華は盛りー幼馴染の宰相閣下の執着は気付かないことにしたい

狩野真奈美

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目立ってても浮いてても気にしないタイプなんで

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案の定というか、静まり返ったわ。王城の大ホール。

シーン…って

生演奏の楽団だけが軽やかな音楽を奏でているけれども。
そりゃねー、第一王子の誕生パーティーに本人の婚約者がエスコートも受けずに全く第一王子の存在を無視した格好で堂々と闊歩して来りゃいい見せ物ですね。気にしないからいいけどメンタル弱めなら心折れて引きこもり決定だぞ…あ、それいいな。それでいこう。
ちらっと最奥の王族の席を見ると国王と王妃は頭抱えていた。その傍に控えている幼馴染の宰相閣下をチラリと見ると目が合った。そしてそれはそれは愉しそうに笑ってらっしゃることで。まあ面白いこと好きだもんね。今夜はこれから彼をさぞかし愉しませてしまうんだろうなあ。
そしてこのパーティーの一応主役の第一王子はホールに下りて側近候補の取り巻きたちと仲良くお話ししながらピンク頭を愛でていたところだった。ほら、ほっぺにクリーム付いてるぞ☆とかやってるから本当にこのゲームの制作会社の感性を問いただしたい。
さて、私の登場で静まり返った舞台。滑るように真ん中へ踊り出す。ここからは、私が主役。あんたは脇役。それくらいの気概がなきゃ、公爵令嬢なんて務まりませんわ。
ローランド様が私に気付いて取り巻きたちとピンク頭とやってくる。
ホールの中央で相対する彼らと私。
多勢に無勢?
まさか。私の勝ちは第一王子と結婚することではない。そんなこと望んでいない。なんかまあ親が見つけてきた就職先にポーンと入り込んだらブラックだったから辞めるわくらいのテンションである。さあ、目指せ!ニートライフ!!が私の勝ちである。
彼らの勝ちは何なのだろう?ローランド様とピンク頭の結婚?はっ、熨斗付けてくれてやるわ、あんな男。頑張ってね王妃教育。今からハイスピードであれこなすのしんどいと思うわー。頑張れピンク頭!真実の愛の前では大したことないはず…多分
だからまあ別に勝利条件がお互い相反してないからそこまで揉めなくてもいいのよ。穏やかに親も挟んで婚約解消でよかったのにね。
何やら私の悪事を滔々とローランド様が述べ立てて、ピンク頭が涙ぐんでこちらを見てるけど
見てるけど
みてるけど
私、やっぱり、こいつ嫌いだわ。
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