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近づく、離れる
やっぱり離縁したい
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(胸が、痛い…)
珍しく仕事もなく自室でくつろいでいたアリスは、そっと自分の胸を押さえた。
ここのところ、クロードの笑顔を見ると胸が痛いのだ。
しかも最近クロードはやたらと笑顔を見せるので、アリスの胸は頻繁に痛くなる。
「私、病気かもしれないわ」
そう呟くアリスに、フェリシーは冷めた視線を寄越す。
今もこれから出勤するクロードをエントランスで送って来たのだが、彼は「行ってきます」と言いながらアリスにふわりとハグをした。
そう最近彼は、笑顔だけじゃなくスキンシップも多くなった。
そのたびアリスの胸はギュッと掴まれたように痛くなるのだ。
(やっぱり旦那様は酷い人だわ)
とアリスは思う。
三兄レイモンの話からも、ルイーズ王女の話からも、クロードの気持ちが王女に向いているのは明らかだ。
クロードに買ってもらったという髪飾りに触れながら勝ち誇ったように笑うルイーズの顔が思い出される。
クロードは、王女のために護衛に付くことを願い、王女のために言葉を習い、そして自分の選んだ物で王女の髪を飾ることを願った。
あきらかに、彼の心はルイーズ王女にしか向かっていないではないか。
それなのに、彼はアリスに笑顔を向け、距離を詰めて来ようとする。
やはり仮初の結婚生活ではあっても穏便に過ごした方が良いと思ったからだろうか。
そういえば彼は騎馬試合の後話があると言っていた。
もしかしたら、あらためて離縁に向けての話なのかもしれない。
(やっぱり、このままじゃダメだわ)
アリスは突然立ち上がると、外出の準備を始めた。
今日はもう一日中家にいると聞いていたフェリシーは、その主人の行動に目を丸くした。
「どちらに行かれるんですか?お嬢様」
「今から教会に行くわ」
「…え?教会?寄付のお話なら先日行ってきたばかりですが…」
「違うわ。教会に行って離縁申請に必要な書類をもらってくるのよ。結婚してもうすぐ一年経つし、そうしたら『白い結婚』も成り立つと思うの」
「………は?たしか旦那様が隣国に行かれるまでは結婚生活を継続なさるおつもりだったのでは?」
「そう思っていたけど、やっぱりもう離縁したいわ。私、この生活にあと一年も耐えられないもの」
「………」
アリスの言っている意味がわからなすぎて、フェリシーはぽかんと口を開けたまま固まった。
その間もアリスはパタパタと外出の準備をしている。
そう、フェリシーの主人はこういう人なのだ。
思い立ったら、すぐに行動に移す。
侍女の助けも借りず髪をすき化粧をしているアリスを呆然と見ていたフェリシーであったが、主人が外出用のドレスに着替えようとしていたところでようやく我に返った。
「ちょっとお待ちくださいお嬢様!離縁するってどういうことですか⁈」
「だから、そのままの意味よ、フェリシー。二年間で終わらせようと思っていたものを、一年で終わらせることにしたの」
「だから、どうして…」
フェリシーをはじめアリスに近しい者たちは、皆主人夫婦が二年間の結婚生活の後離縁するつもりだと聞いてはいた。
しかし最近の二人の様子を見て、離縁の話は無くなるだろうというのが大方の予想だった。
なのに、何故ここに来てまた離縁の話が出るのだろう。
「お嬢様、そのお話、旦那様はご存知なのですか?勝手に動かれては旦那様が悲しまれますよ」
「いいえ、あの方はきっと悲しまないわ。予定より早く自由になって、かえって喜ばれるはずよ」
「いいえ、絶対に悲しまれます。旦那様はお嬢様が思われているより、ずっとお嬢様を大事に思われていますよ」
フェリシーは、最近のクロードの目を良く知っている。
多分アリスは恥ずかしがって彼の目を直視していないから知らないのだろうが、彼の目がどれほどアリスを愛おしそうに見ているか、フェリシーは知っているのだ。
「それに『白い結婚』だなんて、それを証明するために何をされるか、お嬢様はご存知なのですか?」
「もちろん…、わかってるわ」
『白い結婚』の証明…、要するに、アリスの純潔を証明するのだ。
そのために体を調べられるのだろうし、それが証明されれば、貴族の夫人としてこれほど屈辱的なことはない。
「そんなこと…、本当にあの旦那様がお望みになるとお思いですか?」
「だって…、だって仕方がないじゃない!あの人に私がしてあげられることは、もうそのくらいしかないんだもの!私があの人の未来を歪めてしまったのよ?それにフェリシーだって、いつまでも私のこと『奥様』じゃなくて『お嬢様』って呼んでるじゃない!」
