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くりすますとは…?4
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いよいよ、クリスマス当日を迎えた。私は朝から、ジェーンさんに捕まっていた。屋敷のみんなにクッキーを配って歩こうと思って、部屋を出たら捕獲されて筋肉質な腕に抱え上げられた。どこへいくのかと思っていたら、アルフォンス様の寝室の横の控えの部屋だった。私の始まりの部屋だ。
そこには白い繊細なレースが惜しげもなく重ね合わさったドレスがトルソーに用意されていた。
「え?」
「アルフォンス様からあなたによ!さっ、支度するわよ!!」
「え?」
「リラ!!」
「はい、承知しました」
「え???」
どこからともなくリラが現れたことにびっくりした。いやまあドレスもびっくりなのだが。リラは神出鬼没だと思う。執事のイルマさんもだ。やはり、使用人たるものそれくらいのことは出来ないとダメなのだろう。私もいつかは…と闘志を燃やしていた。
その間に、ジェーンさんとリラは時に熱いバトルを展開し、時にお互いを讃え合い、私は支度を終えられていた。
鏡を見ると、本当にお姫様みたいだった。
黒い髪は緩やかに編み込まれサイドに流されていた。そして、そこにはキラキラ光るシルバーのヘアアクセサリーも編み込まれていた。ヘアアクセサリーの先には私の瞳と同じ色の紫の宝石が輝いている。化粧は薄めに、それでも今日は綺麗な赤い口紅がクッキリと引かれていた。そして、アルフォンス様がくださったドレスはレースで縁取られた襟元に、首元から袖まではシースルーで胸元からはオーガンジーで覆われていた。足首までのAラインのワンピースにスカートは幾重にもレースが重ねられていた。
「仕度が整いました、アルフォンス様」
入ってきた扉と真逆のアルフォンス様の私室に繋がる部屋をノックしてジェーンさんが声をかける。
ガチャリと扉が開くと、今日も麗しいアルフォンス様が現れた。
金色の髪に、深い蒼の瞳。人間離れした整った顔立ちの綺麗な人。
今日は、何故か執事の服を着ていた。
「お待たせしました、お嬢様。さあ、参りましょう」
「え?え???」
なんだかここ数日、戸惑ってばかりだ。ちょっとは世の中に慣れてきたはずなのに。
「今日は、アリスがお嬢様。何でもアルフォンス様に命令していいのよ」
ジェーンさんが言う。
「クリスにさりげなくアリスの欲しい物を聞いておくように頼んだんだけどね。あいつでも聞き出せないということは、本当にないんだなと思って。今日は屋敷全員でクリスマスパーティーをするから余興にもなるし」
笑いながらアルフォンス様は説明すると跪いて手を差し出す。
「私めにエスコートさせてくださいませ、アリス様」
執事服を着ていても、どうにも高貴な人にしか見えないのがアルフォンス様である。兎にも角にも戸惑いしかないが差し出された手にそっと手を重ねた。
「わざわざこの部屋で仕度させるところがムッツリよね」
「あのドレス、ウエディングドレス意識してますよね」
「ムッツリってやーね」
という会話が後片付けをしているジェーンさんとリラの間で繰り広げられていたことを私は知らない。
そこには白い繊細なレースが惜しげもなく重ね合わさったドレスがトルソーに用意されていた。
「え?」
「アルフォンス様からあなたによ!さっ、支度するわよ!!」
「え?」
「リラ!!」
「はい、承知しました」
「え???」
どこからともなくリラが現れたことにびっくりした。いやまあドレスもびっくりなのだが。リラは神出鬼没だと思う。執事のイルマさんもだ。やはり、使用人たるものそれくらいのことは出来ないとダメなのだろう。私もいつかは…と闘志を燃やしていた。
その間に、ジェーンさんとリラは時に熱いバトルを展開し、時にお互いを讃え合い、私は支度を終えられていた。
鏡を見ると、本当にお姫様みたいだった。
黒い髪は緩やかに編み込まれサイドに流されていた。そして、そこにはキラキラ光るシルバーのヘアアクセサリーも編み込まれていた。ヘアアクセサリーの先には私の瞳と同じ色の紫の宝石が輝いている。化粧は薄めに、それでも今日は綺麗な赤い口紅がクッキリと引かれていた。そして、アルフォンス様がくださったドレスはレースで縁取られた襟元に、首元から袖まではシースルーで胸元からはオーガンジーで覆われていた。足首までのAラインのワンピースにスカートは幾重にもレースが重ねられていた。
「仕度が整いました、アルフォンス様」
入ってきた扉と真逆のアルフォンス様の私室に繋がる部屋をノックしてジェーンさんが声をかける。
ガチャリと扉が開くと、今日も麗しいアルフォンス様が現れた。
金色の髪に、深い蒼の瞳。人間離れした整った顔立ちの綺麗な人。
今日は、何故か執事の服を着ていた。
「お待たせしました、お嬢様。さあ、参りましょう」
「え?え???」
なんだかここ数日、戸惑ってばかりだ。ちょっとは世の中に慣れてきたはずなのに。
「今日は、アリスがお嬢様。何でもアルフォンス様に命令していいのよ」
ジェーンさんが言う。
「クリスにさりげなくアリスの欲しい物を聞いておくように頼んだんだけどね。あいつでも聞き出せないということは、本当にないんだなと思って。今日は屋敷全員でクリスマスパーティーをするから余興にもなるし」
笑いながらアルフォンス様は説明すると跪いて手を差し出す。
「私めにエスコートさせてくださいませ、アリス様」
執事服を着ていても、どうにも高貴な人にしか見えないのがアルフォンス様である。兎にも角にも戸惑いしかないが差し出された手にそっと手を重ねた。
「わざわざこの部屋で仕度させるところがムッツリよね」
「あのドレス、ウエディングドレス意識してますよね」
「ムッツリってやーね」
という会話が後片付けをしているジェーンさんとリラの間で繰り広げられていたことを私は知らない。
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