167 / 211
悠久の王・キュリオ編2
サイドストーリー27
しおりを挟む
「キュリオ、これを見て」
ダルドお手製の栞だろうか? 薄く削られた水晶のように煌めく美しい短冊状のそれは、分厚い書物の表紙部分へ置かれていたが、ダルドが手を翳すと同時に輝きを纏って栞に記憶された場所がゆっくり開かれていく。ページを捲る古紙の奏でる音や匂いが遠い記憶を抱えた賢者のように低く威厳のある声かのように耳に届くとやがて――
「これは……」
キュリオが息をのんだのがわかるほどにあたりは緊張感に包まれた。
「どこかで見たことがある言葉だと思っていたんだ」
ダルドの指が一点を指し示したそこには『刀』という文字が力強く刻まれていた。
「……っ」
しばらく沈黙し、古い文字に視線を走らせていたキュリオ。やがて、この書物に記した者の熱意がありありと感じるそれらの文字が示す一字一句に悠久の王は衝撃を受ける。
「人界、だと……?」
”古くは人界の小国において鋼造りの武器とされているそれらには生みの親たる刀匠あり――”
読めば読むほどに悠久の木刀がここから影響されて作られたものであるかがわかる実に興味深い記述であったが、後半に行くにつれてキュリオの視線がゆっくり、そして何度も読み返すように同じ場所を行き来している場所がある。
”――神官の神具に刀ありて、災いを葬る――”
瞬く間に一国を滅ぼす数人の神官の力は幾つもの歴戦に名を遺す形となって後世に伝わっているも、その神官はいつの時代も同一人物であると書かれている。
そしてここで気になるのが……災いを葬ると記されているにも関わらず、国を滅ぼすと明記されていることだ。
(国自体が災いの元凶なのか、滅ぼされた国が神官の怒りに触れたのかは書かれていないか……)
文字のひとつひとつを見落とさぬよう見つめるキュリオの瞳には書かれた文字よりもさらに書き手の記憶を手繰り寄せようと、その世界に身を投じるかのように深く入り込んでいく。
(登場している神官は複数に渡っている。ならば刀の神官以外にも書かれている場所が他にあるはずだ)
疑問に思うことはそれだけではない。
(戦いが多い時代の人物であったにせよ、国を滅ぼすほどの大戦が人ひとりの命が天に召されるまでに何度も起きるとは考えにくい……)
いくつもの戦いにて登場している神官がいつの時代も同じ人物であるという言葉からわかるのは、その神官らの異様なまでの命の長さだ。
(神官という名がつく者は神に仕える役職の者であると記憶しているが、彼らは神の意思に従っていたとでも言うのだろうか)
違う世界の人間がどのような思想のもとに生きているかなどキュリオにはどうでもよいことだったが、アオイを知る手掛かりになるかもしれないとなれば些細な事も見過ごすことはできないのだ。
手掛かりはいくつも転がっているにも関わらず、上辺だけを見せられている気がしてならないキュリオは、核心部分へと繋がる糸を手繰り寄せられぬまま時間だけが過ぎていく。
「ダルド、しばらくこの書物を私に預けてほしい」
顔をあげたキュリオの眉間には深い皺が寄り、事の重大さを現しているのがわかる。そしてその言葉を予想していたダルドは深く頷き、次にアオイの目に映っていた人物について話しはじめた。
「キュリオ、アオイ姫の目に映っていた人物は、男だと思う」
「……、そうか……」
誰も気づかないほどの一瞬、キュリオの呼吸が止まったのをこの人型聖獣だけは気づいてしまった。
彼女にとって異性といえば父か兄弟、そして友人。もしくは恋人か夫……。最後のふたつではないことを祈りたいが、恐らくそれらの可能性を拭えないことへの苦しみがキュリオの変化となって表れてしまったのだろう。
(でも、アオイ姫の前の人生が女性だったとは限らない)
ダルドとてキュリオと同じことを考えていた。だが”しろい花”と”かたな”という言葉、男の姿がアオイの前に出現し、彼女がそれらに強い思い入れがあるとしたら――
「……」
いくつかの偶然が重なり、刀を持った男が生前の彼女に白い花を贈っていた情景がアオイの中で蘇った可能性が高い。
