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始まり〜シイ村
最高級もてなし
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ギルマス御一行は入浴後の罠にハマり、マッサージチェアで午睡してる人がいたり、卓球場で白熱している人が居るとのことだった。
一番現実的な女性であるギルドスタッフの女性だけは、ベッドの具合を確かめるべく、しっかりふかふかのベッドで休憩中だそうで。
3時のおやつの時間がもうすぐやってくる。
私と厨房班は最後の打ち合わせをしていた。
最強級のおもてなしとは!!!
「やはり、初めての味を召し上がっていただくことかと」
厨房班リーダー、ビルは断言した。
すっかり料理人だ。
元盗賊の調理担当がこんな立派な料理人になるなんて誰が想像しただろうか。
こいつは根っからの料理好きなんだろうな。
「じゃあ、このスポンジは私が大好きな苺のショートケーキでいいのね??」
「はい」
厨房班全員一致で私の好物に決まった。
私の大好きなものを作るとあらば、必ず実現せねばならんのだよ。
大丈夫かな。
「私のこだわりは強いのよ?」
「覚悟の上です!必ずやシイ様の満足のいくものを完成させます!」
ビル・・・・・・すごい決意だ。
生クリームを扱うのって初めてなのに、そんなでかいこと言っちゃって、完成できなかったらどうするつもりなのかな。
っていうか、短時間で私の完璧を実現させるとか、癪にさわるんだけど。
しかしここで睨めっこをしていてもしょうがないっか。
「では、翻訳したレシピをあげます」
魔法でスポンジ以外の部分のレシピを翻訳して渡した。
ビルは有り難く受け取り、一読してボードに貼り付けた。
他のみんなも読む。
メモする人も。
ビルは一読しただけで頭にいれたのか、必要な道具、材料を、ささっと準備していった。
おもてなしの分だけではなく、村人全員の分も作るから、厨房班全員で同じ工程をするので、全員分の道具と材料を準備。
「準備はいいかー!?」
「おー!」
熱気ムンムンな厨房になってしまった。
いかんいかん。
「生クリームは温めてはいけません」
私は真面目な顔して説明を始めた。
調理台に魔法で冷やした濡れタオルを、それぞれのボールの下に敷いてやる。
氷の台を作ろうかと思ったけど、流石にそれは凍ってしまいそうだったのでやめた。
冷やした濡れタオルなら現実的で、私が居なくても誰でもできるよね。
「料理は男の仕事だよねー。
頑張ってかしゃかしゃしてくださいな」
この世界にハンドミキサーがないので、私が魔法で作った泡立て器で、逞しい男性の腕で生クリームを泡立てていく。
厨房にはカシャカシャの音しか聞こえない。
みんな真剣に頑張ってくれている。
今の私なら魔法で生クリームの泡立てだって楽ちんだけれど、自分の腕でやるとなるとしっかり泡立つ前に力尽きてしまうのだ。
厨房班のみんなはほんっとに良い働きをしていて、あっという間にツノが立っていた。
「素晴らしい!!みんな良い腕だねー!良い筋肉だねー!
ここからは、さっきみたレシピとちょっと違います。
私は甘すぎないのが好きなので、砂糖は少しです!
それから、本当ならバニラエッセンスをいれるんだけど、それもいれません!
香りだけで甘ったるくなるので、砂糖少しでいいですよー」
小さじ1杯から味見して・・・・・・
「小さじ1杯にしましょう」
それから苺。
2枚のスポンジに挟まるのは絶対にジャムはダメ。
ジャムがまた甘さを際立たせてしまうから!
苺スライスでお願いしまーす!
上手に生クリームを塗って、ほんのり酸っぱめの苺を乗せて、素敵に生クリームでデコレーションして完成!
ちょっとスポンジが甘い気がするので完璧ではないけれど、時間もないし、及第点ということで、これをお出しすることにした。
ちょっと一発で私の好みに完璧にならなくてほっとしちゃった。
でも本当に私の好みの甘さ控えめでいいのかな?
欧米人はかなりかなーりケーキが甘いんだよね。
甘さが足りないんじゃないかなと思う。
あ!甘さが足りない人のために、ケーキとは別に砂糖菓子を出そう。
金平糖や、ハートや星の形の砂糖菓子。
紅茶に入れてもいいよね。
見事に完成した苺のショートケーキ!
ずらっと並んだケーキの群れ。
こんなの初めてみた。
美味しそう!
だがしかし!
私とエンは魔法で出した完璧な苺のショートケーキを食べる。
ホールケーキをひとつだして、みんなにも試食を勧めた。
これが私の大好きな味だよって最初に出さなかったのは、気付かなかっただけで、意地悪をしたわけではない。
「んーやっぱおいしー!
ホールまるまる食べられちゃうちょうど良い甘さだよね」
エンも黙々と食べている。
森にいた時にエンは一度食べているから美味しいことを知っている。
厨房班のみんなも大絶賛!
でも作る前に試食したかったと言われた。
えへへ
次からは完成品をまず試食するようにしよう!
っていうかさー!
