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二章
セカの街の下級冒険者5
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報酬を受け取り組合を出る。手持ちと今回の報酬と合わせると約六万エル。
魔道具屋のお兄さんの情報によると水筒型の魔道具は二万エルから。買おうと思えばすぐ買えそうではあるけど、維持費やいざというときを考えるともう少し貯めてからにしたい。取り敢えずどれを買うかだけ先に決めて、いくらまで貯めるか目標を立てるのがいいかもしれないな。うん、それがいい。
そうと決まれば生活用魔道具を扱っている店を探さなければいけないが、となると重要なのは店選び。生活用魔道具を扱っている店を一軒一軒回るのが色んな店を見ることができて楽しそうではある。しかし悲しいかな、俺には魔道具の良しあしがわからないうえに、何日もかけて色んな店の商品を比較するといった時間も余裕もない。かといって毎度おやっさんに相談するのも気が引ける。ここは商業組合に行って相談してみるのが良いのかもしれない。今まで行ったことがないし、相談にお金がかかるのかもわからないけど素人判断よりはその道の人に判断してもらったほうが確実だろう。それに商業組合は冒険者組合のすぐ向かいにあるし。
商業組合に入ると冒険者組合とは全く雰囲気が異なっていた。
冒険者組合は込み具合の差はあれども常に冒険者が居て、よく言えば活気があり賑やか、悪く言えば騒がしいといったような場所だった。一方商業組合は何というか淡々と、粛々と、という雰囲気で建物も含め規模がやや小さい。もちろんやる気や覇気が無いといったことは無く、むしろ少し緊張感さえ感じる。商人の気質というものなのかもしれない。総合受付という所にいる職員に相談すると、個人客向けに五百エルで店舗紹介をしていると聞きすぐさまお願いした。一枚紹介状をもらえるらしい。
職員に商談ようなのかこじんまりとした部屋に案内され待っていると、かっちりとした服装のいかにも紳士って感じの男性がやって来た。
「本日担当になりますグスタフと申します。どうぞ宜しくお願いします」
「あ、ゴ、ゴートです。よろしくお願いします」
「緊張せずとも大丈夫ですよ。これでも二十年以上組合に所属しておりますので、安心してお任せください。」
グスタフさんのかっちりした雰囲気に少し緊張してしまった。こういう雰囲気の人は恩賞を貰ったとき以来だし。任せることに関しては一切不安視してなかったけど、緊張が伝わったのかグスタフさんが柔和な笑みを浮かべる。
「今回手に入れたい商品は水筒型の水の魔道具で間違いありませんか?」
「は、はい。普通の水筒だと直ぐに水が無くなってしまって」
「ふむ。ゴート様お仕事はなにを?」
「冒険者です。この前九級に上がったばかりなのですか依頼で外に出るとどうしても水が足らなくて。」
「なるほど。ご予算などはお決まりですか?」
「実は知り合いから二万エルからあると教えられて、手持ちはもう少し有るんですが。でもより良いのがあるならお金を貯めてでも欲しいと思ってまして…。考えが纏まらなくてすみません」
「大丈夫ですよ。そういったわからない部分のご相談に乗るのが我々の役目ですから。では値段は後回しにして、購入する魔道具の条件を決めていきましょうか」
その後グスタフさんに話を聞いてもらいながら、装填型、丈夫、小型、形状や店にはこだわらない、等条件を決めていき、条件がはっきりするとグスタフさんがファイルから店の簡単な情報が書かれた三枚の紙を取り出した。
「ある程度条件を絞ることが出来ましたので、条件を満たすような商品を扱っている店舗三件ご紹介させていただきます」
グスタフさんが一枚一枚説明してくれた。
一件目は安定した品質の商品と良心的な値段が売りの大手の店。庶民を中心に幅広い層に人気で各地に同じ店があるらしい。
二件目は個人経営のため質は高いが値段も高い店。富裕層やこの街に定住している冒険者に人気らしい。