無意識に唇を引き結び、視線を下げた先では悠久の王の膝の上で丸い瞳を瞬かせている幼い姫がいた。
「キュリオ、アオイ姫が言った刀が悠久のものである可能性は?」
「恐らくそれはあり得ないだろうな。この国に木製の片刃のものは存在しているが、それを我々は木刀と呼び、刀とは言わない。この書物に記された通りであれば鋼造りの片刃のものを刀と呼ぶのだろう」
幼い頃、剣術を習得するにあたり木刀を手にしたこともあるキュリオ。
剣術なのになぜ片刃の木刀を用いるのかとやはり疑問を抱いたことがあったのを記憶している。
「いま思えば、このことが記された時代の鍛冶師と王が”刀”を気に入り、見様見真似で木製のものを造ったのではないかと私は推測している」
実際の戦いで木刀を使うにはやはり向いていないため、見習い剣士の鍛錬用としてのみ木刀は用いられてきたのだろう。
「そうだね……」
古い書物にも書かれている通り刀には生みの親である刀匠という者が存在しており、その永きに渡る道を極めた者のみが後世に残る名刀を生み出したとある。
(僕とは違う鍛冶師(スィデラス)の力を持つ人界の刀匠……いつか会える日はくるのだろうか)
心の隅でダルドがそんなことを考えていると、広間の扉が開いて家臣のひとりが足早にキュリオのもとへやってきた。
「失礼致しますキュリオ様。間もなく到着されると報告が入りました」
「わかった。彼女らが到着したらアレスを向かわせる」
「畏まりました」
一礼して下がっていく家臣を見送ったあと、ゆっくりした動作でアオイを胸に抱いて立ち上がったキュリオはアレスへ向き直ると、客人がやってきた際に頼みたいことがあると指示を出した。
「私の合図を見届けてから客人を広間へ通してくれ。アオイに気配を悟られぬよう、声も物音もなるべくたてないように頼む。
私の指示を受けた者には、ここで何をすべきかは既に伝えてある。ターゲットはアオイであることを……いや、アオイの名は出す必要はない。私の傍にいる幼子だと言えばわかるだろう」
「か、かしこまりましたっ……」
日付も変わったこのような夜更けにキュリオが遠い地より客人を呼び寄せるなど、よほどのことだとわかる。しかし、どのような人物がなんの目的のためにやってくるのかは聞かされていないためアレスはただ受け身の如く待つしかない。
(ガーラント先生のように、キュリオ様の全信頼を得た経験豊富な魔術師でも来られるのだろうか?)
キュリオの右腕とも言える大魔導師ガーラントは公務先に留まるという話だけは聞いていたため、彼に代わるそれなりの人物がやってくるのだろうとアレスは予想しているのだ。
(公務先からキュリオ様が御戻りになるほどの一大事に何が起こるのか……私はこの目で見届けたい)
ダルドお手製の栞だろうか? 薄く削られた水晶のように煌めく美しい短冊状のそれは、分厚い書物の表紙部分へ置かれていたが、ダルドが手を翳すと同時に輝きを纏って栞に記憶された場所がゆっくり開かれていく。ページを捲る古紙の奏でる音や匂いが遠い記憶を抱えた賢者のように低く威厳のある声かのように耳に届くとやがて――
「これは……」
キュリオが息をのんだのがわかるほどにあたりは緊張感に包まれた。
「どこかで見たことがある言葉だと思っていたんだ」
ダルドの指が一点を指し示したそこには『刀』という文字が力強く刻まれていた。
「……っ」
しばらく沈黙し、古い文字に視線を走らせていたキュリオ。やがて、この書物に記した者の熱意がありありと感じるそれらの文字が示す一字一句に悠久の王は衝撃を受ける。
「人界、だと……?」
”古くは人界の小国において鋼造りの武器とされているそれらには生みの親たる刀匠あり――”
読めば読むほどに悠久の木刀がここから影響されて作られたものであるかがわかる実に興味深い記述であったが、後半に行くにつれてキュリオの視線がゆっくり、そして何度も読み返すように同じ場所を行き来している場所がある。
”――神官の神具に刀ありて、災いを葬る――”
瞬く間に一国を滅ぼす数人の神官の力は幾つもの歴戦に名を遺す形となって後世に伝わっているも、その神官はいつの時代も同一人物であると書かれている。
