うたかた

雀野

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久しぶりに着た礼服は実に窮屈で思わずネクタイを緩めるが日向に絞め直される。くそ、ほんとに見えてねえんだろうなこいつ。
「‥‥遅いぞ、志摩」
「まったくだ」
門の前には無愛想な声が二つ。そこにいたのはホストのような出で立ちの美青年と、それとはまるで真逆のオーラ、あえて言うなら少女漫画のイケメンインテリが飛び出してきたかのようなこれまた美青年がいた。ホストは武蔵悠馬。インテリは壱岐慎也だ。
「重役出勤ってやつか?いいご身分だよなあ主様ってのはよ」
武蔵が金のメッシュの入った長めの髪を指先でくるくると遊びながらさらりと嫌味を吐いた。奥歯を噛み締めて堪える。
「武蔵。あまり当主の悪口はよくない。遅刻したって勉強出来なくたって無能だって間借りなりにも僕らの主なんだから」
「はは、それもそうか。まあ、大方日向兄の甘やかしすぎってやつだろうしな。日向兄、餓鬼を甘やかすとロクなことないぜ?」
壱岐のさらりと真顔で出た嫌味も、さらに上乗せされた武蔵の皮肉にも耐えなければいけない。
それが、俺が負った名のでかさ。だが‥‥‥。
「へえ、言わせとけば好き勝手言ってくれるな。でも、遅れたんは俺の責任だ。日向は関係ないやろ。間借りなりにも当主と思ってくれとるようならちょっと―――【その口閉じて】もらおか?似非ホスト」
「っっ」
言葉と同時に右手に風があつまり、武蔵の口が閉ざされる。やつの周りの空気が閉鎖された。言葉は空気の振動によって生まれるものであり、それを奪えばもちろん言葉を発することはもちろん息をすることすら出来ない。武蔵は反撃不可能。だが、この手の力の維持にはかなりの精神力を有する上に、何より相手の呼吸もままならないのだ。武蔵が呼吸困難で倒れる前に俺は風の集まる指を鳴らし空気を解き放つ。
「っは‥‥‥」
脂汗を浮かべた武蔵が荒い呼吸を繰り返しながらもニヤリと笑った。
「っ、やっぱりお前、大したことねえよ――【蜘蛛の糸】」
キリリ――――
「っ・・・・」
武蔵の声と共に糸が張り詰める音が耳を突いた。言葉によって生き物の力を借りる事の出来る武蔵は蛛の糸を“借りた”のだ。時々光を反射してキラキラと光る糸が自身を取り囲むのがわかる。そして、ゆっくり首が絞まる痛みに痺れ始める。その糸はまるで生きているようだ。
「いいこと教えてやるよ。蜘蛛の糸は髪の毛の太さになれば人間だって容易に持ち上がる程の強度になる。それに俺のは特別でな。一本一本に意思が宿ってる。言葉を発動しようもんならお前の首が飛ぶぜ?」
それはあながち嘘でもないらしく少しでも唇が動けば糸が揺れる。
「やってみろよ」
「はっ。結局は何も出来ないくせに。結局、当主って言ったってその程度って訳だろ。《守護神》だってあれ以来すらできてないらしいな。こうなるとそもそも本当に神様宿してるのかどうかも怪し――――」
「【手刀】」「【月黄泉】」
武蔵の声に重なる二つの凛と歌う声と鋭く研ぎ澄ました音。
それに気づいた頃には蜘蛛の糸は切られ、目の前には仁王立ちの満月が持つ刀の刃先が眉間にあてがわれていた。満月は無月同様の力を持ち、言霊の鞘によって封印された刀を用いる。本来であるならその刀に更に力を宿し岩おも切れる刀となるまで鍛え上らげるのたが、今はいたって普通の刀。普通の刀一本でも腕は《倭家》の外まで知れ渡り、並みの相手ではまるで歯が立たない。
対する武蔵はと言うと、刀状に変化した出雲の腕が首に添えられ身動きがとれずにいた。出雲は言霊を用い、自身の身体を変化させることが出来る。今のように体の一部を変化させる以外にも一時的に脚力は筋力を増強させることも可能である特殊なタイプだ。
「武蔵。それ以上は止めておけ。志摩は間違いなく選ばれたんだ。守護神を疑念する言葉は禁句だろうが」
「っ、わかってるよ」
鋭い右手の刃に怯んだ武蔵に出雲は囁いた。精神力を費やし集中力が切れたのか、蜘蛛の糸は細くなってやがて消えた。

