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悠久の王・キュリオ編2
《番外編》ホワイトデーストーリー16
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「……なにが反抗期だよ……アオイ、今日弁当持ってきてないだろ? ミキなんか放っておいて昼メシ食い行こうぜ!」
”真面目に聞いて損した!”とばかりに大げさなため息をついたシュウ。彼は気を取り直すと唖然と佇む傍らの少女の手を引いて歩く。
「待って、ミキも一緒に……」
いつものごとく優しく手を引いてくれるシュウだが、今日はそれ以上に優しい力加減だった。誘われて自然と歩き出す足だが、後方にいるもうひとりの親友へ気を掛けながら振り返ると、やれやれというようにミキが呟いた。
「万年反抗期のシュウがわからないのはしょうがないかもねぇ……」
「うるせーよ!」
己の前後でやりとりを繰り返すふたりに挟まれて戸惑うアオイだったが、しっかり自分の後ろをついてくるミキにホッとしながらも、時間になっても現れないアランを抜いた三人は適当なパンと飲み物を購入しいつもの中庭の木陰へとやってきた。
「アオイんちの弁当には全然叶わねぇけど、まあまあ美味いな」
口いっぱいに頬張り、手にしたものが胃袋へ消える前に次の獲物へ手を伸ばす育ちざかりの少年。
「……そのスピードで味がわかるとは思えないんだけど」
ただ飲み込むような動作を見せる彼にミキが冷たい視線を浴びせるも、ランチが始まって間もないにも関わらず三つ目のパンを口に運ぼうとしているミキも大したスピードだった。
そして新鮮な野菜とハム、卵やチーズをサンドした山のようなパンを前に並べながら手を伸ばさないのはアオイだけだ。
「…………」
(反抗期、まったく自覚がなかったけど……そうなのかな……)
「……アオイ、やっぱ食欲ない?」
一行に手を出さない彼女をみたミキが心配そうに顔を覗きこんでくる。
「ううん……そういうわけじゃないんだけど……」
「アラン先生呼んでこようか? ここに来るまで一度も会わなかったから職員室にいると思うし……」
「……っ!」
食べかけのパンを置き、立ち上がろうとするミキを非難するように眉を吊り上げたシュウ。彼は慌てて口の中のものを飲み込んでから言葉を発した。
「……ッアラン関係ねぇだろ! ……アオイ、帰るなら家まで送るぜ?」
「ごめんね、ふたりとも。本当に体調が悪いわけじゃなくて……私、反抗期なのかなって考えたらなんかお腹がいっぱいになっちゃって……」
「ミキ! お前のせいだぞ!! お前が変なこと言い出すからっ……!」
「あー……ごめん。アオイの私生活覗いたわけじゃないのに軽々しく言っちゃって」
気落ちした素直なアオイを前にミキが反省の色を見せる。
「ううん、謝らないで? ミキの率直な意見が聞きたいの。……本当にそうかもしれないから」
「……え? そうなの?」
「アオイ……」
再び視線を落とした彼女を見て、なんとなく元気がない理由に近づいたミキとシュウの視線が絡む。
『なぁミキ……これって元気ないっつーか、落ち込んでるよな絶対……』
『……だね。とりあえず思ったこと言ってみるわ』
ミキは喉の渇きを潤すように飲み物へ口付けながら、繊細なアオイを傷つけないように言葉を選んで会話を進める。
「えーっと、あたしがなんで”反抗期”って言ったかというと……」
「……うん」
ミキの声に手元のホットミルクへ顔を映していたアオイがようやく顔を上げる。
「それは簡単。具合の悪いアンタを”お父様”が快く送り出すわけないってね。
いつもの五段弁当だってないし、こっそり抜け出して来たか~? っていうのが素直な感想」
「あ……うん。ほとんど当たってるかも……」
異常なまでのお父様の溺愛ぶりを把握しているミキとシュウは時折雁字搦めのアオイを不憫に思いながらも、母親のいない彼女に全てを注いできたであろう父親の気持ちもわからなくはなかった。
そしてアオイの言葉に内心、やっぱり! と苦笑したミキは、他に何があったか原因を探るべく言葉を続ける。
「ここに入学する前まで、ずっと家庭教師がついてたって言ってたじゃん?」
「うん……」
「その時はどうだったの? 体調悪いの誤魔化してまで勉強してた?」
「それは……」
(なんて言ったらいいんだろう。
アレスは魔導師で……ううん、いつもならすぐに気づいてくれたお父様が治してくださっていたから……)
と、そこまで考えて。
(……?
