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第8幕 どうしてそんなことを...?
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「貴方達は一体何を考えているのですか!?」
帰ってそうそうに2人は按司の怒声を浴びる。
「勝手に帝都へ出かけた、ですって?」
うぅ...すみません。と縮こまる零に変わって珠羅は仏頂面で按司に反抗する。
「そんなこと言っても何も無かっただろ?」
しかし、按司の顔色は変わらない。
「何かあってからでは遅いのですよ!?」
すると珠羅はニヤリと笑いながら「今は関係ないだろ?」と言いながら零の手を握って按司から逃げて行く。
「...全く、あの気に入り様といい...後悔するのはあなただと言うのに...」
按司はその2人を眺めた後、大きくため息をついて業務へと戻って行った。
◆ ◆ ◆
「ーーーーしかし、奴は一体誰なんだ?」
ここは珠羅の自室。きらびやかなガラスの装飾等が施されているが、落ち着く色が様々な所に使われており、あまり気疲れはなかった。
その部屋の中、珠羅はカップに入ったお茶を飲みながら零に尋ねる。
「煌雅...と言ったが、向こうはお前を知っていた。零、心当たりはあるか?」
ーーーー心当たり...やはり、あの見た目の男は零の記憶の中にはなかった。
「私は...あの様な方は見たことが無いですが、煌雅...という名前の人は1人知っています...」
「誰だ?そいつは。」
「それは、私の小さい頃からずっと一緒にいてくれた蓮 煌雅(レン・コウガ)という私の幼なじみです。」
そう言うが、零の知っている煌雅と彼は全く想像と違った。
「...彼は、私がまだ幼い時から近所に住んでいた人で、私になにかあったらすぐに駆けつけてくれる優しい人でした...」
それからしばらく零は珠羅へ自分の幼なじみについての事を話した。
ーーーー転んで怪我をした時、すぐに親に知らせてくれたり、犬に吠えられていた時、零の前に立って棒を振り回したりして威嚇して助けてくれたりと。とにかく常に零の事を気にかけてくれて感謝してもしきれない等、少し長い話をした。
零は珠羅が自分のことについて聞いてきたのは初めてで、とても嬉しく、笑顔でついつい話し込んでいた。
しかし、どうにも珠羅の顔は明らかに浮かない顔をしている。一体何かしてしまっただろうか。
「陛下...?どこか体調でも悪いのですか?」
体調が悪いのだろうか。しかし、珠羅は「大丈夫だ。」と言ってカップに入ったお茶を飲み干す。
珠羅は飲み干したカップを机の上に置く。そこから少し間が空く。
すると不意に珠羅が口を開く。
「私は...心が狭いのだろうか。」
「え...?」
その時、珠羅は席から立ち上がり零の目の前へ行く。
「へい...か?」
すると珠羅は零の顎を指でそっと押し出し、顔を近づける。
「へっ、陛下!?ど、どうしたのですか!?」
零はとてつもない恥ずかしさに見舞われ急激に熱を帯びる。しかし、珠羅は口を開きゆっくりと丁寧に話す。
「私は...婚約者が他の男の話をするを見ていると何故だか悲しい気持ちになるのだ...」
「へい...か?」
この時の珠羅の声は冷徹陛下の声だった。
「そしてそんな話をしていると私の事などどうでも良くなってしまったのかなんて考えてしまう。」
「そ、そんな事ないです...!私はただ陛下に幼なじみの事を...」
「それが、嫌なのだ。」
部屋に珠羅の冷徹だが、どことなく寂しそうな声が響き渡る。
「幼なじみの事を嬉しそうに話す零を見ていると嫌になって塞いでしまいたくなる。」
そういうと珠羅の顔が近づいてくる。
「私の事だけを考えてはくれないか...?」
すると珠羅の優しい唇が零に迫る。
珠羅の声音はいつの間にか優しい声に戻っていた。
「...へ、陛下...?」
零はそう珠羅へ尋ねるが、珠羅はもう止まらない。
零の心臓の音はとどまることを知らず、むしろ大きくなっていく。
そして珠羅はゆっくりと小さく口を開き零の唇ーーーー。より、少し上の鼻を...
