異世界転生(仮タイトル)

きこり

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第34話「エルの初仕事」

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私はエル。ロバルデューの冒険者。まだ鉄板で新人だけど。
今日は冒険者の仕事を初めてするので、ロランと朝から冒険者ギルドに来ています。

エディに貰ったロランとお揃いの帽子。
そしてママがお古のローブを仕立て直してくれました。

エディが今朝早くからマークスリって所にお仕事で行ったので、翻訳の仕事がありません。
せっかくなのでお勉強をお休みして、お仕事に行こうって事になりました。

「どれがいいかな?」

「エルが決めて良いよ」

依頼ボードの前で選んでいますが、遠い所?しか残って無さそう。

「これ、どこなのかな?」

「ヒューイットに行く途中だった気がする」

ヒューイット街。私はまだ知りません。

「搾乳の募集がある」

「20日後ね。でも5日泊りだよ?」

「うーん」

(牛を見てみたいけど5日ですか・・子牛はとても人懐っこいそうです)

ーーーーー

そうしてると新しい依頼が張り出されました。

「営巣場を荒らす生物の調査と排除?」

「卵を作ってるとこだよ」

「鳥の卵?」

「そう。ほとんどの生物にとって、鳥や卵は美味しい物だからね」

卵は私も大好物です。毎朝、必ず食べています。

「卵が食べられちゃうって事?」

「鳥もね。少し遠いけど、これにする?」

「うん」

ロランと受付に行きます。ティアさんが対応してくれました。

「じゃあこれ、依頼票ね。終わる時は結果関係なく、依頼者にサインを貰ってね」

「はーい」

「あと募集は10人だから、冒険者が増えても驚かないでね」

「10人も?」

「範囲が広いからね。一応募集してるの」

「そうなんだ」

ロランが思い出したようにティアに話す

「そうだティア、ジャンに今日のお勉強は休みって伝えてもらえる?」

「あら?急に決めたの?」

「そ。翻訳の仕事も無いしね」

「わかったわ」

翻訳の仕事は、領主様から冒険者ギルドに出されたロラン指名依頼の仕事です。

ーーーーー

ロランと出発します。目的地はフロワール街方向にある、ラジーって村です。
住民より鳥の方が遥かに多いって聞きました。驚きです。

村人全員が卵の生産をしています。広い場所で鳥を育ててるので、卵を集めるのが大変らしいです。

※この世界に鶏は居ない。飛べない鳥は、全て魔獣に食べ尽くされた。
流通している卵は、カモ、アヒル、ガチョウ等。羽毛も集めている。
アオキに国内の魔獣が駆逐されたので、数が大幅に増えた。
その代わりに獣がやって来るのだが、普段は犬が対応している。
ちなみに食肉用ではない。鳥肉も食べられてるが、野生の物を狩って得た肉である。

「じゃあ行くよ」

ロランとポルに続きます。

「リック、頑張ってね」

「ブルル」

「はい!かけあし!」

リックは軽く駆け出します。エディが向かったマークスリと真逆の方向だそうです。

※ヒューイットからフロワール間はアスファルトだが、シルヴェールからの道は古くて舗装されていない。
それでも森を通らないので、真っ直ぐで見通しの良い道である。

「ポル!抑えて」

(ロラン大変そう)

「エル!少し走らせて来るね!」

「はーい」

(クスッ、ポルが喜んでる)

エルはリックの頭を見つめる。軽く駆けているが全くブレない。
脚は一定のリズムを刻んでいる

(初めての遠出だけど、馬主さんが言った事わかるなあ)

(「確かに馬と比べればロバは遅く経費も同じ様にかかる。だがロバは我慢強い。仕事をさせるならロバだ」)

リックのリズムが全く乱れないので、エルにも周囲を見る余裕ができる。
そして振り向いてシルヴェール街の方向を見た

(あんなに大きな街なんだ)

初めて見る街の全体像。まだエルも知らない場所が沢山あり、その大きさに驚く

(エディもびっくりしたのかな?)

