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魔女、炎に巻かれる
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焦げ臭い臭いがしてきて、天井に煙がくすぶり始めていた。
メリルが転がる床の高さに煙が充満するには、まだ時間がある。
(落ち着きなさい、メリル! 私は魔女なんだから。このぐらいどうってことない。まず、風魔法で手の縄を切る。自由になったら、低い態勢のまま窓を壊す。煙を吸わないように窓まで行って、もし二階だったら風を起こしてそれに乗って地面に下りる。――よし、全部得意な風魔法でシミュレーションOK。私はできる子! 大丈夫。できる!)
メリルは、必死に自己暗示をかけ集中し、縛られたまま、指の先だけで空中に魔方陣を書きながら風を起こす。
しかし、風はあまり威力が上がらず手首を縛る紐を切るには至らなかった。
くらりとめまいがして、メリルは自分の今の状況を把握する。
(まさか……魔力切れ? こんな時に)
今日は馬二頭に魔法をかけ続ける強行軍、さらにデュークの魔障の活性化を抑えるために宝石の魔力も使いながらだいぶ無茶をしていた。自分の魔力の状態がどうなっているか、気にする余裕もなかった。
しかし、こんな時のために、懐の隠しに宝石をいくつか詰め込んでいるのだ。メリルは体を揺らして、宝石を床に落とそうとした。手は動かないが素足で触っても魔力を充填することはできる。
けれど体をいくら揺らしても宝石は落ちてこない。
(あれ? え? まさか。ない?)
さあっと血の気が引いていく。
意識のなかった時に抜き取られたのだろう。
魔法があるからこそ今まで経験のないこの事態でも多少は落ち着いていられたのだ。
それなのに。
煙が徐々に部屋に充満してくる。
魔法が使えないメリルにはもうなす術がなかった。
「ここで、死んじゃうのかな」
そう言葉に出すと、パニックになりそうだった精神状態がすっと冷めてくる。
不思議なことに、死の恐怖はあまり感じなかった。
(二度目、だからかな)
徐々に意識が遠くなる。
パチパチと火のはぜる音に流されるように、メリルは前世の記憶の波に飲み込まれていった。
◇◇◇◇◇◇
メリルの前世の名前は神木沙耶《かみきさや》といった。
ラノベといわれる小説や、乙女ゲーム、Web小説サイトオタクで、人に迷惑をかけない、お金もかからない、平和な趣味の持ち主だった。
人より優れたところなんて何もなくて、自分に自信がなくて、でも、だから身の程を知っていて、争いごとではいつも自分から折れていた。
これといった強い思いもなくて、毎日流されて。
でも、だからこその平和な日々。
けれど、ある日、ある男に出会ってしまったことから人生が変わった。
その男は、かっこよくて気遣いができて、沙耶のつまらない話を楽しそうに聞いてくれる素敵な人だった。なんでも持っていると思っていたその人が沙耶を構うので、始めはもちろんからかわれているのかと思っていた。
けれど彼は、落ち着く、といって沙耶を選んでくれて、沙耶は、そんな彼に選ばれたのだと勘違いしてしまった。
今まで、確固たる自分の居場所のない沙耶が、はじめて自分の居場所を手に入れたのだ。誰かに必要とされる安心感と心地よさを知ってしまった。
だからこそ彼が知り合いの借金を背負い苦境に立たされた時、沙耶は彼には自分しかいないと思い込んでしまった。
彼には自分しかいなくて、自分が何かしてあげなけらばならない。
こんな自分でも、彼にとっての唯一なのだ。
使命感のようなものに引っ張られて、気づいたときには、仕事も貯金も家も何もかもがなくなっていた。
もちろん彼も。
それから、沙耶はあっさり事故にあって死んでしまった。
彼には騙されていたんだと思う。もしかしたら事故も本当は事故でなかったのかもしれない。
