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多数決は大事だと思うの
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「………は?」
ピンク頭のマリア・バースさんが固まる。うんよく固まるなこの子。ハムスターよりもフリーズ多いな。
「あー…やっぱり絶対王政とか思ってた?将来的には王妃になって思いのままに職権濫用して贅沢してって思ってた?
この国の子どもでも知ってるんだけどね。今から50年前に革命があってね。ブランダル王国、議会制民主主義です」
「…?え?じゃあ王族は何のために」
「多分、同郷のよしみで分かりやすい言葉にすると『象徴』。だからね、王族が使える予算も議会の承認がいるのよ。そこのアンポンタンな第一王子はその割り当てられた予算から私にこの一方的な婚約破棄の慰謝料を支払ってくれるから、まあしばらく貧乏ライフかな。私が貴女に嫌がらせしたのなんて些事だし。めちゃくちゃ平和な嫌がらせだったし。特に法的に処断されることしてないし。それと婚約っていう契約は関係ないし」
周囲が少しずつ騒めき始める。今までみんなあんまりな出来事にポカーンとしてたけど、この男爵令嬢は無知すぎて恐ろしいんだけどという空気。何のために男装して王立学院に行っていたんだとかなんとか。いや男引っ掛けに行ってたみたいですけどねと私は親切だから心の中で応えてあげよう。
「あと王位継承権も長子って決まってないし。そこのアンポンタンな第一王子の婚約者が公爵家の私だからまあそれでいいのではって何となくまとまってたけど、婚約破棄だしねえ。後ろ盾なくなるし。王族でも王になるのとならないのでは割り当てられる予算全然違うし。これは投資で大成功しない限りはどうしようもないね!」
「おい!俺を馬鹿にするな!不敬罪だぞ!!俺は王になる男だぞ!!」
アンポンタンは放っておくとして。
ピンク頭は呆然としている。うん、そうなるよねえ。私は昨日、前世を思い出してあらまあとしか思わなかったけれども、彼女は違う。ゲームの筋書き通りに事が進んでいるのだから、思い出したのはずっと前だろうし、そのために計画的に行動してきたのだろう。それなのにどうして肝心なところが抜け落ちてたんだ。天然か?天然ガールなのか?
「え?ちょっと待って。じゃああなたの公爵家っていう肩書は?貴族たちはどうなるのよ?」
「貴族っていうより財閥とか政治家の方が分かりやすい認識だろうね。うちも公爵家だけれども3年に1度、領民たちの信任不信任の投票あるし。不信任になったら1年の猶予の後にもう一度投票してもらって不信任なら領地没収。そうなった時のために様々な事業を展開して資産も確保してって色々忙しいのよね。その事業が自分の領地の経済も回してるし。そんなに暇じゃないのようちの父親。そこで頭抱えてるけど」
「お前のせいで頭抱えてるんだよ!バカ娘!!」
「え?私のせいなわけ?バカなのは私じゃなくてピンク頭ちゃんとアンポンタン王子でしょ?」
「公式の場でくらい口を慎め!!」
「えー?じゃあ公民の授業みたいなことするのも飽きてきたし。一応、最高責任者に確認します」
私は幼馴染の宰相閣下クロム・ギートハルドに顔を向ける。
少し襟足の長い艶やかな銀髪。海のように深い青い瞳。性格の冷酷さと鋭さが出ているため本来なら好き嫌いが分かれるはずだがそれすら許さない無駄に整った綺麗なお顔。いやマジでこういう男の隣歩きたくないわ。こっち霞むからね。これでもカレンは可愛い顔してるんだけどね。昨日までの厚化粧顔ならあれだけど、今日は素材の良さ活かしてるからね。それでも余裕で霞むわ。なんなのこの男。まつ毛長すぎない?お目目鋭いのに形が綺麗すぎてびっくりよ。
「クロム様、婚約破棄は認められますか?」
「ブランダル王族とユーリアス公爵家の私的な契約ですが、王族の婚姻にまつわることなので明日の議会にかけましょう」
ということは、婚約破棄、通るんだろうなあ。多分
ピンク頭のマリア・バースさんが固まる。うんよく固まるなこの子。ハムスターよりもフリーズ多いな。
「あー…やっぱり絶対王政とか思ってた?将来的には王妃になって思いのままに職権濫用して贅沢してって思ってた?