そしてここで気になるのが……災いを葬ると記されているにも関わらず、国を滅ぼすと明記されていることだ。
(国自体が災いの元凶なのか、滅ぼされた国が神官の怒りに触れたのかは書かれていないか……)
文字のひとつひとつを見落とさぬよう見つめるキュリオの瞳には書かれた文字よりもさらに書き手の記憶を手繰り寄せようと、その世界に身を投じるかのように深く入り込んでいく。
(登場している神官は複数に渡っている。ならば刀の神官以外にも書かれている場所が他にあるはずだ)
疑問に思うことはそれだけではない。
(戦いが多い時代の人物であったにせよ、国を滅ぼすほどの大戦が人ひとりの命が天に召されるまでに何度も起きるとは考えにくい……)
いくつもの戦いにて登場している神官がいつの時代も同じ人物であるという言葉からわかるのは、その神官らの異様なまでの命の長さだ。
(神官という名がつく者は神に仕える役職の者であると記憶しているが、彼らは神の意思に従っていたとでも言うのだろうか)
違う世界の人間がどのような思想のもとに生きているかなどキュリオにはどうでもよいことだったが、アオイを知る手掛かりになるかもしれないとなれば些細な事も見過ごすことはできないのだ。
手掛かりはいくつも転がっているにも関わらず、上辺だけを見せられている気がしてならないキュリオは、核心部分へと繋がる糸を手繰り寄せられぬまま時間だけが過ぎていく。
「ダルド、しばらくこの書物を私に預けてほしい」
顔をあげたキュリオの眉間には深い皺が寄り、事の重大さを現しているのがわかる。そしてその言葉を予想していたダルドは深く頷き、次にアオイの目に映っていた人物について話しはじめた。
「キュリオ、アオイ姫の目に映っていた人物は、男だと思う」
「……、そうか……」
誰も気づかないほどの一瞬、キュリオの呼吸が止まったのをこの人型聖獣だけは気づいてしまった。
彼女にとって異性といえば父か兄弟、そして友人。もしくは恋人か夫……。最後のふたつではないことを祈りたいが、恐らくそれらの可能性を拭えないことへの苦しみがキュリオの変化となって表れてしまったのだろう。
(でも、アオイ姫の前の人生が女性だったとは限らない)
ダルドとてキュリオと同じことを考えていた。だが”しろい花”と”かたな”という言葉、男の姿がアオイの前に出現し、彼女がそれらに強い思い入れがあるとしたら――
「……」
いくつかの偶然が重なり、刀を持った男が生前の彼女に白い花を贈っていた情景がアオイの中で蘇った可能性が高い。
無意識に唇を引き結び、視線を下げた先では悠久の王の膝の上で丸い瞳を瞬かせている幼い姫がいた。
「キュリオ、アオイ姫が言った刀が悠久のものである可能性は?」
「恐らくそれはあり得ないだろうな。この国に木製の片刃のものは存在しているが、それを我々は木刀と呼び、刀とは言わない。この書物に記された通りであれば鋼造りの片刃のものを刀と呼ぶのだろう」
幼い頃、剣術を習得するにあたり木刀を手にしたこともあるキュリオ。
剣術なのになぜ片刃の木刀を用いるのかとやはり疑問を抱いたことがあったのを記憶している。
「いま思えば、このことが記された時代の鍛冶師と王が”刀”を気に入り、見様見真似で木製のものを造ったのではないかと私は推測している」
実際の戦いで木刀を使うにはやはり向いていないため、見習い剣士の鍛錬用としてのみ木刀は用いられてきたのだろう。
「そうだね……」
古い書物にも書かれている通り刀には生みの親である刀匠という者が存在しており、その永きに渡る道を極めた者のみが後世に残る名刀を生み出したとある。
(僕とは違う鍛冶師(スィデラス)の力を持つ人界の刀匠……いつか会える日はくるのだろうか)
心の隅でダルドがそんなことを考えていると、広間の扉が開いて家臣のひとりが足早にキュリオのもとへやってきた。
「失礼致しますキュリオ様。間もなく到着されると報告が入りました」
「わかった。彼女らが到着したらアレスを向かわせる」
「畏まりました」