でも当時は、彼が離れていったのは自分が支えきれなかったせいだと自分を責めてばかりいて、そんなことを思いすらしなかった。
死の間際にやっと、騙されていたのだと思い至ったのだ。
もう、馬鹿々々しくて恋愛なんて二度とするものか、と若干やさぐれてしまったのは仕方がないことだと思う。
もし。
もし、次の生を生きられるのならば。
今までのように流されて生きるのではなく、もっと自分の意志で色々なことをやってみようと思った。
素敵な場所をあちこち旅して目に焼き付けたかった。
おいしいものを食べてその味を楽しんでみたかった。
不思議な経験をして、心を動かしてみたかった。
それから、小説に出てきたような悪女になって、一度でいいから男に振り回されるんじゃなくて、振り回す側になってみたかった。
――そう思って、気づいたら、今の自分に生まれ変わっていた。
今世は、それらを全部やってみようと思って、チャレンジを始めた所だった。
隣国の豪遊食べ歩きもそうだし、顔のいい男をお金で買って侍らせて、悪女のような体験をしてみようとしていた。
前世でできなかったことを全部やって乗り越えようとしてたんだろうと思う。
でも、それは表面上のことで。
きっと、沙耶の本質で、本当の望みはまた別で、たった一つだけだったのだと思う。
騙されはしたけれど、ある意味、前世でそれは叶っていた。
だからこそ、未練にならなかった思い。
――そう、沙耶は、誰かの役に立って、必要とされる人間になりたかっただけなのだ。
今世でも。
デューク。
王国を愛し、信念を持ち、魔獣の刻印にも屈しない、高潔な精神を持った美しい王子。
強いけど、ちょっと頼りなくて、素直すぎて騙されやすくて、仲間思いで、だからこそ皆に慕われる、心優しい騎士。
メリルのせいで負わなくていい傷を負った、メリルがこれから助けなければならない人。助けたい人。
この人の力になりたいと、心から思った。
この人に必要とされたいと、心から思った。
(まだ、死ねない。予言を、デュークに伝えてないのに)
「サアヤ!」
メリルの願いが叶ったのだろうか。
煙が満ちて視界が悪い中、その人はメリルの元へ駆けつける。
煙が染みて、涙で視界が歪む。
目を開けたメリルを、ほっとしたようにのぞき込むその人の顔は、歪んで不思議な表情をしていた。
(デューク。助けに来てくれた)
けれど。
ほっとしたのも束の間、メリルはその目を大きく見開く。
デュークの背中の向こうで、天井の梁が大きく傾いでいた。
轟音と共に、頭上に落ちてくるその巨大な物体を目に焼き付け。
そのまま、メリルの意識は暗転した。
メリルが転がる床の高さに煙が充満するには、まだ時間がある。
(落ち着きなさい、メリル! 私は魔女なんだから。このぐらいどうってことない。まず、風魔法で手の縄を切る。自由になったら、低い態勢のまま窓を壊す。煙を吸わないように窓まで行って、もし二階だったら風を起こしてそれに乗って地面に下りる。――よし、全部得意な風魔法でシミュレーションOK。私はできる子! 大丈夫。できる!)
メリルは、必死に自己暗示をかけ集中し、縛られたまま、指の先だけで空中に魔方陣を書きながら風を起こす。
しかし、風はあまり威力が上がらず手首を縛る紐を切るには至らなかった。
くらりとめまいがして、メリルは自分の今の状況を把握する。
(まさか……魔力切れ? こんな時に)
今日は馬二頭に魔法をかけ続ける強行軍、さらにデュークの魔障の活性化を抑えるために宝石の魔力も使いながらだいぶ無茶をしていた。自分の魔力の状態がどうなっているか、気にする余裕もなかった。
しかし、こんな時のために、懐の隠しに宝石をいくつか詰め込んでいるのだ。メリルは体を揺らして、宝石を床に落とそうとした。手は動かないが素足で触っても魔力を充填することはできる。
けれど体をいくら揺らしても宝石は落ちてこない。
(あれ? え? まさか。ない?)