ーーーーーーーーーかぷ。
「...!?」
珠羅が顔をゆっくり離すとそこには零の驚いた顔が目に入り、思わず珠羅は動きを止める。
「へ...陛下...そ、それは...」
ーーーー口付け...じゃないです。
帰ってそうそうに2人は按司の怒声を浴びる。
「勝手に帝都へ出かけた、ですって?」
うぅ...すみません。と縮こまる零に変わって珠羅は仏頂面で按司に反抗する。
「そんなこと言っても何も無かっただろ?」
しかし、按司の顔色は変わらない。
「何かあってからでは遅いのですよ!?」
すると珠羅はニヤリと笑いながら「今は関係ないだろ?」と言いながら零の手を握って按司から逃げて行く。
「...全く、あの気に入り様といい...後悔するのはあなただと言うのに...」
按司はその2人を眺めた後、大きくため息をついて業務へと戻って行った。
◆ ◆ ◆
「ーーーーしかし、奴は一体誰なんだ?」
ここは珠羅の自室。きらびやかなガラスの装飾等が施されているが、落ち着く色が様々な所に使われており、あまり気疲れはなかった。
その部屋の中、珠羅はカップに入ったお茶を飲みながら零に尋ねる。
「煌雅...と言ったが、向こうはお前を知っていた。零、心当たりはあるか?」
ーーーー心当たり...やはり、あの見た目の男は零の記憶の中にはなかった。
「私は...あの様な方は見たことが無いですが、煌雅...という名前の人は1人知っています...」
「誰だ?そいつは。」
「それは、私の小さい頃からずっと一緒にいてくれた蓮 煌雅(レン・コウガ)という私の幼なじみです。」
そう言うが、零の知っている煌雅と彼は全く想像と違った。
「...彼は、私がまだ幼い時から近所に住んでいた人で、私になにかあったらすぐに駆けつけてくれる優しい人でした...」
それからしばらく零は珠羅へ自分の幼なじみについての事を話した。
ーーーー転んで怪我をした時、すぐに親に知らせてくれたり、犬に吠えられていた時、零の前に立って棒を振り回したりして威嚇して助けてくれたりと。とにかく常に零の事を気にかけてくれて感謝してもしきれない等、少し長い話をした。
零は珠羅が自分のことについて聞いてきたのは初めてで、とても嬉しく、笑顔でついつい話し込んでいた。
しかし、どうにも珠羅の顔は明らかに浮かない顔をしている。一体何かしてしまっただろうか。
「陛下...?どこか体調でも悪いのですか?」
体調が悪いのだろうか。しかし、珠羅は「大丈夫だ。」と言ってカップに入ったお茶を飲み干す。
珠羅は飲み干したカップを机の上に置く。そこから少し間が空く。
すると不意に珠羅が口を開く。
「私は...心が狭いのだろうか。」
「え...?」
その時、珠羅は席から立ち上がり零の目の前へ行く。
「へい...か?」
すると珠羅は零の顎を指でそっと押し出し、顔を近づける。
「へっ、陛下!?ど、どうしたのですか!?」
零はとてつもない恥ずかしさに見舞われ急激に熱を帯びる。しかし、珠羅は口を開きゆっくりと丁寧に話す。
「私は...婚約者が他の男の話をするを見ていると何故だか悲しい気持ちになるのだ...」
「へい...か?」
この時の珠羅の声は冷徹陛下の声だった。
「そしてそんな話をしていると私の事などどうでも良くなってしまったのかなんて考えてしまう。」
「そ、そんな事ないです...!私はただ陛下に幼なじみの事を...」
「それが、嫌なのだ。」
部屋に珠羅の冷徹だが、どことなく寂しそうな声が響き渡る。
「幼なじみの事を嬉しそうに話す零を見ていると嫌になって塞いでしまいたくなる。」
そういうと珠羅の顔が近づいてくる。
「私の事だけを考えてはくれないか...?」
すると珠羅の優しい唇が零に迫る。
珠羅の声音はいつの間にか優しい声に戻っていた。
「...へ、陛下...?」
零はそう珠羅へ尋ねるが、珠羅はもう止まらない。
零の心臓の音はとどまることを知らず、むしろ大きくなっていく。
そして珠羅はゆっくりと小さく口を開き零の唇ーーーー。より、少し上の鼻を...
ーーーーーーーーーかぷ。
「...!?」
珠羅が顔をゆっくり離すとそこには零の驚いた顔が目に入り、思わず珠羅は動きを止める。
「へ...陛下...そ、それは...」
ーーーー口付け...じゃないです。
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