運命の女~麗奈~

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まさかの再会(32話)

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かいきがそう言っていると麗奈があることに気がついた。
麗奈「奏太・・・奏太は!?」
皆の顔が青ざめた。
もし奏太が寝ているところに大祐が来てしまえば殺される可能性があるからだ。
みらい「た、大変ですよぉ!殺されてないか確かめに行ったほうがいいのではぁ?」
皆がウンウンと頷いた。
幸太「かいき立てるか?」
幸太がかいきの腕を掴み言った。
かいき「はい。立てます。」
かいきが立つと皆で奏太の部屋へ走って行った。
◯水界・奏太の部屋
大声で奏太を呼んで部屋をノックする麗奈達。
麗奈(奏太お願い・・・無事でいて・・・)
幸太「奏太様、いるなら返事してください!」
みらい「奏太様ー!」
かいき「奏太様、ご無事ですかー?」
奏太「どうしたんだ?外は寒いだろう。入って中で話そう。」
皆が奏太の部屋へ入った。
皆は部屋に入ると驚いた。
そう部屋の中に紐で縛られている真輝(大祐)がいたからだ。
麗奈「え?どういう事・・・?」
麗奈に聞かれると奏太が紙に何か文字を書き始めた。
奏太は書き終わると麗奈に紙を渡した。
紙には"決して声には出さず心の中で読んでくれ。
真輝(大祐)は許嫁がいる。
真輝は五年前、南夏村に住んでいて、リーダーとして皆から慕われていたんだ。
だが、ブラックウィッチが真輝の武術の強さを知り南夏村へやって来て真輝に仲間になれと頼んだ。
だけど真輝は"嫌です"そう答えて去ろうとした。
そして、ブラックウィッチが真輝の許嫁を人質にして真輝を脅した。
それで真輝は仕方なく仲間になり、許嫁が無事でいられるように、ブラックウィッチの配下として人を殺さなくてはならなくなった。
真輝の許嫁を助ければ真輝はもう過ちを重ねなくて済む。"と書かれていた。
麗奈はこの文章を見ると紙に"どうして、真輝の過去を知っているの?"と書き奏太に質問した。
すると、一匹の虹色に輝く蝶が麗奈達の真上へ飛んできた。
皆が蝶に見とれていると蝶がパンッと弾けて部屋が虹色の光に包まれた。
?「こんにちは。この空間ではブラックウィッチ達に魔法の鏡で自分達の声を聞かれる心配をしなくていいわ。」
奏太「この声・・・さっき俺に真輝の過去を教えてくれた声とそっくりだな。」
幸太「この声どこかで聞いたような…。」
幸太がそう言うと、かいきも頷いた。
?「えぇ、幸太様とかいきには会ったことあるわ。」
かいき「俺は呼び捨て・・・もしかして、杏奈か!?」
杏奈(あんな<南の実の妹>)「せーかい!」
すると、扉が開き杏奈が入って来た。
杏奈「久しぶりね、二人とも!」
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