※エディは前世の東京を知っている


しばらくするとロランが戻ってきます。

「リック!はやあし!」

ペースを落とします。速脚は前後でなく上下に体が揺れるので、慣れるのに大変でした。

「あはは、ポル、楽しかったみたい」

「何も無い真っ直ぐな道だからね」

ロランは少し疲れてる?

「ちょっと休んでいい?」

「うん」

休憩しながら進みます。

ーーーーー

ラジー村。元々湿地帯でアオキが田園にしようと計画した土地。しかし稲が見つからず計画は頓挫した。

整備だけは進めていたので、田園から変更。
独立した田んぼ周辺に営巣場を設置。それを三百か所以上作り、水鳥を集めた。

植物や小魚に小さな生物を集め、さらに水鳥の為に餌を撒いている。
オスは隔離しており、計画的に繁殖している。

ーーーーー

シルヴェール街を出て1刻(約2時間)経ったでしょうか?ロランが地図を見ています。

「そろそろね」

「門みたいなのが見える」

「村の入り口ね。衛兵さんが居るから聞いてみましょ」

「うん」

…ワンワンワン…

門の所から3頭の動物が、吠えながら向かってきました。

「何あれ?」

「犬よ。小さな村では、とても重要な戦力よ」

「へえ」

そして犬がやって来て、リックとポルの周りで吠えるけど・・ん?

「え?何?なんか楽しそう?」

犬達はぴょんぴょんと跳ねていました。

「犬はきちんと育てれば、人が大好きになるの」

「そうなの?」

犬と一緒に門の所に着きます。

(衛兵さん?おじいちゃんみたい)

ロランは馬を降り、衛兵さんに話しかけようとしました・・ですが

「ちょ・・と・ま、た、たすけて」

犬達に突撃され、ペロペロ舐められました。

「これこれ、お前たち、お客さんを離してあげなさい」

(降りないでおこう)

「すまんの。新しい道が出来てから、旅の者も通らないからな」

「いえ・・営巣場を荒らす生物の調査に来たの」

衛兵に依頼票を見せる

「冒険者か?また可愛らしいお嬢さん方だな」

ロランが冒険者カードを出したので、私も出します。

「ふむ確かに。この先の青い屋根が村長の家だ。そこへ行ってくれるか?」

「ええ。ありがとう」「はーい」

村の中を進んでると、大きな店?みたいなのがありました。

(トイレあるのかな?)

「ロラン、寄っていい?」

「トイレ?いいよ」

トイレの後は、馬糞受けの中身を捨てます。リックを受け取る時に、指導されました。

「道のエキ・・」

「旧ね。街から馬でおよそ1刻(2時間)おきに、停車場か道のエキが作られてるよ」

「へえ」


ーーーーー


道のエキで休んでると、3頭の馬がやって来ます。見知った人が居ました。

「スキナーさん!」

「よお、エル。冒険者になったんだろ?スキナーでいいぞ」

「うん」

一人はスキナーさんです。3人とも馬を降りて紹介してくれます。

「ロランは言わなくても分かるな。エル、こいつは銀板のエルナルディ、エルって呼んでる」

ローブを着てるから魔法使い?ママぐらいの年齢でしょうか?それにしてもエルですか・・

「よ、よろしく」

「こちらこそ」

「そして、そっちのが銀板のオーサーだ」

(・・・)

めっちゃ柄の悪いオーサーにエルはビビった。
背が高く顔長で若干頬がこけている。口が大きく、たれ目だが鋭い眼光に太く濃い眉毛。
体格は割とほっそりしているが、肩幅が広く、足が長いので大きく見える。
髪は短めで見事な金髪だ

「エディットの子か。エディってのは居ないのか?」

「う、うん・・お仕事でマークスリに行きました」

「小さいのにもう働いてんのか?さすが日本人だな」

「ニホンジン?」

「こっちの話だ。それよりロラン、弟子を取ったってマジだったのか?」

ロランは面倒そうな顔をする

「3人揃ってどうしたの?国でも落としに行くの?」

「卵の危機と聞けば、黙っていられんからな」

スキナーがオーサーをつつきながら言う

「ヴィスの好物だしな」

(ビス?誰だろ?)