三件目は新鋭の変わり種やオーダーメイド中心の店。魔道具に拘りを持つ人や一部の冒険者に凄まじい人気を誇るとか。
説明を一通り聞いたところで一点確認する。
「一件目で買った場合整備はどの街の店でも出来るんですか?」
「そうですね、それがこの店の売りでもありますから」
少しの間考えて答えを出す。
「わかりました。一件目の店にしようかと思います」
二件目、三件目も物凄く魅力的だけど予算的に心配なのと整備がその店でしか出来ないのが不安だった。依頼で他の街に行くかもしれないし、そもそもこの街に何時まで住むのかもまだ決めていないのだ。相談する前は一度買ってしまえばどこでも整備して貰えると思い込んでいた。相談してよかった。
「承知しました。この店宛に紹介状を書きますね」
グスタフさんに紹介状を貰う。
魔道具店 シーラ 斡旋者 グスタフ
希望商品 水筒型水魔道具(装填)
希望項目 丈夫 小型 形状希望無し 一通り説明希望
紹介状にはグスタフさんの名前も書いてあった。
これを出すと買い物がスムーズにいくらしい。とてもありがたい。
「グスタフさん、ありがとうございました。一人だといつまでも迷っていたかも知れません」
「いえいえ、こちらこそご利用頂きありがとうございます。ところで失礼でなければ教えて頂きたいのですが、なぜ今日は商業組合をご利用に?冒険者の方々は冒険者組合でお勧めの店を教えてもらうのが多いと聞いておりましたので」
「あっ…」
その発想は全く無かった。というか普通は冒険者組合に聞いたりするよな。他の先輩冒険者に聞いても良いんだし。無性に恥ずかしくなってきた。多分顔も赤くなってるかもしれない。
「冒険者、商人共に組合に有料で相談が出来ることは意外と知られてないですからね。また何かありましたらお声がけくださいませ」
グスタフさんに挨拶をして商業組合を出る。
すっかり遅くなってしまったな、魔道具店には明日いくとしよう。
今日は色々勉強になった。これからは他の冒険者とも積極的に話さないとなあ。
まだ冒険者の友達居ないし。
現状の交遊関係にに少しへこみつつ帰った。
魔道具屋のお兄さんの情報によると水筒型の魔道具は二万エルから。買おうと思えばすぐ買えそうではあるけど、維持費やいざというときを考えるともう少し貯めてからにしたい。取り敢えずどれを買うかだけ先に決めて、いくらまで貯めるか目標を立てるのがいいかもしれないな。うん、それがいい。
そうと決まれば生活用魔道具を扱っている店を探さなければいけないが、となると重要なのは店選び。生活用魔道具を扱っている店を一軒一軒回るのが色んな店を見ることができて楽しそうではある。しかし悲しいかな、俺には魔道具の良しあしがわからないうえに、何日もかけて色んな店の商品を比較するといった時間も余裕もない。かといって毎度おやっさんに相談するのも気が引ける。ここは商業組合に行って相談してみるのが良いのかもしれない。今まで行ったことがないし、相談にお金がかかるのかもわからないけど素人判断よりはその道の人に判断してもらったほうが確実だろう。それに商業組合は冒険者組合のすぐ向かいにあるし。
商業組合に入ると冒険者組合とは全く雰囲気が異なっていた。
冒険者組合は込み具合の差はあれども常に冒険者が居て、よく言えば活気があり賑やか、悪く言えば騒がしいといったような場所だった。一方商業組合は何というか淡々と、粛々と、という雰囲気で建物も含め規模がやや小さい。もちろんやる気や覇気が無いといったことは無く、むしろ少し緊張感さえ感じる。商人の気質というものなのかもしれない。総合受付という所にいる職員に相談すると、個人客向けに五百エルで店舗紹介をしていると聞きすぐさまお願いした。一枚紹介状をもらえるらしい。
職員に商談ようなのかこじんまりとした部屋に案内され待っていると、かっちりとした服装のいかにも紳士って感じの男性がやって来た。
「本日担当になりますグスタフと申します。どうぞ宜しくお願いします」
「あ、ゴ、ゴートです。よろしくお願いします」
「緊張せずとも大丈夫ですよ。これでも二十年以上組合に所属しておりますので、安心してお任せください。」
グスタフさんのかっちりした雰囲気に少し緊張してしまった。こういう雰囲気の人は恩賞を貰ったとき以来だし。任せることに関しては一切不安視してなかったけど、緊張が伝わったのかグスタフさんが柔和な笑みを浮かべる。
「今回手に入れたい商品は水筒型の水の魔道具で間違いありませんか?」
「は、はい。普通の水筒だと直ぐに水が無くなってしまって」
「ふむ。ゴート様お仕事はなにを?」
「冒険者です。この前九級に上がったばかりなのですか依頼で外に出るとどうしても水が足らなくて。」
「なるほど。ご予算などはお決まりですか?」
「実は知り合いから二万エルからあると教えられて、手持ちはもう少し有るんですが。でもより良いのがあるならお金を貯めてでも欲しいと思ってまして…。考えが纏まらなくてすみません」
「大丈夫ですよ。そういったわからない部分のご相談に乗るのが我々の役目ですから。では値段は後回しにして、購入する魔道具の条件を決めていきましょうか」
その後グスタフさんに話を聞いてもらいながら、装填型、丈夫、小型、形状や店にはこだわらない、等条件を決めていき、条件がはっきりするとグスタフさんがファイルから店の簡単な情報が書かれた三枚の紙を取り出した。
「ある程度条件を絞ることが出来ましたので、条件を満たすような商品を扱っている店舗三件ご紹介させていただきます」
グスタフさんが一枚一枚説明してくれた。
一件目は安定した品質の商品と良心的な値段が売りの大手の店。庶民を中心に幅広い層に人気で各地に同じ店があるらしい。
二件目は個人経営のため質は高いが値段も高い店。富裕層やこの街に定住している冒険者に人気らしい。
三件目は新鋭の変わり種やオーダーメイド中心の店。魔道具に拘りを持つ人や一部の冒険者に凄まじい人気を誇るとか。
説明を一通り聞いたところで一点確認する。
「一件目で買った場合整備はどの街の店でも出来るんですか?」
「そうですね、それがこの店の売りでもありますから」
少しの間考えて答えを出す。
「わかりました。一件目の店にしようかと思います」
二件目、三件目も物凄く魅力的だけど予算的に心配なのと整備がその店でしか出来ないのが不安だった。依頼で他の街に行くかもしれないし、そもそもこの街に何時まで住むのかもまだ決めていないのだ。相談する前は一度買ってしまえばどこでも整備して貰えると思い込んでいた。相談してよかった。
「承知しました。この店宛に紹介状を書きますね」
グスタフさんに紹介状を貰う。
魔道具店 シーラ 斡旋者 グスタフ
希望商品 水筒型水魔道具(装填)
希望項目 丈夫 小型 形状希望無し 一通り説明希望
紹介状にはグスタフさんの名前も書いてあった。
これを出すと買い物がスムーズにいくらしい。とてもありがたい。
「グスタフさん、ありがとうございました。一人だといつまでも迷っていたかも知れません」
「いえいえ、こちらこそご利用頂きありがとうございます。ところで失礼でなければ教えて頂きたいのですが、なぜ今日は商業組合をご利用に?冒険者の方々は冒険者組合でお勧めの店を教えてもらうのが多いと聞いておりましたので」
「あっ…」
その発想は全く無かった。というか普通は冒険者組合に聞いたりするよな。他の先輩冒険者に聞いても良いんだし。無性に恥ずかしくなってきた。多分顔も赤くなってるかもしれない。
「冒険者、商人共に組合に有料で相談が出来ることは意外と知られてないですからね。また何かありましたらお声がけくださいませ」
グスタフさんに挨拶をして商業組合を出る。
すっかり遅くなってしまったな、魔道具店には明日いくとしよう。
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まだ冒険者の友達居ないし。
現状の交遊関係にに少しへこみつつ帰った。
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