この国の子どもでも知ってるんだけどね。今から50年前に革命があってね。ブランダル王国、議会制民主主義です」
「…?え?じゃあ王族は何のために」
「多分、同郷のよしみで分かりやすい言葉にすると『象徴』。だからね、王族が使える予算も議会の承認がいるのよ。そこのアンポンタンな第一王子はその割り当てられた予算から私にこの一方的な婚約破棄の慰謝料を支払ってくれるから、まあしばらく貧乏ライフかな。私が貴女に嫌がらせしたのなんて些事だし。めちゃくちゃ平和な嫌がらせだったし。特に法的に処断されることしてないし。それと婚約っていう契約は関係ないし」
周囲が少しずつ騒めき始める。今までみんなあんまりな出来事にポカーンとしてたけど、この男爵令嬢は無知すぎて恐ろしいんだけどという空気。何のために男装して王立学院に行っていたんだとかなんとか。いや男引っ掛けに行ってたみたいですけどねと私は親切だから心の中で応えてあげよう。
「あと王位継承権も長子って決まってないし。そこのアンポンタンな第一王子の婚約者が公爵家の私だからまあそれでいいのではって何となくまとまってたけど、婚約破棄だしねえ。後ろ盾なくなるし。王族でも王になるのとならないのでは割り当てられる予算全然違うし。これは投資で大成功しない限りはどうしようもないね!」
「おい!俺を馬鹿にするな!不敬罪だぞ!!俺は王になる男だぞ!!」
アンポンタンは放っておくとして。
ピンク頭は呆然としている。うん、そうなるよねえ。私は昨日、前世を思い出してあらまあとしか思わなかったけれども、彼女は違う。ゲームの筋書き通りに事が進んでいるのだから、思い出したのはずっと前だろうし、そのために計画的に行動してきたのだろう。それなのにどうして肝心なところが抜け落ちてたんだ。天然か?天然ガールなのか?
「え?ちょっと待って。じゃああなたの公爵家っていう肩書は?貴族たちはどうなるのよ?」
「貴族っていうより財閥とか政治家の方が分かりやすい認識だろうね。うちも公爵家だけれども3年に1度、領民たちの信任不信任の投票あるし。不信任になったら1年の猶予の後にもう一度投票してもらって不信任なら領地没収。そうなった時のために様々な事業を展開して資産も確保してって色々忙しいのよね。その事業が自分の領地の経済も回してるし。そんなに暇じゃないのようちの父親。そこで頭抱えてるけど」
「お前のせいで頭抱えてるんだよ!バカ娘!!」
「え?私のせいなわけ?バカなのは私じゃなくてピンク頭ちゃんとアンポンタン王子でしょ?」
「公式の場でくらい口を慎め!!」
「えー?じゃあ公民の授業みたいなことするのも飽きてきたし。一応、最高責任者に確認します」
私は幼馴染の宰相閣下クロム・ギートハルドに顔を向ける。
少し襟足の長い艶やかな銀髪。海のように深い青い瞳。性格の冷酷さと鋭さが出ているため本来なら好き嫌いが分かれるはずだがそれすら許さない無駄に整った綺麗なお顔。いやマジでこういう男の隣歩きたくないわ。こっち霞むからね。これでもカレンは可愛い顔してるんだけどね。昨日までの厚化粧顔ならあれだけど、今日は素材の良さ活かしてるからね。それでも余裕で霞むわ。なんなのこの男。まつ毛長すぎない?お目目鋭いのに形が綺麗すぎてびっくりよ。
「クロム様、婚約破棄は認められますか?」
「ブランダル王族とユーリアス公爵家の私的な契約ですが、王族の婚姻にまつわることなので明日の議会にかけましょう」
ということは、婚約破棄、通るんだろうなあ。多分
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