「お嬢様…」
アリスの大きな瞳からポロリと大粒の涙がこぼれ落ちた。
たまらなくなったフェリシーは、ふわりとその主人の肩を抱きしめる。
「お嬢様…、私が『奥様』とお呼びしなかったのは、お嬢様が本当の意味で奥様になる日のためにとっておいたからですよ」
「ほら、やっぱり…。フェリシーだって、ラウルだって…」
「いいえ、それはもうすぐ先のことだと思っておりました。だって最近のお二人のご様子と言ったら、まるで熱々の婚約者同士のようでしたよ」
「そんなこと…、あるわけないわ…」
アリスは自嘲気味に笑った。
熱を上げているように見えていたなら、それはアリスの方だけ。
最近のクロードはたしかに親しげに接してくれていたけれど、それはきっと仮初の家族への情なのだと思う。
そう例えば、弟が姉を慕うような。
「旦那様の心はね、ルイーズ王女殿下で占められているのよ、フェリシー。私には入り込む余地がないくらい…」
「いや、それは無いかと…」
「このまま一年延ばしても、無駄な日々を増やすだけだと思うの。それなら早く決着をつけ、お互い新しい生活に入った方がいいと思うのよ。旦那様だって、隣国に行くまでの一年間でもっと他のことに目を向けられるでしょう?」
「お嬢様は…、本当にそれでよろしいのですか?」
「いいも何も、私もう最近旦那様を見るのが苦しくて。フェリシー、私本当にもう無理なの。これ以上あの人と一緒にいたら、気持ちがどんどん溢れてしまうの。だからもうお別れしたいのよ」
(なんとまぁ、いつの間にこんなに…)
フェリシーは抱きしめていた主人の頭を撫でた。
あの男勝りで未来の女傑とも称されていた女伯爵が、恋を知り、いじいじと侍女の胸で泣いている。
なんと、可愛らしいことか。
「わかりましたわお嬢様。お嬢様が別れたいとおっしゃるならそうなさいませ」
フェリシーはそう言うと再びアリスの髪を撫でた。
真実を知って慌てふためくクロードの姿が目に浮かぶ。
彼の気持ちを知っているフェリシーは彼を可哀想だとは思うが、自分は全面的にアリスの味方だ。
だいたい、ここまですれ違いを放置したクロードが悪いのだから。
「踏ん張りどころですわよ、旦那様」
可愛らしい主人を抱きしめながら、フェリシーはちょっとだけ黒い笑みを浮かべたのだった。
珍しく仕事もなく自室でくつろいでいたアリスは、そっと自分の胸を押さえた。
ここのところ、クロードの笑顔を見ると胸が痛いのだ。
しかも最近クロードはやたらと笑顔を見せるので、アリスの胸は頻繁に痛くなる。
「私、病気かもしれないわ」
そう呟くアリスに、フェリシーは冷めた視線を寄越す。
今もこれから出勤するクロードをエントランスで送って来たのだが、彼は「行ってきます」と言いながらアリスにふわりとハグをした。
そう最近彼は、笑顔だけじゃなくスキンシップも多くなった。
そのたびアリスの胸はギュッと掴まれたように痛くなるのだ。
(やっぱり旦那様は酷い人だわ)
とアリスは思う。
三兄レイモンの話からも、ルイーズ王女の話からも、クロードの気持ちが王女に向いているのは明らかだ。
クロードに買ってもらったという髪飾りに触れながら勝ち誇ったように笑うルイーズの顔が思い出される。
クロードは、王女のために護衛に付くことを願い、王女のために言葉を習い、そして自分の選んだ物で王女の髪を飾ることを願った。
あきらかに、彼の心はルイーズ王女にしか向かっていないではないか。
それなのに、彼はアリスに笑顔を向け、距離を詰めて来ようとする。
やはり仮初の結婚生活ではあっても穏便に過ごした方が良いと思ったからだろうか。
そういえば彼は騎馬試合の後話があると言っていた。
もしかしたら、あらためて離縁に向けての話なのかもしれない。
(やっぱり、このままじゃダメだわ)
アリスは突然立ち上がると、外出の準備を始めた。
今日はもう一日中家にいると聞いていたフェリシーは、その主人の行動に目を丸くした。
「どちらに行かれるんですか?お嬢様」
「今から教会に行くわ」
「…え?教会?寄付のお話なら先日行ってきたばかりですが…」
「違うわ。教会に行って離縁申請に必要な書類をもらってくるのよ。結婚してもうすぐ一年経つし、そうしたら『白い結婚』も成り立つと思うの」
「………は?たしか旦那様が隣国に行かれるまでは結婚生活を継続なさるおつもりだったのでは?」
「そう思っていたけど、やっぱりもう離縁したいわ。私、この生活にあと一年も耐えられないもの」
「………」
アリスの言っている意味がわからなすぎて、フェリシーはぽかんと口を開けたまま固まった。
