VRMMO無課金攻略計画~女子高生精霊術士はノート片手に冒険する~

冨山乙女♪

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マシロ編

七話 無課金攻略計画ノート④《精霊の契り》Ⅱ

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 マシロは目の前で行われている、契約の儀式を見ながら、思案を廻らせる。
 「ね、ねぇ。これって、チュートリアルなんだよね?強いモンスターと戦闘になる、なんてこと無いよね?」
 コリンがマシロの裾を引っ張ってくる。
 「コリン。まさか、あんた、VRMMO初心者?」
 マシロは再度、コリンを注視する。すると、キャラアカウント名の下にLvが表示されている。
 「Lv1‼」
 「ボクね。ゲームは好きなんだけど、いつもモニター越しのオンラインしか、プレイしたことがなくてね‼学校の『ゲーム愛好会』に入部して、先輩達が、VRMMOを一緒にプレイしようって誘ってくれたんだ‼‼」
 コリンはとても嬉しそうに話す。マシロには、その笑顔がとても眩しかった。
 「一緒にプレイする仲間、か・・・・」
 マシロが、感慨に浸っていると、祭壇前で《イフリート》と戦っていったエルフの悲鳴が響いた。
 マシロとコリンは、そちらに目をやる。
 《イフリート》の放った炎の火柱を、まともに受けたエルフのHPバーは、残り僅かのレッドゾーンに入っていった。
 「あ、あの人。も、もしかして、プレイヤー?」
 コリンは、アイコンの見方を知らないのと、始めてのVRMMOで、いきなり『死』に直結する出来ごとに、軽くパニックを起こしていった。
 「違う‼紫色のアイコン表示。あれは、NPC」
 マシロが答えたのと同時に、周辺の空間が捻れた。

 「それでは、これより《精霊の契り》を開始する‼」
 その声に反応するように、歓声があがる。マシロは辺りを見回す。
 「今、空間が捻れて?何か、気持ち悪い感覚が・・・・」
 マシロは後ろを振り返る。
 「コリン。大丈夫?」
 「う、うん。へ、平気・・・・」
 コリンは頭を押さえながら、辺りを見回す。
 「儀式の、最初に戻ってる?」
 マシロはコリンの観察眼に驚いた。初心者にしてはいい眼をしている。
 (わたしは、面倒見は良くないけど、知り合っちゃったもんなぁ‼)
 「判る、んだ?」
 マシロはコリンに聞く。コリンは、紫水晶の瞳でマシロを見て、
 「VRMMOは初心者だけど、オンラインゲームはずっとやってたから‼」
と答えた。マシロは「そっか‼」と答えると、再び思案する。
 (クエストの仕組みは判ったけど、どうすればストーリーを動かせるのか、ウーン‼)
 《お困りのようですね‼》
 突然、脳内にあのAIの声が聞こえてきて、マシロは大声をあげそうになった。
 (あ、あのねぇ‼・・・・って、会話出来るの?)
 《はい》
 マシロは頭を抱えたくなる。
 (じゃあ、なんで今まで、話し掛けてこなかったの?)
 《聞かれませんでしたから》
 マシロは脳内AIを昇天させたくなった。
 「ね、ねぇ。キミ、大丈夫?」
 コリンが心配そうに声を掛けてくる。
 「聞こえないの?脳内AIの声」
 マシロが聞き返すとコリンが首を傾げた。
 《私たち、ナビAIは担当した方の専属になるので、他の方には聞こえません》
 脳内AIの解答にマシロは納得する。
 (チュートリアルが、攻略サイトで見た情報と違うのって、アップデートされたから?)
 《はい。お知らせするのを、うっかり忘れていました‼》
 マシロは再度、頭を抱えたくなる衝動を抑えて、(なら、教えて。このクエストの達成条件)とナビAIに聞いた。
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