異世界転生(仮タイトル)

きこり

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第28話「エルの誕生日」

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6月2日、姉ちゃんの誕生日の朝。目が覚めるとロランと姉ちゃんに挟まれていた。

(なんか嬉しいな。しばらく一人だったし)


顔を洗ってリビングに行く。パパが居た。

「おはようエディ、早いね」

「りょうしゅ様の家、みんな朝早いから」

そう言ってパパが持つ書類を見る

「しんせい書?」

「エルの鉄板の登録だよ。記入漏れが無いか確認してたんだ」

「へー」

特技欄があった

「とくぎ?」

「指名依頼される時の参考になるんだよ」

指名依頼・・姉ちゃん大丈夫だろうか?見てみる

(魔法使い・・剣術・・共用語の翻訳・・え?全部中途半端じゃね?)

「これだいじょうぶ?」

「問題無いよ。実力も歳相応よりはあるし」

(一応年齢も考慮してるのか)

申請書を見て、前世の履歴書や資格等の申請を思い出す

(冒険者って資格みたいだな。前世も国家機関や知事の発行になってたっけ)

「鉄板すぐにもらえるの?」

「そうだよ。銅板みたいに面会はしなくて良いからね」

(面会?面接かな?)

ロランと姉ちゃんが起きてきた

「おはよう」

「おはよう」「おはようエディ」

そのままポル達の世話に行く。そしてママが起きてきた

「おはよう。早いのね」

「おはよう。いつもこんな感じ?」

「ジャンのお家だしね」

そして朝食の準備に取り掛かる。久しぶりにママの手伝いをした


ーーーーー


朝食後、家族と馬と揃って冒険者ギルドに向かう前に、姉ちゃんは誕生日プレゼントを貰った。
俺と同じ冒険者ご用達のウエストバッグ。早速荷物を入れて出発した。

ギルドに到着して書類はすんなり通ったが、ギルマスとサブマスが居ないので刻印が出来無いらしい。

「こくいん?」

ティアさんが教えてくれる

「承認の刻印よ。銅板だと領主様、銀板は王宮でしてもらうの」

「サブマスはどこ行ったの?」

ドク爺は誘拐未遂の騒動で金板の権力を使った為、承認した国のギルドまで事情説明に出向いている。

「ヒューイットだから昼には戻ると思うわ」

「何かあったの?」

「昨日、ベルモン領で旅行者が作業員に暴力を振るったの。イネスよりヒューイットが近い場所だから、ヒューイットの冒険者ギルドに運ばれた訳」

ママが反応する

「なるほど。イネスとヒューイットに面倒事を押し付けられたのね?」

ティアさんは苦笑いしながら答える

「ええ、まあ・・デリス王国の貴族の関係者らしいから・・」

(デリスは面倒な国2トップだったな)

「それでオリヴィエが、朝早くから領主様とヒューイットに向かったの」

さてどうしようか・・まだ時間はある。

「それじゃあ少し早いけど爺さんでも迎えに行くか?」

「え?パパ、じいさんって?」

「親父だ。エディとエルの爺ちゃんだよ」

(居たんだ)

「王都住まいだけどね、昨日治療院に着いてるはずだよ」

「何でちりょういん?」

ママが教えてくれる

「お義父さんは、昔災害救助で大怪我して歩けないの。王都の療養所でお世話になってるのよ」

(レスキュー隊?姉ちゃんは知ってるみたいだ)

「ねえちゃん知ってるの?」

「うん。お爺ちゃんも冒険者だったんだよ」

(冒険者は翻訳から災害救助までするのか)

「エディが生まれた時も来たんだよ」

「へー」

(覚えて無いって事は目が開いて無い時かな)


一家揃ってこの街の治療院に向かった

(治療院ってちょっとした病院だな)

そこは大きかった。5階建ての大きな建物。
ママが受付を済ませ、戻って来る。

「501号室よ。2刻(約10時)まで居られるみたい」

そしてエレベーターに乗る

(エレベーターこの世界にあるんだ・・そう言えば王都はビル群があるんだっけ)

「すごーい」

姉ちゃんは初めて乗ったようだ

「魔導式昇降機よ。ジャンはこれも電気式にしたいらしいわね」

「でんきの方がいいの?」

「魔石が大きくて魔力を補充出来る人が少ないの。魔装具を付けて無理やり補充してるのよ」

「まそうぐ?」

「魔獣の体の一部を身に付けるの。魔力を扱う部位が良いのよ」

(なるほど)

人族と違い、魔獣は魔素が満ちたこの世界で生まれ進化してきた生物だ

そして501号室に着く。ドアをノックする

「開いとるぞ」

パパがドアを開ける。爺ちゃんとお婆ちゃんらしき人が居た

「あら、久しぶりねえ」

「エディットか。どうした皆揃って?」

「エルの登録に来たけど、サブマスが不在なんだ」

「だらけとるなあ・・俺が喝を入れてやる」

「いやいや、仕事だよ。問題があったらしい」

「そうか・・エル、久しぶりだなあ」

「おじいちゃん!」

「ちっこいのはエディか?」

パパが頷く

「で、エディにくっついとるお嬢さんは嫁さんかな?」

(なぜそうなる)

「冒険者のロランだよ」

ロランが否定せず自己紹介した

ーーーーー

お爺ちゃんはラフィット。車椅子を使っている。俺と姉ちゃんは爺ちゃんの横に座り、昔話を聞く。
ロランは何故かお婆ちゃんであるハーヴと意気投合していた。

爺ちゃんは面白おかしく話してくれるが、要約すれば・・

10年前、山脈沿いにあるバクストン領で大雨が続き、大きな土砂崩れが起って川を塞いだ。
領軍と地元の冒険者が住民の避難をさせるが、下流沿いには8万人程の住民が居たため多方面に応援を要請する。

ロバルデューは隣になるので、爺ちゃん達冒険者が向かった。
無事に避難が済んだ頃に天然ダムが崩壊し、大規模な鉄砲水が発生する。

この時、爺ちゃん達冒険者は、避難した後にわざわざ自宅に向かった人が数名居る事を知る。
何処の集落の人か聞き、爺ちゃん達も呼びに向かった。

途中で見つかった人は、他の冒険者が避難場所まで連れ戻して行く。
後一人。そんな時、爺ちゃんは鉄砲水に飲み込まれる。

勢い良く流されもう駄目だと思った時、必死に板にしがみ付いてる婦人が見えた。
爺ちゃんは流れに身をまかせながら漂流物を掴み渡って、婦人を掴む。

そして見えてきた大きな岩に魔剣を突き刺し、必死に流れに耐える。
だがそんな爺ちゃんを流木が襲った。

流木の根の部分と岩に挟まれ、骨盤の一部が粉砕骨折。両足も骨折。
流れが弱まった頃、冒険者達によって爺ちゃんと婦人は救助された。

この災害の死者数は0。重傷者は爺ちゃんのみ。軽傷者は婦人と、避難中に怪我をした数十名だけだった。

ーーーーー

姉ちゃんは相変わらず目を輝かせている。爺ちゃんの今の状態を見ても冒険者への憧れを強くしている。
まあ、俺もカッコいいと思った。

お金も十分に稼いでいたので、今は王都にある療養所の一番良い部屋にお婆ちゃんと住んでいる。
お金があれば良い部屋に住めるが、治療その物はお金が無くても同じ様に受けられるらしい。

「エルも今日から冒険者だろう?誕生日だしこれをやろう」

そう言って古いネックレスを姉ちゃんに渡す

「これは?」

「魔装具だよ」

(ほう)

「何のまじゅうなの?」

「知らん。昔悪い奴をやっつけた時、持ってたから分捕ったんだ」

「「・・・」」

「エルは魔力が少ないのに近代魔法の勉強をしてると聞いたからな、役に立つだろう」

姉ちゃんは微妙な顔だが・・

「いいの?」

「わしは魔法を使わん。家内は冒険者じゃなかったしな」

「何のこうかがあるの?」

「さあ?」

「「・・・」」

「何でもってたの?」

「魔装具は他にもあるぞ?欲しい奴が居たら高値で売りつけとるし」

「「・・・」」

爺ちゃんって昔は活躍したんだと思っておこう


2刻になり全員で治療院を出る。何故かロランが車椅子を押していた。

「エディ、良い嫁貰ったな」

「・・・」

まあロランは良妻賢母になりそうな気配がある

(と言うか、何でパパもママもスルーなの?)

この世界の女性は積極的だし、優位に立ってるのだろうか?


ーーーーー


冒険者ギルドに来ると、表に衛兵さんが4人ぐらい居る

(ブランさんは居ないか・・)

そして皆でギルドに入ると、サブマスターとトッドが居た

「あらエディ、エル、ちょうどよか・」

(?)

「久しぶりだなあオリヴィエ」

「ラフィット?久しぶりね。戻ってたの?」

「昨日着いたばかりだ」

「ふふ。エルの誕生日で来たのね」

「英雄様も孫には弱いか」

トッドがニヤニヤしながら話しかけてくる

「英雄は止めてくれ。ただ運が良かっただけだ」

(ふむ)

「トッドさん、おじいちゃん知ってるの?」

「当然だ。俺が鉄板だった頃に憧れた冒険者の一人だ」

「へえ」

話で盛り上がってると、奥の方に座っていた冒険者達も仲間と話をしだす。

「冒険者が英雄とは・・本国とはえらい違いだな」

「この地の冒険者って、道具には見えないわね」

(ん?聞いた事無い言葉だけど?)

「あの人たちは?」

サブマスに聞いてみた

「デリス王国の冒険者よ。護衛でこの国に来てたの」

「ごえい?」

「対象者は領館に居るわ。ジャンが対応してるわよ」

(ああ、貴族の関係者だからか)

「何があったの?」

「視察に行った現場の作業員に魔法を使ったの。それで取り押さえられたのだけど・・」

「うん」

「彼らはその時に護衛をしなかったと文句を言われ続けてて、離したのよ」

(なるほど。あの冒険者達はまともな様だな)

「そうそう、今のうちに渡しておくわ」

そう言って姉ちゃんに鉄製のカードを渡す。ちょうど運転免許証ぐらいの大きさだった。
姉ちゃんは嬉しそうに冒険者カードを見つめる

「この刻印には個別の認識番号があるのよ。このカードがあればギルドにお金を預ける事も出来るわ」

「預けるって?」

「例えば、報酬が多かった時に一部を受け取って残りをギルドに預けるの。そして残高がこの刻印の所に記録されるのよ」

「いくらあるのか分かるの?」

「見た目では無理ね。商業ギルドが支給してる魔道具を置いてある店なら、このカードだけで買い物出来るわ」

(すごいな。キャッシュカードみたいだ)

「でも残高には気を付けてね」

「はい」

姉ちゃんは嬉しそうだが、デリスの冒険者達が聞き捨てならない事を話し出す

「あんな子が冒険者カードを持つなんて、複雑な気分ね」

「だなあ・・本国だとクソ貴族の慰み者にしかならねえけどな」

(え?)

「いい様に扱われて、10歳ぐらいで死んじまうのがオチだしな」

さすがに黙ってられなかった

「おにいさんたちの国ってそんなにひどいの?」

「冒険者は道具だ。貴族に逆らってやっていけん」

「でもこんかい助けなかったって聞いたよ?」

「他所の国だし、彼女は貴族の娘だ。もし手を出していたら、父親の伯爵が困る事になるからな」

(なるほど。面倒な国の人でも分別は出来る様だ)

「俺達の国では子供は冒険者をやらん。やるとすれば売春の為の冒険者登録だ」

「・・・何で?」

「お金になるからだ。そして冒険者ギルドを通せば、間違い無くお金を受け取れる」

デリス王国では、冒険者ギルドが売春の斡旋もしている様だ

「それより、坊やは俺達の国の言葉が話せるのか?」

思わず話しかけてしまった

「べ、べんきょうしてるから」

「そうか。交流の無い国なのに勉強できるとは、よほど余裕のある国みたいだな」

「あの道路にもびっくりよね?」

(そう言えば視察に来たんだっけ)

そして後ろで領主の声がした

「エディット、どうした皆揃って?」

「え?あ・・いや・」

「ん?何かあったのか?」

「なにかと言うか・・」

家族全員が俺に注目する

(・・・あっ!)

「ジャン、お前エディにデリスの国の言葉を教えたのか?」

「そんなの知らんぞ?」

領主までこっちを見る・・・もはや誤魔化せないな

「ア、アオキのちしきみたいに少しことばが分かる・・」

「ふむ。そう言う物なのか?」

「なんとなく、だけど」


エディはなんとなく言ったが、デリスの冒険者のリーダー、ピトフはこの国の言葉が少し話せるのだった。

ーーーーー

落ち着いた所で、今度は共用語の言葉が聞こえる

「あの、さっさと解放してくれない?」

金髪縦巻きロールの美人さん。美人だと思うが怒っているせいか台無しである。

「本当に反省してるのか?」

「あのお姉さんには悪かったと思ってるわよ」

領主様は疑っている

「はぁ~・・まあコリンヌからも大事にしないように言われてるが、他の領地の人間が困るからな」

「はいはい。大人しくここで視察させてもらうわ」

「ロバルデュー内なら構わん。この地からは出られない様に制限させてもらう」

「ちょっと!どうやって帰ればいいのよ?」

「その時は領館を訪ねてくれ。国境を出るまで衛兵を付けさせてもらう」

「・・・まあ良いわ」

そして全員を解放した

「ジャン、良いのですか?」

サブマスは心配している

「まあこの地の事は彼女もよく知ってるだろう。どちらにしろ敵にしかならないから、大人しく国へ帰るのを待つだけだ」

「そうですか・・」

(敵?)

「あの冒険者の人、いい人みたいだよ?」

「問題は彼女の方だ。ややこしくすれば殺し合いになるだけだ」

「なかよくできないの?」

「無理だ。彼女とは敵対するか無関係になるかの二択しか無い。黙ってこの地を去るのを待つだけだ」

(断言しちゃうの?)

「そんな事よりそろそろ昼食だろう?今から帰るよりギルドで食べたらどうだ?」

「そう言う事ならジャンに奢ってもらうとしよう」

爺ちゃんは遠慮せず食堂のカウンターに向かう。領主は苦笑いしていた


ーーーーー


昼食が終わりプールに向かう。そろそろ姉ちゃんの友達も集まる頃だ。

「ずいぶんと思いきって切り開いたもんだなあ」

爺ちゃんは遊園地(予定地)を見て驚く

「ここで一万人があそべるしせつを作るんだよ」

「そんなに集まるのか?」

「朝から夜までで一万人ぐらい」

「なるほど。それであのプールもでかいのか?」

「まだはんぶんだよ。今日に間に合ったのがあれだけ」

「ほお。アオキの知識はこんな物もあるんだなあ」

昼食時に俺の事情は話している

「ここが入口か?」

「うん。このチケットを買ってはいる様になるんだよ」

「プール利用券・・これで遊べるのか?」

「これはプールだけ。他にのりものチケットと競技のチケット、どうぶつチケット」

「そんなにあるのか?」

「のりものは完成しないとせつめいがむずかしいかな」

「ふむ」

「競技は冒険者の腕くらべとか魔法体験。どうぶつは馬に乗ったりするんだよ」

「馬屋とは違うのか?」

「うん。協力してもらうけど、ここは遊びで乗るんだよ」

「なるほど」

爺ちゃんに説明してると子供達がゾロゾロやってくる

「エル!」

同級生っぽい女の子が姉ちゃんを呼ぶ

(ここから主役は姉ちゃんだ。なるべく口は出さない様にしよう)

パパとママは爺ちゃんとお婆ちゃんを連れて家に戻った。
ポルとリックはまだ何も無い所に放しておいた。

ポルは4歳の雌。リックは1歳になったばかりの雄だ。
ポルはリックの相手をよくしてくれる。うん、やっぱりお姉さんは良いよね。

子供に混じって女性冒険者が2人いる。新婚冒険者の新妻と長身のサーベルを持った人だ。

「冒険者?」

「溺れた子供とか助けるのに居るの。私も頼まれたのよ」

ロランが教えてくれた

「へー」

受付でチケットを渡しながら入る。受付の人はここの職員として採用された人達。今回は職員の訓練も兼ねている。

そして全員が水着に着替えた。とても華やかだった。
この世界の水着は前世にも負けていない。女の子がお洒落なのは、どの世界に行っても同じ様だ。

「エディどお?」

ロランが楽しそうに水着を見せる。短いスカートのワンピース。灰色に紺のチェックが入っている。
前に俺が褒めたワンピースを、そのまま水着にした様なデザインだった。

(そんなに褒めたのが嬉しかったのかな?)

ロランはとても美人なのだが、こう言った行動は幼稚である。

そして楽しい一日が始まった。



だが園の外では、プールに気付いたフレアが苦々しく子供達を見つめていた
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