パズル・オブ・ザ・ワールド

パズルの世界に入ったプラン(２話)

◯パズルの世界
プラン「ハッ！」
気がつくとプランは知らない部屋のベッドの上にいた。
プラン「こ、ここはどこなんだ！？」
プランは急いで外へ出た。
プランは驚いた。
外には炎を出す子、水を出す子、光を出す子など色んな体に変身する人達がいたからだ。
プラン「ど、どういうこと？」
プランが戸惑っていると、後ろから声をかけられた。
？「おい！」
プラン「はっ、はい！」
プランは怯えながら言った。
？「お前、ここの国のやつではないな？」
"ゴクッ"とプランは唾を飲み込み恐る恐る
プラン「はっはい。そうです。
あなたは…誰ですか？」
とプランが聞いた。
めしつかい「私はこの国の王女様に仕えるめしつかいだ。
王女様がお前を連れて来いと命令を下された。
今から案内するからついてこい。」
プラン「はい・・・えっ！？王女様？」
プランが不思議そうに聞くと
めしつかい「話は後だ。ついてこい！」
二人はその場を離れて王女様の所へ向かった。
だが、その場をチェンジシープフィリイが見ていた。
そして、二人の後を追った。
めしつかい「ここが、王宮だ！」
プラン「すごい…！おっきいですね！」
めしつかい「中に入るぞ！」
門が開いた。
プランは少し戸惑いながらも王宮へ入って行った。
広間に行くと、椅子に座った王女様がいた。
めしつかい「王女様、言われたとおり若者を連れてまいりました。」
ミルカ王女「本当に貴方がプランなのですか？
本当に貴方が…。」
王女様が聞くと
プラン「は、はい。僕がプランですけど…。
あなたが王女様ですか？」
と聞いた。
ミルカ王女「えぇ！そうです！
会えて本当に嬉しいわ！」
そして、プランは心の中で
プラン(この王女様、僕と同い年ぐらいの年齢に見えるな。)
と思った。
プラン「あなたが僕を呼んだのですか？」
めしつかい「おいっ！"あなた"なんて失礼だぞ！」
めしつかいがプランに注意した。
すると、王女様が
ミルカ王女「いいのよ！私が呼んだのですから！」
と、優しく接してくれた。
プラン「それで、助けてほしい事ってなんですか？」
ミルカ王女「チェンジシープフィリイって人達を倒してほしいのです。」
プラン「た、倒す！？僕が？」
プランは驚きながら言った。
王女様が頷いた。
ミルカ王女「お願いします。
国の皆が危険なのです！
どうか力を貸してください。」
プラン「国の皆が危険って、そんなに恐ろしい人達なんですか？」
プランが聞くと
ミルカ王女「えぇ、そうよ。
でも、国中の皆はチェンジシープフィリイ達の事を信じきっているの。
急がないと、皆、心を支配されて手遅れの状態になるわ。」
と言った。
プラン「じゃあ、なんで王女様は気づいたのですか？」
王女様は一度うつむき、顔を上げて話始めた。
ミルカ王女「私はある日、お忍びで侍女１人と家来１人を連れて外へ出かけたの。
そして、ある洞窟を見つけたのです。
そう、魔の入り口の洞窟を。
そして、その洞窟の中から悪魔の水蒸気が出ていたのです。
私の家来は私の代わりに中を探りに入って行ったんですけど、悲鳴が聞こえてきたんです。
そして、出てきたのは、私を守る家来ではなく、私を殺そうとする者に変わっていたのです。
おそらく、闇の国の人達に心を支配されてしまったのでしょう。
幸い私は、後から来た護衛の者に助けられました。
でも、私達がその場から逃げようとしたとき、洞窟の中から大勢の人の声が聞こえてきたんです。
"助けて"って声が。」
プランは驚いた。
プラン「で、ですが、心を支配されたんじゃ？」
ミルカ王女「多分、完全には支配されていないのでしょう。
支配された心が何かをキッカケに戻りつつあるんだと思います。
ですが、このまま王国が支配されたら私達はこの国に居られなくなります。
お願いです。助けてください。」
プランは少し考えた。
プラン(なんだか可哀想な人達だな。
助けてあげないとか、それとも無視するべきか…。
でも、王女様は悪い人ではなさそうだし、この話が本当なら無視なんかしてられないな。
こんなに国や民を思ってるんだ。
よし、助けよう！)
プランが王女様を真剣に見つめながら
プラン「やります！僕が力を貸します！」
と大きな声で言った。