわああああ!」
婆さんを突き放し、銃をサトミに向けて乱射する。
しかし引き金を引いた瞬間、そこにはもう彼の姿はなかった。
ドッ! 「ぐあっ!」
目で追えない早さでサトミが動き、回し蹴りで男が吹っ飛んでゆく。
ガンッ!ガンッガンッガタンッ!! ドスンッ!ゴキゴキッ!!
吹っ飛ぶ男は並んだ椅子を次々と突き飛ばし、壁に接地された伝票書き用のデスクに背中からぶち当たり止まった。
当たった瞬間、一枚板のデスクに嫌な音が響き、身体があり得ない曲がり方をしてズリ落ちる。
男は白目を見せたまま鼻からたらりと血を流し、ガクンと事切れた。
「ひいっ!」
他の男たちは大きく目を見開き、サトミをチラリと横目で見る。
たった一発蹴っただけで即死とかあり得ない。
サトミはニッコリ爽やかな顔して、ナイフを見せた。
「さあ来い、次!やろうぜ!!」
やろうぜ!とか、やる気満々で言われても、命は惜しい。
普通、ナイフがヤバいと思うのに、こいつは本人がヤバい。
男たちは、その場に座って銃を置き手を上げた。
「え~マジ~??もう終わりかよ、やっとやる気が出てきたのによ~」
ガッカリされても、怖い物は怖い。
男の1人がズボンを濡らし、バッと顔を覆って泣き出した。
「ゆっ!許してええええっ」
「は~~~、大人が泣くなよ、みっともねえな~」
サトミは床に置かれた銃を蹴り飛ばしながら、仕方なく終了の声を上げた。
「終わったよ~」
のんびりかける声に、そうっとドアから数人のポリスが顔を出す。
「確保!」
どっとなだれ込んできたポリスを横目に、サトミが倒れている婆さんに手を差し出した。
「バアちゃん、大丈夫かい?あれ?ちぇっ寝てるのかよ。」
老人は、すっかり意識を手放している。
ポリスがすかさず無事を確かめ、大丈夫と手を上げた。
「病院へ運びます。」
「よろしく」
「こっち、すいません」
「あーこいつ死んでます」
サトミが蹴って死んだ男を数人のポリスが確認して、中をぐるりと見回す。
チラリとサトミに視線が行った。
あれ?ヤバいかも。
「誰がやったかわかりますか?」
「僕、わかんない。怖かったし」
モジモジうつむくサトミの言葉に連行される男たちが戦慄し、ポリスが首を振る。
「流れ弾で死亡」
心の中でニッと笑った。
チラリと見ても、シャッターはまだ開かない。
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