「‥‥志摩。まさかもう日向の兄様の言葉を忘れたんですか?」
普段はほとんど表情を表に出さない満月が、凍りつくような視線で俺を睨んだ。刀を持った彼女はまるで人が変わってしまうのだ。
「い、いえ。しっかり覚えてます」
こうなってしまえば蛇に睨まれた蛙。見事にこちらから言い返す言葉が見つからなくなる。
「たく、お前たちは喧嘩にすぐ力を使う。‥‥力を使わなくちゃ出来ない喧嘩なら売るな、買うな。取り返しのつかないことになってからじゃ遅いのはお前たちが一番よくわかってるだろうが」
出雲の言葉に誰もが口を閉じた。二の句が継げない。
「とにかく、「先生」の墓の前で下らない喧嘩おっ始めやがったら私の五十の握力でその首捻り潰してやるからな。よーく覚えとけ」
言って出雲は首を握るような形にした指をゴキンと鳴らした。そんなエロい、基、美しい体のどこにそんな力が詰まっているのか教えてほしいものだ。
「お前もだぞ。壱岐」
「‥‥わかっているよ」
俺達がお説教を受けていた間、動物を使役することが出来る壱岐がけしかけた猫達が、日向によって退けられ、鋭い爪を仕舞って一斉に走り去っていたことに気付く者はいなかった。


《倭家》の敷地は当主が住まう本邸を中心にし、北側を十二時の位置に置き、そこから円状にそれぞれの家々が円状に十二戸ずつ数列にもわたって並んでいる。
それぞれの家の力によって位付けがされており、本邸に近い内寄りで、一時から時計回りに位が上がっていく。つまり、十二時の壱列目が《分家》でもっとも位の高い家となる。
大抵が古くに決められた力の価値と保持ずる精神力の強さの度合いによる位付けだ。
そして、本邸を囲むように、小・中学校や、商店、小さな病院に負けないほどのでかさの診療所など、の施設が多々ある。そこで働く者も皆《倭家》の人間だ。つまり、《倭家》から出ることなく一生を暮らせるといっても過言ではない。
高校や大学以上の進学には一定の成績を有した者だけが受けられる審査を必要とする。
《言霊師》ともなればそれはさらに難しく、「必ず《倭家》へ戻る」という制約まで結ばれるのだ。