……今朝もお父様は気づいていたはず……)
それっきり口を噤んでしまったアオイの顔を覗きこむミキとシュウ。
「ん? どした?」
「アオイ、言いたくないんだったらいいんだぜ? どうせミキの好奇心が疼いてるだけなんだからよ」
「ちょ……アンタ……。まぁ、否定できないけどねっ! あはは!!」
年若く美形だというアオイの父にとても興味のあるミキ。父子家庭で愛らしい娘を溺愛するその光景をこの目で見てみたいというのが彼女の本音である。
しかしそれと同時に、常識に当てはまらない生活をしてきたアオイが不自由なく過ごせるよう、彼女の生まれ育った環境と世間のギャップを埋める役割を十二分に発揮してくれるミキは屈託のない笑みで率直な気持ちを言い上げた。
「……」
能天気なミキの声が遠くに聞こえるほど深く悩んでしまっていたらしいアオイの異変に気づいたシュウ。
「……やっぱ帰るか? 食欲もねぇみたいだし……」
と、優しい気遣いを見せる。しかしミキは――
「悩みはここで解決しちゃいな! 家に帰っても悩みの種のお父様が待ってるんでしょ?」
「うん……。
お父様も家庭教師をしてる方も、私の体調が優れないときはすぐ気づいてくれたの。だから無理をした覚えはあまりなくて……」
「……なるほどねぇ。で? 今日はアオイが無理しちゃったんだ?」
「それが……私も悪いんだけど、お父様が嘘をついていたようにしか思えなくて……」
「どんなふうに?」
アオイは昨夜からの経緯を大まかに話した。
なかなか寝付けず、睡眠時間が短かったこと。それを見たお父様が時間を偽ってひとり家を出て行ってしまったことを。
俯きながら言葉を紡ぐアオイに大人しく話を聞いていたミキとシュウ。
そして声を上げたのはやはりミキだった。
「もしかして……お父様は学園に入ること反対してた?」
「うん……私あまり家から離れたことなかったから……なかなか頷いてもらえなかったの」
「完全な箱入り娘だねぇ……」
「異常だな。親父さんお前を嫁に出さないつもりかよ」
「ううんっ……たぶん心配なんだと思う。私、世間知らずだから……」
「でもアオイが外の世界を知らなかったのって家から出そうとしなかったお父様のせいじゃん。そうやって娘が外に行こうとする芽を摘んじゃうんだから、アオイに不満が芽生えてもしょうがないよ。外に出したくないのはお父様のエゴでしょ」
アオイは反省の色を見せるが、普通に考えて常識がズレているのはお父様のほうだとミキとシュウは口をそろえる。
「お前はどうなんだ? このままじゃマズイって思ってるから反抗したんだろ?」
「……うん。だから少しお願いしてみたんだけど……ご機嫌を損ねてしまったみたいで……」
「んー、このままの状態が長く続くと厄介なのは確かだね。本音を言い合って理解を得るしかないんだろうけど……」
「…………」
(もう十分話を重ねている気がする……それでも聞いていただけない場合はどうしたらいいんだろう……)
考えうる妥協や歩み寄りのような手段は既に出尽くしてしまった感がある。
しかし、そう思うことが何不自由なく育ててくれた父親への無礼な行為だと言うのならば、これからすべてのことを諦めねばならないことになる。
「……アオイ大丈夫?」
いつになく深刻な表情を浮かべる親友にふたりは心配そうに顔を覗きこむ。
「……うん。今回は私が悪いのわかってるから……まずは体調管理しっかりして自分で朝起きなきゃだよね」
「う、うん……! まずはお父様に反撃する隙をつくらせないことが一番……だけど……」
「アオイ! 待てって……!」
無理して笑おうとするアオイの表情にいつものような輝きはなく、立ち上がろうとする彼女を心配したシュウがその手首を掴んだほどだ。
「ごめんねふたりとも。もう大丈夫だから」
そう言い残して、ほとんど食事に手をつけぬまま教室に戻っていくアオイ。その後ろ姿を悔しそうに見つめていたシュウが重々しく口を開く。
「ミキ……俺がアオイの親父さんと会うにはどうしたらいい?」
「え……? 本気で言ってんの?」
「……っあんなアオイ見てられっかよ!! アオイの親父さん普通じゃないぜ!? あいつのこと所有物みたいに扱いやがって……!」