「はあ~・・弟子の事はそうだよ」

「グリモワールの魔法使いみたいな事してんだな」

「ギルドでも言われたよ」

「それにその格好、エディが選んだのか?」

「この帽子はエディに貰ったんだよ?」

「はっは!懐かしい」

「知ってるの?」

「知ってる様な知らない様な、そんな感じだ」(どう見ても前世の魔法使いだよな!)

※弟子登録。今は学塾や学園で学べるので殆ど居ないが、昔からある制度。
弟子であるエルは、単独で依頼を受ける事が出来ない。
ただし、師匠が受けた依頼で師匠の指示があれば、弟子単独での仕事が可能。

5人揃って村長の家に向かいます。銀板の冒険者が二人居るので、後から来る人は居ないそうです。
私はスキナーさんに助けてもらったお礼を言いました。

「どこで会ってもそれだな。冒険者の仕事だ、気にするな」

オーサーはロランに話しかけている

「ずいぶんと丸くなっちまったな?」

「丸く?」

「ああ、以前は話しかけるほど機嫌が悪くなってたろ?」

「・・・」

「一つ楽しみが消えちまったなあ・・」

「・・・」

「お!ロランのジト目なんて初めて見たぜ!」

「どっちかと言えば、軽蔑?」

「はっは!いつもの事か!」

ーーーーー

そして村長さんの家に到着しました。

「村長のマルクです。どうぞよろしくお願いします」

皆と一緒に冒険者カードを出しました。何かとっても不思議な気分。

「ぎ、銀板ですか?それも二人も?」

「ん?ダメなのか?」

「いえ・・それほどの報酬は用意できなかったと思いますが・・」

「俺は卵が無くなると困るだけだ」

オーサーはそう言い、エルナルディの方を見る

「私はこの村に良い男が居ないか見に来ただけよ」

「・・・」←村長

「えり好みするから行き遅れんだよ」

「女性はいつだって適齢期なのよ。ヴィスも200歳超えてるでしょ?」

「ヴィスは魔族だ」

「魔族の旦那さんにしようかしら?」

「あいつら働かないぞ?エディットのとこのエディの方が働いてるだろ?」

「そお?じゃあエディ君にしようかな?」

ロランが割って入る

「エディは私が付き合ってるのよ?」

「ふんっ、まだ小娘ね。私の方が尽くしてあげられるわ?」

「知らない事は教えてあげてるし、キスもしてあげるのよ?」

「キスだけえ?私ならもっと色んな事してあげるよ?」

「!?」

「夜の奉仕とかあ・・知ってる?」

「・・・」

この世界は情報源が少なく性の知識など、ロランは本で見た程度しか知らない。
オーサーが割って入る

「お前ら3歳児取り合ってどうすんだ?」

「あら?3歳でも立派な男性よ?そうでしょ、ロラン?」

「そうね、特にエディは大人びているわ」

「ほらね。エディ君が結婚相手でも問題無いじゃない?」

「エディは私と結婚するのよ?」

「めんどくせええ。それより卵だ!」

何とか場を治め仕事に向かう。村長も苦笑いのまま案内に行く

エルは密かにエディを守ろう(別の意味で)と誓っていた。


ーーーーー


約40m四方の四角い池に来る。巣らしき物が複数あるが荒らされていた。

「およそ4羽か5羽。犬も1頭やられています。周辺の鳥は逃げてしまって、困りものですよ」

水辺にはアヒル、水際に敷居を作りガチョウ、草むらに巣箱を置いてカモと、住み分けが出来ていた。
普通は鳥達が移動しても、別の池に移るだけだ。

(ここで卵を産むのかな?)

「ここで一つ一つ卵を集めるんですか?」

「ええ。オスは隔離してるので無精卵を生んでくれます。全部の巣を見て回るんですよ」

とんでもなく広いけど、集められるのでしょうか?