さあっと血の気が引いていく。
意識のなかった時に抜き取られたのだろう。
魔法があるからこそ今まで経験のないこの事態でも多少は落ち着いていられたのだ。
それなのに。
煙が徐々に部屋に充満してくる。
魔法が使えないメリルにはもうなす術がなかった。
「ここで、死んじゃうのかな」
そう言葉に出すと、パニックになりそうだった精神状態がすっと冷めてくる。
不思議なことに、死の恐怖はあまり感じなかった。
(二度目、だからかな)
徐々に意識が遠くなる。
パチパチと火のはぜる音に流されるように、メリルは前世の記憶の波に飲み込まれていった。
◇◇◇◇◇◇
メリルの前世の名前は神木沙耶《かみきさや》といった。
ラノベといわれる小説や、乙女ゲーム、Web小説サイトオタクで、人に迷惑をかけない、お金もかからない、平和な趣味の持ち主だった。
人より優れたところなんて何もなくて、自分に自信がなくて、でも、だから身の程を知っていて、争いごとではいつも自分から折れていた。
これといった強い思いもなくて、毎日流されて。
でも、だからこその平和な日々。
けれど、ある日、ある男に出会ってしまったことから人生が変わった。
その男は、かっこよくて気遣いができて、沙耶のつまらない話を楽しそうに聞いてくれる素敵な人だった。なんでも持っていると思っていたその人が沙耶を構うので、始めはもちろんからかわれているのかと思っていた。
けれど彼は、落ち着く、といって沙耶を選んでくれて、沙耶は、そんな彼に選ばれたのだと勘違いしてしまった。
今まで、確固たる自分の居場所のない沙耶が、はじめて自分の居場所を手に入れたのだ。誰かに必要とされる安心感と心地よさを知ってしまった。
だからこそ彼が知り合いの借金を背負い苦境に立たされた時、沙耶は彼には自分しかいないと思い込んでしまった。
彼には自分しかいなくて、自分が何かしてあげなけらばならない。
こんな自分でも、彼にとっての唯一なのだ。
使命感のようなものに引っ張られて、気づいたときには、仕事も貯金も家も何もかもがなくなっていた。
もちろん彼も。
それから、沙耶はあっさり事故にあって死んでしまった。
彼には騙されていたんだと思う。もしかしたら事故も本当は事故でなかったのかもしれない。
でも当時は、彼が離れていったのは自分が支えきれなかったせいだと自分を責めてばかりいて、そんなことを思いすらしなかった。
死の間際にやっと、騙されていたのだと思い至ったのだ。
もう、馬鹿々々しくて恋愛なんて二度とするものか、と若干やさぐれてしまったのは仕方がないことだと思う。
もし。
もし、次の生を生きられるのならば。
今までのように流されて生きるのではなく、もっと自分の意志で色々なことをやってみようと思った。
素敵な場所をあちこち旅して目に焼き付けたかった。
おいしいものを食べてその味を楽しんでみたかった。
不思議な経験をして、心を動かしてみたかった。
それから、小説に出てきたような悪女になって、一度でいいから男に振り回されるんじゃなくて、振り回す側になってみたかった。
――そう思って、気づいたら、今の自分に生まれ変わっていた。
今世は、それらを全部やってみようと思って、チャレンジを始めた所だった。
隣国の豪遊食べ歩きもそうだし、顔のいい男をお金で買って侍らせて、悪女のような体験をしてみようとしていた。
前世でできなかったことを全部やって乗り越えようとしてたんだろうと思う。
でも、それは表面上のことで。
きっと、沙耶の本質で、本当の望みはまた別で、たった一つだけだったのだと思う。
騙されはしたけれど、ある意味、前世でそれは叶っていた。
だからこそ、未練にならなかった思い。
――そう、沙耶は、誰かの役に立って、必要とされる人間になりたかっただけなのだ。
今世でも。
デューク。
王国を愛し、信念を持ち、魔獣の刻印にも屈しない、高潔な精神を持った美しい王子。
強いけど、ちょっと頼りなくて、素直すぎて騙されやすくて、仲間思いで、だからこそ皆に慕われる、心優しい騎士。
メリルのせいで負わなくていい傷を負った、メリルがこれから助けなければならない人。助けたい人。
この人の力になりたいと、心から思った。
この人に必要とされたいと、心から思った。
(まだ、死ねない。予言を、デュークに伝えてないのに)
「サアヤ!」
メリルの願いが叶ったのだろうか。
煙が満ちて視界が悪い中、その人はメリルの元へ駆けつける。
煙が染みて、涙で視界が歪む。
目を開けたメリルを、ほっとしたようにのぞき込むその人の顔は、歪んで不思議な表情をしていた。
(デューク。助けに来てくれた)
けれど。
ほっとしたのも束の間、メリルはその目を大きく見開く。
デュークの背中の向こうで、天井の梁が大きく傾いでいた。
轟音と共に、頭上に落ちてくるその巨大な物体を目に焼き付け。
そのまま、メリルの意識は暗転した。
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