そんな円状に並ぶ家々の間をぶち抜くような道を歩きながら、無月は終始無言の息苦しさに思わず口を開いた。
「ところで、なんで爺共のお守りの二人が先生の墓参り来たんじゃ?よお爺が許してくれたやないか」
「あぁ、先生には昔から世話になったからな。《老》方も赴きたかったようだがどうも皆体調がすぐれないらしくてな。《老》方の分も参ってこいとの事だ」
「はっ、どうだかな」
壱岐は毒づく無月を無視して指先で眼鏡をくいっと押し上げ、表情を作らないままに足を進めた。
《老》とは《倭家》の中で《うたかた》の次に地位の高い者達の事を言う。《老》は、それぞれの家の当主の座を退いたものが殆どで名の通りそのほとんどが老体である。そのためか、各家当主の相談役も兼ねている。短命である《うたかた》が不在になった時「《うたかた》の代理」と名目上されているが、実質《倭家》を牛耳っているのは《老》だと思っているものがほとんどである。現に今、《うたかた》は俺ではあるのだが、事情が事情であるからか、皆《老》の方を主として生活していた。
武蔵家、壱岐家は代々《倭家》の《老付き》の任を受けており、身の回りの世話や仕事の代理を行う。今回のように墓参りや葬儀の代理など、十名分の《老》が命ずる仕事量はかなりの物だという。
「ふーん。足弱っとって歩けやんかったんちゃうん?それか、俺がおるからか」
けたけたと笑っていると無月に頭を小突かれた。
「皆さんお揃いで賑やかね。でも、お墓参りかしら?」
十二時の参列目、奥州家の土地。その庭で洗濯物を干していたのが、声の主奥州恵だ。大らかで優しい彼女は自身に子がいないためか《倭家》の子供達を本当の子供のように可愛がってくれる母親的存在だ。
「あぁ。親父‥‥陸奥の命日やからな」
「そう。‥‥もうそんな時期なのね。皆が成長するはずだわ。つい最近まで道場を皆で走り回っていたのに」
そう言ってぐるりと皆を見回し、愛おしむような表情を浮かべた恵は俺の頭にポンと手を乗せた。
「あ、年頃の男の子はこんなことされても嬉しくないかしら?」
「いや、恵おばさんの手あったかいから」
言ってから無月がこちらを見てにやついているのが分かった。他の皆もどこかからかうような顔をこちらに向けている。恵の母性に思わず甘えてしまった羞恥から頬が染まる。
「あ、お墓参りなら静雄君‥‥松前の当主に会うわよね?伝言頼まれてくれないかしら?」
松前の当主。松前静雄は死者との対話を力を用い、遺族と死者との橋渡しをする『墓守り』だ。他にも墓の管理や清掃も行っているため、日中はほとんど近くに建てられた小屋にいるのだ。
「構いませんよ」
睨み合っていた俺と無月を尻目に満月が言葉を返した。
「ありがとう。『先日のお礼をしたいから帰りに寄ってください』って言えばわかると思うわ。ごめんなさいね。本当は直接行きたいんだけれど、主人も最近忙しくて」
恵は困ったように自身の足を見つめた。彼女は昔から足を患っていた。普段の生活に支障はないが、ゆるい坂が長く続く墓場へ赴くのは彼女にとって重労働なのだ。
「気にしないでください。恵のおばさま。きちんと伝えておきますから」
「お願いするわね」
「さあ、そろそろ行こうか」
日向に促され、俺達は奥州家を後にした。
「なあ、日向。恵おばさんと松前のおやっさんって」
「あぁ、確か幼馴染ではなかったかな。あの年代の同い年は少ないらしいから今でも仲がいんだろう」
「なるほど。だから静雄君、か」

しばらく歩けば墓場独特の薄暗い雰囲気が漂い始めた。親父の墓は《倭家》の敷地の北に位置する墓地の一角にある。
「あれ、松前のおやっさんは?」
墓の入り口の小屋に松前がいないことはすぐに気づいた。ここに来れば彼はいつも暖かな笑顔で迎えてくれるからだ。
「体調でも崩したんでしょうか‥‥‥」
「あのおやっさんがか?後で探してみるか。恵おばさんの伝言も伝えやんとあかんしな」
俺は、笑って満月に答えたが、内心何か嫌な予感を感じながら並々と水の入ったバケツを黙って満月から受け取った。

「‥‥よお、親父」
一際大きな墓の前に立つ。出雲と日向と満月がいそいそと墓掃除を始めるのを見守りながらバケツと引き換えに渡された花を肩に担いで墓石に声を掛けた。親父は異端のうたかたとなり誰もが嫌悪し、避けた俺を引き取り育ててくれた父親のような存在だった。それが病に倒れたのは三年前の事。
「終わったぞ」
出雲に顎で促され花を挿し、線香に火を灯すと親父の袈裟と同じ臭いがした。懐かしい香り。
以前のように泣くことはなくなった。しかし、皆が順に手を合わせるのを後ろで見つめながら今でも思う。俺がもっと強かったら、と。《うたかた》であると胸を張って言えたなら、守護神を呼び出す力があれば親父に苦労を掛けることなどなかったのだと。
「‥‥悪い、俺ちょっと」
「行ってくるといい」
間髪いれずに頷いたのは日向。優しく微笑んで堅く閉じた瞳をこちらへ向けていた。まるですべて知っているような優しい眼差しを感じていた。
「さっさと行ってこい。遅なったらおいてったるからな」
俺の気持ちを悟ったのかどうなのか、無月に促され、俺は親父の墓に背を向けた。

