ネイビーブルー・カタストロフィ――誰が○○○を×したか――

古間降丸

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4 エロ魔王に訊いてみな(その9)

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「ブルマをいやらしい目で見られてるか? か。う~ん」
 桐子は少し考えて――。
「わかんない。うふ」
 ああ、こりゃ確かにエロ女帝だわ――静刻は桐子の十四歳とは思えない妖艶な微笑と傾げた小首にそう思う。
 そもそもがつややかで厚めの唇と潤んだ瞳に長いまつげ、体操服の上からでもわかる大人並みの胸と尻、さらに独特の甘えたようなイントネーションで話す姿は、とても二十世紀の十四歳――もしかしたら十三歳かもしれないのだが――とは思えない。
「でも目線を集めてたことならあるかな」
 口元に人差し指を当てて微笑む。
「そ、それはどういう状況だったのです?」
「それがさあ……言わなきゃダメ?」
「ぜひ聞きたいのです」
「じゃあ言うけどぉ――」
 はにかんだ表情にも無駄な色気がある。
「――トイレのあとでスカートの後ろ挟んでるの気が付いてなくって、そのまま教室まで帰ってきたことがあるのよねえ。うふふ」
「……期待した話ではないのです」
 “ただのマヌケ話”に“がっかり感”を隠さないギィアへ、桐子が諭すように続ける。
「てゆーか、そういうことは男の人に直接訊いた方がいいと思うなあ」
 静刻は思う。
 “男子生徒”ではなく“男の人”という言い回しが立派に“エロ女帝”だと。
「堀切にはまだ訊いてない?」
「堀切?」
「誰なのです?」
 桐子は訝しげな表情で自分を見る静刻とギィアを見比べながら補足する。
「堀切弥平。“すべてのエロは弥平に通ず”って。だから、ついたあだ名が“山葵坂中学校の第六エロ魔王”」
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