「他所の地にも似た様なのがあります。ここだけではロバルデュー全てを賄えませんからね」

「へえー」


地面を見て回っていたオーサーが皆を呼ぶ

「あったぞ。おそらくタイガーの足跡だ」

皆が集まり、村長が質問する

「たいがー?何ですかそれは?」

「獣だ。犬を貸してくれ。すぐに済ませる」

「わかりました」

村長さんは犬を呼びに行きます。たいがーって何だろう?

「たいがーってどんなの?」

「猛獣だな。犬とは違うタイプだ。猫は知ってるか?」

「知らない」

「じゃあ見た方が早いな」

「ロランは知ってるの?」

「獣人国を通った時、沢山居たわ」

「獣人国から来たの?」

「距離的に無いと思うけど・・」

スキナーが足跡をつつきながら答える

「二つ隣の国、メリオスからだな。おそらく森を切り開いたのが原因じゃないか?」

「それでこの国に来たの?」

「来たと言うか、推測だが牛の渡りに着いて来たんだろう。
で、搾乳に行った冒険者に追われた。逃げた先に水鳥が沢山居た。そんなとこだ」

エルナルディは感心する

「他に理由が無さそうね。人為的を除けば」

「人為的なら鳥を標的にする意味無いだろう」

「そうね。ま、さすが教師ね」

「臨時だけどな」

「冒険者辞めて正式に勤めれば?そしたら結婚してあげても良いわよ?」

スキナーはあからさまに嫌な顔をする

「えー、エルは家事出来ないじゃん」

「エル、言われてるよ?」

「え?わたし?・・ママの手伝いはしてます」

「そうじゃない。ややこしいからエルディにするか」

そんな話をしてると村長が犬を3頭連れて来た

「よーし、よし」

オーサーが足跡の匂いを嗅がせる。エルには何をしてるか分からない

「何してるの?」

「匂いを覚えさせてる。犬は鼻が利く。どこまでも獲物を追いかけてくれるぜ」

「へえー」

犬達は匂いを辿る。3頭の犬の綱を片手で軽々持つオーサー。慣れたものである。
そして犬達が止まり戸惑いだした。

「ここで分かれたのか?番かもしれんな・・どうする?」

ロランは迷わず答える

「二手で良いんじゃない?元々違うパーティーだし」

「そうだな。俺たちは右に行く」

ロランが一頭の綱を持ち進もうとすると、スキナーが呼び止める

「ああ、ロラン。タイガーは綺麗に仕留めた方が高く売れるぞ」

「わかった。ありがとう」

ーーーーー

しばらく進んでると、藪になってる場所が見えてきます。近づくと犬が吠えました。

「エル、待って」

よく見ると藪の中に獣が居ます。とっても分かり辛いですが、黄色に黒の縞模様が入ってました。

「間違いないわ。タイガーよ」

「つ、強そう・」

「魔獣ほどじゃないわ。エル、やってみなさい」

「え?」

「サポートはするから」

「うん」

私はゆっくり忍び寄ります。タイガーもこっちを見ています。

(えっと、綺麗に仕留めると良いんだっけ・・どうしよう)

考え事をしてると足音が近くで聞こえました。

(え?こんな近くに?)

エルは虎が近くに来るまで気づく事が出来なかった

「エル!」

ロランが牽制しようとした時、犬が吠え、猛烈に綱を引く

「ちょっ!まって!」

そしてエルに向かって大きな腕が振り下ろされた

「きゃあああっ!」

エルは吹き飛んだ

(痛い・・!?動ける?)

虎を見ると再び襲ってくる。エルは思わず魔法陣を出した

「バチッ!」

虎は倒れたが、すぐに立ち上がろうとする。それを見たエルは魔法の剣を出す

(え、えっと、首?)

