あの日、答えはもらえなかったー納得できなかった記憶達へー

撫子

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幼少期編「理不尽をまだ知らなかった頃」

兄弟喧嘩と、見守るという役割

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姉と兄は年子だった。
思春期くらいまで、よく言い合いになり時には手も出ていた。

ある日、特に激しい喧嘩があった。
兄が姉を殴り、箪笥が倒れるほどの騒ぎになった。
母が間に入って止めようとしていたが、兄は収まらなかった。

その後、兄はしばらく家に戻らず、
仲良しのお兄さんが近所の公園で見つけて連れ戻してくれた。
何がきっかけだったのか、私は今でも知らない。

年齢の離れていた私は、そうした兄妹の喧嘩に巻き込まれることも少なかった。
それは「幸せ」だったのかもしれない。
けれど、兄弟としての何かを知らずに過ごしてきたという、別の空白のようなものもある。

気づけば、私は人の喧嘩を見守ることが多かった。
ただ呆然と、何もできず、されど逃げずにその場にいた。

それが、自分の「役割」だったのだと、今では思う。

思い返せば私は泣きも叫びもせず見てた事が多かったように思う。

もしかしたら上の2人は、あの家庭環境でのストレスで衝突していたのかもしれない。

私には分からない。小さい時から人形遊びをして現実逃避していた私には……
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