”真面目に聞いて損した!”とばかりに大げさなため息をついたシュウ。彼は気を取り直すと唖然と佇む傍らの少女の手を引いて歩く。
「待って、ミキも一緒に……」
いつものごとく優しく手を引いてくれるシュウだが、今日はそれ以上に優しい力加減だった。誘われて自然と歩き出す足だが、後方にいるもうひとりの親友へ気を掛けながら振り返ると、やれやれというようにミキが呟いた。
「万年反抗期のシュウがわからないのはしょうがないかもねぇ……」
「うるせーよ!」
己の前後でやりとりを繰り返すふたりに挟まれて戸惑うアオイだったが、しっかり自分の後ろをついてくるミキにホッとしながらも、時間になっても現れないアランを抜いた三人は適当なパンと飲み物を購入しいつもの中庭の木陰へとやってきた。
「アオイんちの弁当には全然叶わねぇけど、まあまあ美味いな」
口いっぱいに頬張り、手にしたものが胃袋へ消える前に次の獲物へ手を伸ばす育ちざかりの少年。
「……そのスピードで味がわかるとは思えないんだけど」
ただ飲み込むような動作を見せる彼にミキが冷たい視線を浴びせるも、ランチが始まって間もないにも関わらず三つ目のパンを口に運ぼうとしているミキも大したスピードだった。
そして新鮮な野菜とハム、卵やチーズをサンドした山のようなパンを前に並べながら手を伸ばさないのはアオイだけだ。
「…………」
(反抗期、まったく自覚がなかったけど……そうなのかな……)
「……アオイ、やっぱ食欲ない?」
一行に手を出さない彼女をみたミキが心配そうに顔を覗きこんでくる。
「ううん……そういうわけじゃないんだけど……」
「アラン先生呼んでこようか? ここに来るまで一度も会わなかったから職員室にいると思うし……」
「……っ!」
食べかけのパンを置き、立ち上がろうとするミキを非難するように眉を吊り上げたシュウ。彼は慌てて口の中のものを飲み込んでから言葉を発した。
「……ッアラン関係ねぇだろ! ……アオイ、帰るなら家まで送るぜ?」
「ごめんね、ふたりとも。本当に体調が悪いわけじゃなくて……私、反抗期なのかなって考えたらなんかお腹がいっぱいになっちゃって……」
「ミキ! お前のせいだぞ!! お前が変なこと言い出すからっ……!」
「あー……ごめん。アオイの私生活覗いたわけじゃないのに軽々しく言っちゃって」
気落ちした素直なアオイを前にミキが反省の色を見せる。
「ううん、謝らないで? ミキの率直な意見が聞きたいの。……本当にそうかもしれないから」
「……え? そうなの?」
「アオイ……」
再び視線を落とした彼女を見て、なんとなく元気がない理由に近づいたミキとシュウの視線が絡む。
『なぁミキ……これって元気ないっつーか、落ち込んでるよな絶対……』
『……だね。とりあえず思ったこと言ってみるわ』
ミキは喉の渇きを潤すように飲み物へ口付けながら、繊細なアオイを傷つけないように言葉を選んで会話を進める。
「えーっと、あたしがなんで”反抗期”って言ったかというと……」
「……うん」
ミキの声に手元のホットミルクへ顔を映していたアオイがようやく顔を上げる。
「それは簡単。具合の悪いアンタを”お父様”が快く送り出すわけないってね。
いつもの五段弁当だってないし、こっそり抜け出して来たか~? っていうのが素直な感想」
「あ……うん。ほとんど当たってるかも……」
異常なまでのお父様の溺愛ぶりを把握しているミキとシュウは時折雁字搦めのアオイを不憫に思いながらも、母親のいない彼女に全てを注いできたであろう父親の気持ちもわからなくはなかった。
そしてアオイの言葉に内心、やっぱり! と苦笑したミキは、他に何があったか原因を探るべく言葉を続ける。
「ここに入学する前まで、ずっと家庭教師がついてたって言ってたじゃん?」
「うん……」
「その時はどうだったの? 体調悪いの誤魔化してまで勉強してた?」
「それは……」
(なんて言ったらいいんだろう。
アレスは魔導師で……ううん、いつもならすぐに気づいてくれたお父様が治してくださっていたから……)
と、そこまで考えて。
(……?