一礼して下がっていく家臣を見送ったあと、ゆっくりした動作でアオイを胸に抱いて立ち上がったキュリオはアレスへ向き直ると、客人がやってきた際に頼みたいことがあると指示を出した。
「私の合図を見届けてから客人を広間へ通してくれ。アオイに気配を悟られぬよう、声も物音もなるべくたてないように頼む。
私の指示を受けた者には、ここで何をすべきかは既に伝えてある。ターゲットはアオイであることを……いや、アオイの名は出す必要はない。私の傍にいる幼子だと言えばわかるだろう」
「か、かしこまりましたっ……」
日付も変わったこのような夜更けにキュリオが遠い地より客人を呼び寄せるなど、よほどのことだとわかる。しかし、どのような人物がなんの目的のためにやってくるのかは聞かされていないためアレスはただ受け身の如く待つしかない。
(ガーラント先生のように、キュリオ様の全信頼を得た経験豊富な魔術師でも来られるのだろうか?)
キュリオの右腕とも言える大魔導師ガーラントは公務先に留まるという話だけは聞いていたため、彼に代わるそれなりの人物がやってくるのだろうとアレスは予想しているのだ。
(公務先からキュリオ様が御戻りになるほどの一大事に何が起こるのか……私はこの目で見届けたい)
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
侯爵様、その溺愛は違います!
みおな
恋愛
私、レティシア・ダイアンサス伯爵令嬢は現在岐路に立たされている。
何故か、王太子殿下から執着され、婚約の打診を受けそうになる。
ちなみに家族は、私よりも妹が相応しいと言ってはいるし、私的には喜んで譲ってあげたい。
が!どうにも婚約は避けられなさそうだし、婚約者のチェンジも無理の様子。
そこで私は、苦肉の策に出ることになる。
悪役令嬢が攻略対象ではないオレに夢中なのだが?!
naomikoryo
ファンタジー
【★♪★♪★♪★本当に完結!!読んでくれた皆さん、ありがとうございます★♪★♪★♪★】
気づけば異世界、しかも「ただの数学教師」になってもうた――。
大阪生まれ大阪育ち、関西弁まるだしの元高校教師カイは、偶然助けた学園長の口利きで王立魔法学園の臨時教師に。
魔方陣を数式で解きほぐし、強大な魔法を片っ端から「授業」で説明してしまう彼の授業は、生徒たちにとって革命そのものだった。
しかし、なぜか公爵令嬢ルーティアに追いかけ回され、
気づけば「奥様気取り」で世話を焼かれ、学園も学園長も黙認状態。
王子やヒロイン候補も巻き込み、王国全体を揺るがす大事件に次々と遭遇していくカイ。
「ワイはただ、教師やりたいだけやのに!」
異世界で数学教師が無自覚にチートを発揮し、
悪役令嬢と繰り広げる夫婦漫才のような恋模様と、国家規模のトラブルに振り回される物語。
笑いとバトルと甘々が詰まった異世界ラブコメ×ファンタジー!
男嫌いな王女と、帰ってきた筆頭魔術師様の『執着的指導』 ~魔道具は大人の玩具じゃありません~
花虎
恋愛
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。
だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。
エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。
そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。
「やっと、あなたに復讐できる」
歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。
彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。
過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。
※ムーンライトノベルにも掲載しております。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる