召喚されし者からの溺愛

佐々木猫八

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3人もいました

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どうしよう、それしか言えないローウィズです、すみません。

引き込まれたと思った瞬間に意識が途切れ、温かい何かに囲まれている、包まれていると感じて、久しく感じることのなかった安心感を覚えた。
いったい自分はどうなったのだろうか?
でも心地よくて、どうでも良い気もする・・・

「それはそれで構わぬがな」
「なにを言うのです、折角なのですから起きて動く姿が見たいですよ」
「このまま我が管理に導いてもいいしな」
「「それはやめろ」」

温かいけど、騒がしいな?
なんだろう?気になってきた・・・

「おや、目を覚まそうとしているな残念だ」
「良かった瞳の色は何色でしょう?気になりますよ」
「髪の色が黒色なのだ瞳も黒だろう」
「魂の色と相反しているな、面白い」

三人いるの?
だれ、だろう・・・

ローウィズはゆっくりと目を開ける。
眩く光る天井にの手前に三人の人らしき人物立ちが自分の顔を覗き込んでいた。

「おはよう」
「おはようございます」
「おはようだな」

「お、おはよう、ございます」

起きたら自分の周りにイケメン3人が自分を囲うように座っていた。
自分と同じ黒髪黒目の端整な顔立ちの短髪の青年。
女性も各やという美しい金髪を肩まで伸ばし白い肌をした美しいエルフとも言っても間違いないだろう顔と華奢な体躯の緑の衣を纏った青年。
そして最後に白い長い髪を軽く三つ編みにしまえに流している、白いローブを身にまとった神々しい光を放っているような青年。

なぜ、イケメンばかり?
なぜ、囲まれて???

「「「汝、誓うか?」」」

「あ、はい」

誓うよな?誓わないなんてありえないという圧に負けて思わず返事してしまい・・・
青年たちは次々に俺の手の甲へ口づけをしていく。
すると、僕の左の薬指に3つの黒と銀と緑のリングが現れた。

「「「契約はなされた」」」

三人はそれぞれが満足そうな顔をしてにこにことしていた。

「け、契約・・・・?」

召喚陣に魔力を注いで、引き込まれた、つまりはここは召喚陣の中ということになる、
契約というからには彼らは・・・契約獣??どうみても人だけれど?


拝啓
敬愛するルルーディア様、

どうやら僕、ローウィズは人と契約してしまったようで・・・

人との契約は、実は禁術で、国外追放以上、もしくはしけ____


「ええええええええっ!!!ちょっキャンセル!!破棄、契約破棄!!解除ぉぉおお!!!」

「ははは、今のお主に解除はできんぬ」
「技術も伴っておりませんものね」
「する気ないしな」

「そ、そんな!」

そういえば図書館で読んだ召喚魔法の注意点に「無闇矢鱈に返事しない」って書いてあった気がする。
こうも書かれていた「複数と同時契約した場合、解除するためにはその対象合わせた魔力の3倍位上の魔力を引き渡さなければならない」と。
今、俺の魔力で出来ないってことは相手はつまりかなりの魔力保持者ということである。

「ああ、外が煩いな」
「契約も終わりましたし」
「出てやるか」

黒色の青年に横抱きにされる。

「出るって、外に!」
「ええそうですよ」

まずい!外に出て彼らと契約したのがバレたら、ローウィズの人生は終わってしまう!し、しけーに!!!

「うわああああ」

僕の叫びと共に、周囲を囲っていた木々が引いていった。
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