あの日、答えはもらえなかったー納得できなかった記憶達へー

撫子

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学校編「溜息一つに咎を受けて」

夢の中の「本当の私」ー7歳の夜に考えていたことー

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私は、7歳くらいのとき──
ふと、眠りにつく直前に、奇妙な思考に囚われたことがある。

「もしかしたら、いま眠ろうとしている“私”は、本当の私じゃなくて、
夢の中の誰かが見ている“私”なんじゃないか?」

そんなことを、子どもの私は、真剣に考えていた。
そうなると、今日一日、私がしたことや感じたこと──
家族と話したことや、学校で笑ったことも、全部“夢”の出来事ということになる。
本当の私は、もっと別のどこかで、眠りながらこの日々を見ているだけなのかもしれない…。

考えれば考えるほど、ぐるぐると頭の中で言葉が回って、
「じゃあ、私は誰?」「本当の“現実”って、どこにあるの?」と怖くなった。
けれど、誰にもそのことは話せなかった。
こんな変なことを考える自分は、どこか“おかしい”のかもしれないと思ったから。

今でも、あの夜の記憶は鮮明に残っている。
もしかしたら私は、あの頃からすでに、「世界」を疑い、「自分」を疑っていたのかもしれない。

子どもにしては、少し複雑すぎたその思考回路。
けれどそれも、私という人間の“最初の哲学”だったのかもしれない。
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