志摩家之墓
少々大振りな墓は遠くからでもそう読み取れた。先祖代々志摩家の人間が祀られた墓。そこには俺の実の父親が眠っている。昔はよくここに来ていた。親父に見せられない弱味も父親、顔も知らない実の父親にならなぜか見せられる気がしたからだ。そういえば、親父が死んだ後泣くのはいつもここだった。
なんだかんだ言いながら守られている気がしていたのかもしれない。

「‥‥ん?」
そんなことを考えながら一旦足を止めた。
久々に訪れた墓ではあったが、その違和感にはすぐに気づいた。墓に何か落書きのような赤い染みがぽつぽつと付いているのだ。

近づいてはいけない。
戻れなくなる。
戻れなくなる。

頭の中で誰かが叫び警笛を鳴らす。
それでも足は止まらない。

「――‥‥え?」
砕けた墓石がつま先にあたって転がった。辺りは災害でもあったかのように荒らされ、近くの墓石はなぎ倒されている。そして、まるでペンキをぶちまけたように墓の周りは真っ赤な海が広がっていた。そこに沈むように横たわる何か。それが人間だと、死体だとわかったのは、一瞬だったのかもしれないが俺には何時間も有したかのように感じた。それは、時が止まったような静寂。
ただ真新しい血の海だけが風に波紋を広げた。
「お‥‥おや、さん?」
血に沈み顔はわからない。だが、血濡れた袈裟と竹箒だけで無意識に判断していた。

ドクン

ドクン

動悸が激しくなる。
言い様のない言葉ばかりが喉を通り紡がれる。

充満する鉄錆びの匂い。
忌まわしい過去を呼び起こす血の匂い。

嫌だ嫌だ。

ドクン

ドクン


「っ、は、はっ、は」

息が出来ない。
誰か、誰か。

ドクン

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はっ、あ、あぁ」

ドクン

ドクン

親父。

ドクン

ドクン

―――――

譲。
オ前ハ生キルンダ。

「っっ――――――――!!」

最期の言葉と笑顔を引き金に、咆哮。
ただ叫んだ。ただただ叫んだ。



それは母が死んですぐの事だった。
身寄りのない俺は実の父親の妹夫婦に引き取られた。
よそ者で居場所のなかった俺に唯一優しい笑顔を向けてくれたのがその家の長男。その姿は男の俺でも見とれてしまうほど美しかった。
病気のため真っ白になった短い髪は白銀のよう輝き、色素の薄い瞳を細め、いつも優しく笑っていた。

『僕はずっと弟が欲しかったんだ。嬉しいよ。これからよろしくね』

俺を救い出してくれた言葉。

『力を持っていないことを決して恥じてはいけないよ。《言霊師》になる望みはきっとある。自分を信じるんだ。神様はきっとそんな人に力をくれる』

俺に生きる意味をくれた言葉。

『譲。お前は生きるんだ』

俺を守ってくれた言葉。

全部全部兄さんがくれた言葉。
兄さんは、幼かった俺にとって全てだった。
狭く暗い部屋にあった小さな世界だった。

俺を庇って逝ったあの日までは。



――――し、ま‥‥!

黒い影が名を呼ぶ。

嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
来るな!来るなっっ!

腕を捕らえる影を必死に振り払う。

―――志摩‥‥!

触るな!触るな触るな!

いくつもうごめく影の声は何度も俺を呼ぶかのようにこだました。

「―――志摩殿っっ!」

「―――‥‥っ、え?」
名を呼んだ声に聞き覚えがあったからだろうか。意識が覚醒し、暗闇が一瞬にして晴れ渡る。目の前には日向の姿。
「志摩殿!しっかりしなさい」
「っ、ひゅう、が‥‥‥」
日向は安堵の表情を浮かべ、俺の汗だくの額をぬぐった。顔には無数の真新しい引っ掻き傷が見て取れる。
「大丈夫。大丈夫だから。しっかりしなさい」
大きな体躯に抱き締められ心音が頭に響く。心地のいい音に耳を奥まで埋めようと頭を動かした。
ああ――――。
なんて、何て懐かしい感覚だろう。
思ってすぐに意識は眠るように遠のいた。
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