なんでかお料理に関することが多い気がするのは気のせいかな?
スローライフってお料理すること?
いや違う!
私は、違う!
美味しいものは好きだけど、料理がしたいんじゃないんだー!!!
一番現実的な女性であるギルドスタッフの女性だけは、ベッドの具合を確かめるべく、しっかりふかふかのベッドで休憩中だそうで。
3時のおやつの時間がもうすぐやってくる。
私と厨房班は最後の打ち合わせをしていた。
最強級のおもてなしとは!!!
「やはり、初めての味を召し上がっていただくことかと」
厨房班リーダー、ビルは断言した。
すっかり料理人だ。
元盗賊の調理担当がこんな立派な料理人になるなんて誰が想像しただろうか。
こいつは根っからの料理好きなんだろうな。
「じゃあ、このスポンジは私が大好きな苺のショートケーキでいいのね??」
「はい」
厨房班全員一致で私の好物に決まった。
私の大好きなものを作るとあらば、必ず実現せねばならんのだよ。
大丈夫かな。
「私のこだわりは強いのよ?」
「覚悟の上です!必ずやシイ様の満足のいくものを完成させます!」
ビル・・・・・・すごい決意だ。
生クリームを扱うのって初めてなのに、そんなでかいこと言っちゃって、完成できなかったらどうするつもりなのかな。
っていうか、短時間で私の完璧を実現させるとか、癪にさわるんだけど。
しかしここで睨めっこをしていてもしょうがないっか。
「では、翻訳したレシピをあげます」
魔法でスポンジ以外の部分のレシピを翻訳して渡した。
ビルは有り難く受け取り、一読してボードに貼り付けた。
他のみんなも読む。
メモする人も。
ビルは一読しただけで頭にいれたのか、必要な道具、材料を、ささっと準備していった。
おもてなしの分だけではなく、村人全員の分も作るから、厨房班全員で同じ工程をするので、全員分の道具と材料を準備。
「準備はいいかー!?」
「おー!」
熱気ムンムンな厨房になってしまった。
いかんいかん。
「生クリームは温めてはいけません」
私は真面目な顔して説明を始めた。
調理台に魔法で冷やした濡れタオルを、それぞれのボールの下に敷いてやる。
氷の台を作ろうかと思ったけど、流石にそれは凍ってしまいそうだったのでやめた。
冷やした濡れタオルなら現実的で、私が居なくても誰でもできるよね。
「料理は男の仕事だよねー。
頑張ってかしゃかしゃしてくださいな」
この世界にハンドミキサーがないので、私が魔法で作った泡立て器で、逞しい男性の腕で生クリームを泡立てていく。
厨房にはカシャカシャの音しか聞こえない。
みんな真剣に頑張ってくれている。
今の私なら魔法で生クリームの泡立てだって楽ちんだけれど、自分の腕でやるとなるとしっかり泡立つ前に力尽きてしまうのだ。
厨房班のみんなはほんっとに良い働きをしていて、あっという間にツノが立っていた。
「素晴らしい!!みんな良い腕だねー!良い筋肉だねー!
ここからは、さっきみたレシピとちょっと違います。
私は甘すぎないのが好きなので、砂糖は少しです!
それから、本当ならバニラエッセンスをいれるんだけど、それもいれません!
香りだけで甘ったるくなるので、砂糖少しでいいですよー」
小さじ1杯から味見して・・・・・・
「小さじ1杯にしましょう」
それから苺。
2枚のスポンジに挟まるのは絶対にジャムはダメ。
ジャムがまた甘さを際立たせてしまうから!
苺スライスでお願いしまーす!
上手に生クリームを塗って、ほんのり酸っぱめの苺を乗せて、素敵に生クリームでデコレーションして完成!
ちょっとスポンジが甘い気がするので完璧ではないけれど、時間もないし、及第点ということで、これをお出しすることにした。
ちょっと一発で私の好みに完璧にならなくてほっとしちゃった。
でも本当に私の好みの甘さ控えめでいいのかな?
欧米人はかなりかなーりケーキが甘いんだよね。
甘さが足りないんじゃないかなと思う。
あ!甘さが足りない人のために、ケーキとは別に砂糖菓子を出そう。
金平糖や、ハートや星の形の砂糖菓子。
紅茶に入れてもいいよね。
見事に完成した苺のショートケーキ!
ずらっと並んだケーキの群れ。
こんなの初めてみた。
美味しそう!
だがしかし!
私とエンは魔法で出した完璧な苺のショートケーキを食べる。
ホールケーキをひとつだして、みんなにも試食を勧めた。
これが私の大好きな味だよって最初に出さなかったのは、気付かなかっただけで、意地悪をしたわけではない。
「んーやっぱおいしー!
ホールまるまる食べられちゃうちょうど良い甘さだよね」
エンも黙々と食べている。
森にいた時にエンは一度食べているから美味しいことを知っている。
厨房班のみんなも大絶賛!
でも作る前に試食したかったと言われた。
えへへ
次からは完成品をまず試食するようにしよう!
っていうかさー!
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