その間もアリスはパタパタと外出の準備をしている。
そう、フェリシーの主人はこういう人なのだ。
思い立ったら、すぐに行動に移す。
侍女の助けも借りず髪をすき化粧をしているアリスを呆然と見ていたフェリシーであったが、主人が外出用のドレスに着替えようとしていたところでようやく我に返った。
「ちょっとお待ちくださいお嬢様!離縁するってどういうことですか⁈」
「だから、そのままの意味よ、フェリシー。二年間で終わらせようと思っていたものを、一年で終わらせることにしたの」
「だから、どうして…」
フェリシーをはじめアリスに近しい者たちは、皆主人夫婦が二年間の結婚生活の後離縁するつもりだと聞いてはいた。
しかし最近の二人の様子を見て、離縁の話は無くなるだろうというのが大方の予想だった。
なのに、何故ここに来てまた離縁の話が出るのだろう。
「お嬢様、そのお話、旦那様はご存知なのですか?勝手に動かれては旦那様が悲しまれますよ」
「いいえ、あの方はきっと悲しまないわ。予定より早く自由になって、かえって喜ばれるはずよ」
「いいえ、絶対に悲しまれます。旦那様はお嬢様が思われているより、ずっとお嬢様を大事に思われていますよ」
フェリシーは、最近のクロードの目を良く知っている。
多分アリスは恥ずかしがって彼の目を直視していないから知らないのだろうが、彼の目がどれほどアリスを愛おしそうに見ているか、フェリシーは知っているのだ。
「それに『白い結婚』だなんて、それを証明するために何をされるか、お嬢様はご存知なのですか?」
「もちろん…、わかってるわ」
『白い結婚』の証明…、要するに、アリスの純潔を証明するのだ。
そのために体を調べられるのだろうし、それが証明されれば、貴族の夫人としてこれほど屈辱的なことはない。
「そんなこと…、本当にあの旦那様がお望みになるとお思いですか?」
「だって…、だって仕方がないじゃない!あの人に私がしてあげられることは、もうそのくらいしかないんだもの!私があの人の未来を歪めてしまったのよ?それにフェリシーだって、いつまでも私のこと『奥様』じゃなくて『お嬢様』って呼んでるじゃない!」
「お嬢様…」
アリスの大きな瞳からポロリと大粒の涙がこぼれ落ちた。
たまらなくなったフェリシーは、ふわりとその主人の肩を抱きしめる。
「お嬢様…、私が『奥様』とお呼びしなかったのは、お嬢様が本当の意味で奥様になる日のためにとっておいたからですよ」
「ほら、やっぱり…。フェリシーだって、ラウルだって…」
「いいえ、それはもうすぐ先のことだと思っておりました。だって最近のお二人のご様子と言ったら、まるで熱々の婚約者同士のようでしたよ」
「そんなこと…、あるわけないわ…」
アリスは自嘲気味に笑った。
熱を上げているように見えていたなら、それはアリスの方だけ。
最近のクロードはたしかに親しげに接してくれていたけれど、それはきっと仮初の家族への情なのだと思う。
そう例えば、弟が姉を慕うような。
「旦那様の心はね、ルイーズ王女殿下で占められているのよ、フェリシー。私には入り込む余地がないくらい…」
「いや、それは無いかと…」
「このまま一年延ばしても、無駄な日々を増やすだけだと思うの。それなら早く決着をつけ、お互い新しい生活に入った方がいいと思うのよ。旦那様だって、隣国に行くまでの一年間でもっと他のことに目を向けられるでしょう?」
「お嬢様は…、本当にそれでよろしいのですか?」
「いいも何も、私もう最近旦那様を見るのが苦しくて。フェリシー、私本当にもう無理なの。これ以上あの人と一緒にいたら、気持ちがどんどん溢れてしまうの。だからもうお別れしたいのよ」
(なんとまぁ、いつの間にこんなに…)
フェリシーは抱きしめていた主人の頭を撫でた。
あの男勝りで未来の女傑とも称されていた女伯爵が、恋を知り、いじいじと侍女の胸で泣いている。
なんと、可愛らしいことか。
「わかりましたわお嬢様。お嬢様が別れたいとおっしゃるならそうなさいませ」
フェリシーはそう言うと再びアリスの髪を撫でた。
真実を知って慌てふためくクロードの姿が目に浮かぶ。
彼の気持ちを知っているフェリシーは彼を可哀想だとは思うが、自分は全面的にアリスの味方だ。
だいたい、ここまですれ違いを放置したクロードが悪いのだから。
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可愛らしい主人を抱きしめながら、フェリシーはちょっとだけ黒い笑みを浮かべたのだった。
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