……今朝もお父様は気づいていたはず……)
それっきり口を噤んでしまったアオイの顔を覗きこむミキとシュウ。
「ん? どした?」
「アオイ、言いたくないんだったらいいんだぜ? どうせミキの好奇心が疼いてるだけなんだからよ」
「ちょ……アンタ……。まぁ、否定できないけどねっ! あはは!!」
年若く美形だというアオイの父にとても興味のあるミキ。父子家庭で愛らしい娘を溺愛するその光景をこの目で見てみたいというのが彼女の本音である。
しかしそれと同時に、常識に当てはまらない生活をしてきたアオイが不自由なく過ごせるよう、彼女の生まれ育った環境と世間のギャップを埋める役割を十二分に発揮してくれるミキは屈託のない笑みで率直な気持ちを言い上げた。
「……」
能天気なミキの声が遠くに聞こえるほど深く悩んでしまっていたらしいアオイの異変に気づいたシュウ。
「……やっぱ帰るか? 食欲もねぇみたいだし……」
と、優しい気遣いを見せる。しかしミキは――
「悩みはここで解決しちゃいな! 家に帰っても悩みの種のお父様が待ってるんでしょ?」
「うん……。
お父様も家庭教師をしてる方も、私の体調が優れないときはすぐ気づいてくれたの。だから無理をした覚えはあまりなくて……」
「……なるほどねぇ。で? 今日はアオイが無理しちゃったんだ?」
「それが……私も悪いんだけど、お父様が嘘をついていたようにしか思えなくて……」
「どんなふうに?」
アオイは昨夜からの経緯を大まかに話した。
なかなか寝付けず、睡眠時間が短かったこと。それを見たお父様が時間を偽ってひとり家を出て行ってしまったことを。
俯きながら言葉を紡ぐアオイに大人しく話を聞いていたミキとシュウ。
そして声を上げたのはやはりミキだった。
「もしかして……お父様は学園に入ること反対してた?」
「うん……私あまり家から離れたことなかったから……なかなか頷いてもらえなかったの」
「完全な箱入り娘だねぇ……」
「異常だな。親父さんお前を嫁に出さないつもりかよ」
「ううんっ……たぶん心配なんだと思う。私、世間知らずだから……」
「でもアオイが外の世界を知らなかったのって家から出そうとしなかったお父様のせいじゃん。そうやって娘が外に行こうとする芽を摘んじゃうんだから、アオイに不満が芽生えてもしょうがないよ。外に出したくないのはお父様のエゴでしょ」
アオイは反省の色を見せるが、普通に考えて常識がズレているのはお父様のほうだとミキとシュウは口をそろえる。
「お前はどうなんだ? このままじゃマズイって思ってるから反抗したんだろ?」
「……うん。だから少しお願いしてみたんだけど……ご機嫌を損ねてしまったみたいで……」
「んー、このままの状態が長く続くと厄介なのは確かだね。本音を言い合って理解を得るしかないんだろうけど……」
「…………」
(もう十分話を重ねている気がする……それでも聞いていただけない場合はどうしたらいいんだろう……)
考えうる妥協や歩み寄りのような手段は既に出尽くしてしまった感がある。
しかし、そう思うことが何不自由なく育ててくれた父親への無礼な行為だと言うのならば、これからすべてのことを諦めねばならないことになる。
「……アオイ大丈夫?」
いつになく深刻な表情を浮かべる親友にふたりは心配そうに顔を覗きこむ。
「……うん。今回は私が悪いのわかってるから……まずは体調管理しっかりして自分で朝起きなきゃだよね」
「う、うん……! まずはお父様に反撃する隙をつくらせないことが一番……だけど……」
「アオイ! 待てって……!」
無理して笑おうとするアオイの表情にいつものような輝きはなく、立ち上がろうとする彼女を心配したシュウがその手首を掴んだほどだ。
「ごめんねふたりとも。もう大丈夫だから」
そう言い残して、ほとんど食事に手をつけぬまま教室に戻っていくアオイ。その後ろ姿を悔しそうに見つめていたシュウが重々しく口を開く。
「ミキ……俺がアオイの親父さんと会うにはどうしたらいい?」
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