虎は腕を出そうとするが力が入らない。そしてエルの剣が、虎の喉を切り裂いた

「わわっ」

返り血を浴びて驚くエル。やがて虎は力尽き、倒れた

「ろ、ロラン~~」

「すごい事になってるね。それより怪我は?」

「痛かったけど大丈夫だった」

「エルザのローブなだけあるわね」

「そうなの?」

「後で教えるわ。タイガーを仕舞いましょ」

血が流れ出るのを待ってからシーツで包んで、マジックバッグに入れます。
すると藪の方から鳴声が聞こえてきました。

「まだ居るのかな?」

「子供かもね。行ってみましょ」

そこにはまだ目も開かない虎の子が1頭居ます。犬が吠えるのでロランが離れた所に縛ってきました。

「1頭って変ね。何頭か生むんだけど・・」

子虎は匂いを頼りにエルに近づく

「かわいい」

「子供のうちはね。始末しましょ」

「殺すの?」

エルは近づいた子虎を撫でる

「ここに居ても死ぬだけ。トドメを刺してあげた方が良いよ」

「私が親を殺しちゃったから・・」

「仕方ない事よ」

「・・・」

「助けても成長するとさっきのになるよ?」

「・・・」

「連れて帰ったら、人やリックを襲う様になるかも知れないよ?」

「でも、こんなに小さいのに・・」

「それに連れて行っても、エディットが殺すかもね」

「・・・」

子虎は鳴きながらエルにしがみ付く。7歳のエルにはとても殺せ無い。
エルは子虎を抱き上げた

「おとなしいのに」

「今だけよ?」

エルは子虎を抱いたまま動かない。子供の頑固さは、親も困らせる程だ

「はあ。それじゃサーカス団を探してもらいましょ」

「さーかすだん?」

「そう。獣を使って芸をさせるの。彼らはとても飼育が上手なの」

「そんなのがあるんだ」

「でも何処に居るのか・・ギルドで分かるかな?」

ロランは子虎をタオルで包み、エルに渡す。エルはローブの中に入れる

「一応村長にも話しておくわね」

「うん」

ーーーーー

村長の家に戻ると、大きなタイガーが横たわっていました。
スキナーさんが話しかけてきます。

「そっちはどうだった?」

「居たよ。エルが仕留めた」

「ずいぶんと成長したもんだな」

「一応、実戦も経験したからね」

マジックバッグから虎を出す。村長は驚いてる

「こんな恐ろしい獣が2頭も・・皆様には感謝しかありませんな」

「確かに、こいつが相手だと犬も辛いな」

スキナーは虎を叩きながら応える

「あー、それと子供が居た」

ロランが促し、エルはローブから子虎を出す。村長は興味深々である

「こんな恐ろしいのに子供は可愛いものですな」

「で、エルが殺したくないって言ってるんだけど?」

「じゃあ俺がやってやろうか?」

スキナーが短刀に手を添える。エルは子虎をローブに仕舞った。
それを見たオーサーが笑う

「はっはっは!良いじゃねーかスキナー。子供が頑固になった時はお手上げだ」

「しかし連れて帰るとヤバいんじゃないか?」

「そうか?タイガーを飼うのに国の許可は要らないはずだが?」

「いや、それはこの国には居ないからで・・」

「上手に飼えば慣れるぜ」

エルは顔を跳ね上げる

「ほんと?」

「ああ、そんなタイガーを何頭か見てきた」(前世でな)

「・・育て方って図書館にあるのかな?」

「さあな。ま、うろ覚えだが俺も手解きしてやる。なんとかなるだろ」

「ありがとう、オーサーさん」

「オーサーだ。冒険者同士、敬称は要らん」

「はい」

そこでロランが気づく

「え?うちに来るの?」

「エディットの家だろ?そうだが?」

ロランは嫌な顔をする

「それにエディにも会ってみたいしな」

「エディに?」

エルナルディも話に入ってきた

「行く時は私も行くわ」

ロランが応える

「来なくていいです」

「エディ君に聞いてみないと?」

ロランはジト目をする。エルナルディは楽しそうにしていた。


ーーーーー


村長宅でエルは子虎と一緒に風呂に入る。虫が付いてるので洗った方が良いとの事。
そして村長に昼食をご馳走になった。

子虎にヤギの乳を飲ませるが、村長の手際が良かった。子犬に飲ませる事もあるからだ。

「犬用で良いから哺乳瓶は買っておく事。この大きさだと皿から飲むのはまだ難しい」

「はい」


ふふっ。この子見たらエディはどんな顔をするのかな?
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