20 / 44
4 エロ魔王に訊いてみな(その9)
しおりを挟む
「ブルマをいやらしい目で見られてるか? か。う~ん」
桐子は少し考えて――。
「わかんない。うふ」
ああ、こりゃ確かにエロ女帝だわ――静刻は桐子の十四歳とは思えない妖艶な微笑と傾げた小首にそう思う。
そもそもがつややかで厚めの唇と潤んだ瞳に長いまつげ、体操服の上からでもわかる大人並みの胸と尻、さらに独特の甘えたようなイントネーションで話す姿は、とても二十世紀の十四歳――もしかしたら十三歳かもしれないのだが――とは思えない。
「でも目線を集めてたことならあるかな」
口元に人差し指を当てて微笑む。
「そ、それはどういう状況だったのです?」
「それがさあ……言わなきゃダメ?」
「ぜひ聞きたいのです」
「じゃあ言うけどぉ――」
はにかんだ表情にも無駄な色気がある。
「――トイレのあとでスカートの後ろ挟んでるの気が付いてなくって、そのまま教室まで帰ってきたことがあるのよねえ。うふふ」
「……期待した話ではないのです」
“ただのマヌケ話”に“がっかり感”を隠さないギィアへ、桐子が諭すように続ける。
「てゆーか、そういうことは男の人に直接訊いた方がいいと思うなあ」
静刻は思う。
“男子生徒”ではなく“男の人”という言い回しが立派に“エロ女帝”だと。
「堀切にはまだ訊いてない?」
「堀切?」
「誰なのです?」
桐子は訝しげな表情で自分を見る静刻とギィアを見比べながら補足する。
「堀切弥平。“すべてのエロは弥平に通ず”って。だから、ついたあだ名が“山葵坂中学校の第六エロ魔王”」
桐子は少し考えて――。
「わかんない。うふ」
ああ、こりゃ確かにエロ女帝だわ――静刻は桐子の十四歳とは思えない妖艶な微笑と傾げた小首にそう思う。
そもそもがつややかで厚めの唇と潤んだ瞳に長いまつげ、体操服の上からでもわかる大人並みの胸と尻、さらに独特の甘えたようなイントネーションで話す姿は、とても二十世紀の十四歳――もしかしたら十三歳かもしれないのだが――とは思えない。
「でも目線を集めてたことならあるかな」
口元に人差し指を当てて微笑む。
「そ、それはどういう状況だったのです?」
「それがさあ……言わなきゃダメ?」
「ぜひ聞きたいのです」
「じゃあ言うけどぉ――」
はにかんだ表情にも無駄な色気がある。
「――トイレのあとでスカートの後ろ挟んでるの気が付いてなくって、そのまま教室まで帰ってきたことがあるのよねえ。うふふ」
「……期待した話ではないのです」
“ただのマヌケ話”に“がっかり感”を隠さないギィアへ、桐子が諭すように続ける。
「てゆーか、そういうことは男の人に直接訊いた方がいいと思うなあ」
静刻は思う。
“男子生徒”ではなく“男の人”という言い回しが立派に“エロ女帝”だと。
「堀切にはまだ訊いてない?」
「堀切?」
「誰なのです?」
桐子は訝しげな表情で自分を見る静刻とギィアを見比べながら補足する。
「堀切弥平。“すべてのエロは弥平に通ず”って。だから、ついたあだ名が“山葵坂中学校の第六エロ魔王”」
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
影武者の天下盗り
井上シオ
歴史・時代
「影武者が、本物を超えてしまった——」
百姓の男が“信長”を演じ続けた。
やがて彼は、歴史さえ書き換える“もう一人の信長”になる。
貧しい百姓・十兵衛は、織田信長の影武者として拾われた。
戦場で命を賭け、演じ続けた先に待っていたのは――本能寺の変。
炎の中、信長は死に、十兵衛だけが生き残った。
家臣たちは彼を“信長”と信じ、十兵衛もまた“信長として生きる”ことを選ぶ。
偽物だった男が、やがて本物を凌ぐ采配で天下を動かしていく。
「俺が、信長だ」
虚構と真実が交差するとき、“天下を盗る”のは誰か。
時は戦国。
貧しい百姓の青年・十兵衛は、戦火に焼かれた村で家も家族も失い、彷徨っていた。
そんな彼を拾ったのは、天下人・織田信長の家臣団だった。
その驚くべき理由は——「あまりにも、信長様に似ている」から。
歴史そのものを塗り替える——“影武者が本物を超える”成り上がり戦国譚。
(このドラマは史実を基にしたフィクションです)
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる