異世界転生(仮タイトル)

きこり

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第42話「不穏」

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オーサーside

8月初旬、レヴィネール王国の使者達はレヴィネールの二つ隣の国、ラフィテアの国境を出てデリス王国国境との緩衝地帯を進む。
10日程前に到着していたが国交のない国であり、事前に通知を出していなかったのでラフィテアで滞在した。

デリス王国は北の大森林にも近く、海から全体を長城で囲まれ城門は3か所のみ。
そこで来訪の理由と親書、フレア達の調書を初日に渡している。王宮に伝わっていれば入国できるはずだ。


「おお~居るねえ」

単眼鏡を覗きながらオーサーは楽し気にしている。他の冒険者達も単眼鏡を手にする。

「盗賊っぽいが、あの槍はどう見ても軍隊の物だな」

そう言いながらすぐに単眼鏡を仕舞うのは、銀板で人狼のケビン。ベテランの84歳。

「まだ集まるのかしら?」

単眼鏡を覗きながらあちこち見るのは、銀板の冒険者で最年少のニュート。19歳。

「57名ね。もっと増えないと相手にならないよ?」

几帳面に人数を数えたのは、銀板のエルナルディ。

「だ、大丈夫かね?」

馬車から顔をだして心配するのは、使者として往訪するガレフ・ディスター。今回金板を預かるレヴィネールの大臣である。
補佐役が一人、同行している。

「馬車は騎士様で十分でしょ?」

と可愛らしい笑顔を見せるニュート

「簡単に言ってくれるな・・」

呆れながら返事するのは騎士で護衛のリーダー、ランバード。
護衛の騎士は6名。銀板の冒険者が居るので魔術師団からは派遣されていない。

「えー。騎士様も魔獣ぐらい平気でしょ?」

「俺達は馬車から離れられんからな?」

「だから大丈夫でしょ?」

もう一台の馬車からもう一人の金板を預かる使者が下り、その腰に帯剣する。

「こっちの馬車の事は気にせんでいいぞ」

ガタイの良い初老の男性、バスデン・ハーツ。ロバルデュー領、領館の館長で元王国騎士団副団長。
法厳守で貴族相手にも言葉を曲げない、厳格な男である。

「それじゃ進むか」

オーサーが先頭で馬を進める

「襲ってくるかしら?」

とエルナルディ

「上手くいけば、ここで消したいのじゃないか?。奴らには不利な来訪だ。
使者は来なかった。そう言い張って時間を稼ぎたいだろう」

ケビンは冷静に分析した

ーーーーー

城門に向かって進む。長城を完全に目視できる位置で、左方の森からバリスタ(弓砲)の攻撃を受けた。

「おっ」

オーサーが左手を振るように古代魔法を使う。強力な風魔法で矢の弾道を狂わせ、手前に落下した。

「じゃあ行ってくるよ」

ニュートが馬を降り森に向かう

「この先で隠れてる奴が居るぞ」

ケビンが匂いで敵の存在を把握していた


ニュートが森に向かって走る。バリスタの攻撃を受けるが戦闘職の冒険者なら、遠くから来る矢を躱すのは簡単である。
300mも無い距離まで近づいてバリスタを目視する。

(6基ってしょぼっ)

まだ距離があるが、ニュートの魔力では問題無い。
バリスタの正面に魔法陣を作り、ファイアーボールで壊していく。

(ボウガン?遠距離でうちとヤるの?)

盗賊風の10人が、ボウガンで応戦してきた

(この距離じゃ射速も落ちるって)

ニュートはリーダーらしき男の正面に魔法陣を作る。
魔法陣に距離はあまり関係が無いが、遠いほど発動の為の魔力を多く消費する。

だがニュートにこの距離は無いのと変わらない。

「ほいっ」

風魔法が放たれる。男の顔面が縦に割れ倒れた

「「「!?」」」 「!?」

驚く盗賊達とニュート

「え?避けないの?」

ほぼ鎖国状態のデリスの兵士達は、一人で魔獣を狩れる冒険者を見た事が無い。

「「「うわああああ」」」

盗賊達が逃げ出す

(気が進まないなあ)

そう思いながら、盗賊達を一人ずつ魔法で切り裂いていく。
一人だけボウガンを捨て、ニュートに向かってきていた。

(剣で勝負?いいよ)

ニュートは魔剣を抜く

「うおおおおお」

男が剣を振る。ニュートは軽々捌いていく

「いい腕だね!」

共用語で話しかけたが通じなかった

「・・・よっ」

間合いを見切って一撃を反らし、一気に踏み込む

「ごふっ」

魔剣は男の心臓を貫いた

「カッコ良かったよ」

ニュートの可愛らしい笑顔を見ながら、男は息を引き取った。

ーーーーー

オーサー達が進んでいると、地面に伏せていた敵が槍を持って向かってきた。
古代魔法で迎え撃とうとしたら、ケビンが敵の群れに飛び込む

「・・まあいいけどよ」

そう言うオーサーを尻目に、ケビンが魔剣を振るう。敵は15名だ。
3人セットで槍を突いてくる。ケビンが纏めて魔剣で弾くが、先が切れてしまう。

「脆い槍だな」

次々敵を切り伏せていく。ケビンの腕前だと、ただの作業だった

(オーサーに任せれば良かったか・・)

全員切った所で伏せていた弓兵が現れる。30名のボウガン部隊が、扇状に馬車を狙った。

「っ!」

矢が放たれると同時にケビンは魔剣を横に振りきる。
風の刃が矢を破壊し、弓兵に向かった

「「「「ぐああ!」」」」

一振りで26人を倒す。負傷で済んだ4人が城門に向かって逃げた

「追わないのか?」

とオーサー。ケビンが城門の方を見ると、6人の兵士が馬に乗ってやって来る

「どう出るかな?」

「ああ・・あの4人は死んだな」

オーサーの予想通り、兵士に話しかけようとした4人の首が切り落される

「やはりお仲間か・・」

ケビンはため息をついた

「あと二人は?出番が無いんだけど?」

とエルナルディ

「隠れてるが出てこないな」

ケビンは気づいてるが、戦意を失ってるので相手にする気が無かった。


兵士達がやって来た。杖を持つ一人が馬から降り、申し訳なさそうに頭を下げる。

「迷惑をおかけしました。壁の外の盗賊までは手が回らない物で・・
私はサストレ家の護衛を務めております、ザハールです」

ガレフとバスデンが馬車を降り、挨拶をする

「ウォルフ・サストレ伯爵がお待ちしております」

(フレアの父親?尻拭いか?)

オーサー達は不審に思いながらザハールについて城門に入った


ーーーーー


同日、エディ達は初めて転移魔法の研究に移る。場所は領主の屋敷の祭壇だ

「これらが詳細な地図になる」

領主が女神像のある祭壇の下から用紙の束を引き出す。
体育館等の舞台の下にある椅子やテーブルを収納する引き出し。そんな感じだ

「・・なんまいあるの?」

「200枚ぐらいあるが、縮小された物に記号が記されている」

縮小された物を見せてもらった。それでも大きいのだが・・
他に説明書の様な本もあるので、何とかなりそうだ。

(これ球を平面にした何とかって図法だな。緯度経度・・他の情報はこれに無いか)

「この線が分割された物なのは判明している」

「うん」

(その概念の方が分かりやすいかな・・間違ってもいないし)

地図を皆で囲んで簡単に説明する

「えっと、このふといよこの線が緯度の基準線。うえが北緯、したが南緯」

全員が頷く。緯度は割と簡単な方だ。次は経度

「このたての線が経度の基準線。まおう国の街?からみぎが東経、ひだりが西経」

全員が頷く

「いどが0度から90度。けいどが0度から180度」

「どうして数字が違うの?」

姉ちゃんに質問された。女神像に供えられたオレンジを取る

(グリモアだからいいよね?)

皮を剥いて見せる

「このたてが経度。しょうめんが東経、うらが西経として・・」

「あ、360度の半分ね?」

「うん」

「なるほど、それなら理解しやすい。緯度は上と下だけだから、半分で良いわけだ」

さすがにロレインはもう理解した様だ

「うん。いどは円になるから上までと下まで」

(さてと、ここからは詳しく覚えてないぞ?)

そして一緒に置かれていた本を開く

(え!?日本語?)

地図の説明は日本語で書かれていた。
簡単に説明できるようにさらっと読み流そうとするが、懐かしくて全然進まない。

本を凝視してると、ロランが後ろから俺を抱き寄せる

「どうしたのエディ?」

「え?」

俺は涙を流していた

「うん、なんかなつかしい」

「懐かしいの?」

「うん。そんな感じ」

「そうか・・エディなら初代の手記を読めるのか」

領主が聞いてくる

「・・うん」

「「「「「・・・」」」」」

全員が沈黙する。エディがアオキと同質なのを皆が理解した瞬間だった。

ーーーーー

地図の説明をしていく。1度より詳細になると分。さらに詳細にすると秒。
この星も地球と同じく、1度は60分、または3600秒。

経度の1秒の計算を教えるか迷ったが、表があるので暗記してもらう事にした。
正直、緯度経度なんてスマホのGPSで見るぐらいしか機会が無かったからである。

「えっと、表はつくっておくね」

暗記は大変だが、いきなり世界を覚える必要は無い。
この国だけでも覚えて行けば、計算方法も理解できるだろう。

「これを計算していけば、この星の距離がでるのかい?」

ロレインが聞いてきた。日本語だが、何ページもある表を見て予想した様だ。

「うん。1秒がやく31.2mだから、60かけて・・1分が・・1872?」

「そうだね」

「1度は1分を60かけて・・」

「112320だね」

(やっぱロレインは頭いいな)

「えっと1周だから360をかけて・・」

「40435200だね」

(・・・・・ん?地球よりほんの少し大きい?様な気がする)

「それがこの星の一周なの?」

姉ちゃんに聞かれる

「うん。いちばん長いとこで」

「へえ」

概念は皆理解してくれたみたいだ。オレンジが効いたのかな?
詳細な地図は200枚近くあるので、この国から覚えて行く事にした。


「なるほど。地図上の位置は分かったけど、建物とか特定の場所だと難しいね」

とロレイン

「うん。そくりょうできる魔法があるとおもう」

「封印されてるのかな?」

「たぶん。詠唱に誤差をいれるみたい」

「なるほど。高度は?」

「たぶん海抜」

「海からの?」

「うん。0.5mずつで、地上をしていするみたい」

「地上を指定しなかったら?」

「うーん・・空中か土のなか?」

「なるほど。距離も目測で分かるようにしないとダメかな?」

「かもしれない?」

「それらが全部そろって転移魔法になるのか。結構大変だね」

「うん。でも地図でぜんぶわかるから、覚えたらロランの国にもいけるよ?」

「アルファティ教国は遠いね。ロランぐらいの魔力が必要?」

「あ、そうかもしれない」

ロランを見る

(・・・)

顔が強張っている。感情を爆発させたいけど、我慢している感じだ

(そうか、ロランが帰国できるかも知れない。それに両親が好きみたいだし・・)

皆も察して言葉を出さない。俺はロランを連れて廊下に出た

「エディ」

「うん」

今度はロランがポロポロ涙を零す

「・エディ・・・」

しゃがんで手で顔を覆うロランを俺は抱き寄せた

「エディ・・」

「うん」

「・・・」

「てんい魔法おぼえたら、ロランの国につれってね」

「・・・うん」


ーーーーー


オーサーside

城門を抜けて、最初の小さな町に要人を迎えられる賓館があった。

(王都には来るなって事か)

オーサーだけでなく、全員思っただろう。

金板所持の二人、補佐役一人、護衛のケビンとオーサーが中に通された

「国王より一任されております、エリル・オズノワです」

「レヴィネール王国よりようこそ。私はサストレ家の当主、ウォルフ・サストレ。この度は娘のフレアが・・」

「いや、社交辞令はいい。俺達の事は見てたのだろう?」

バスデンが止め、金板を出す。ガレフも続く

「要件は担当部署に通してあるのか?」

「ええ。国王の耳にも入っています」

「聞きたいのはフレア譲と我らの条件を受け入れるか?それだけだ」

「ええ。全て従うとの事です」

「ふむ」

(・・さすがに伯爵家の娘だとそうなるか)

補佐役が書類の束を出す

「すでに見て貰ってると思うが、同意出来るなら署名してもらいたい。他の要件は無い」

エリルとウォルフはフレア達の引き渡しに関する条約を見る。

「被害者の希望もあって、賠償を求める事はしない。
フレアの護衛の冒険者は、こちらの冒険者と戦い傷を負った。
こちらで治療をしているが、治療費の請求はしない。1名だけ受け渡しは完治後になる。
冒険者として働いた彼らには、奉仕活動以外の罰は与えていない。
ただ負けたと言う理由で、彼らや親族に危害が及ばないように配慮を求める。
フレアと他の者の受け渡し時期と場所は、デリス王国側に一任する」

両者ともに頷く

バスデン、ガレフ、エリル、ウォルフが同じ書類6冊に署名した。
通常は署名者、両国王宮が保管する取り決めになっている。

「受け取りの時期は、領館の方に事前通知を頂けるとありがたい」

「そのようにします」

そっけない握手をして会合を終わる

「そうそう、一つお願いがあるのですが」

ウォルフから声が掛かる

「何か?」

「当家でフレアの侍女を務めていたノクサナを同行させて頂いてよろしいでしょうか?」

扉を開けて女性が入って来る。まだ15ぐらいの娘だ

「彼女が居ればフレアも安心します。今の私には、これぐらいしかフレアにしてやれる事がありません」

「ふむ、どう思う?」

バスデンはケビンに訊ねる

「構わない」

「・・では同行を許可する」

「ありがとうございます」


会合はあっさり終わり、全員帰路に就く
バスデンは馬に乗り、ニュートが馬車でノクサナの相手をしている。

「ずいぶんとあっさりしてたな」

とオーサー

「奴らとはあまり会話をしたくない。すぐに言質を取りたがる」

バスデンは誰が相手でも引かないが、王宮の使者が嫌がるのはそんな一面があるからだ。

「へえ。ケビン、問題無いじゃなくて構わないとはどう言う事だ?」

「あの少女は薬物中毒者だ」

「・・・」

オーサーは首を振る

(胸糞悪・・ああ、俺は前世で薬物に関係してたのかもなあ・・)

露骨に嫌悪感を持つオーサー。前世で薬物に関係する犯罪者だったのかも知れないと思った。

「あの男は娘よりメンツを優先するな。跡取りが居れば、簡単に捨てるだろう」

バスデンはノクサナが乗る馬車を見る

「へえ。お手並み拝見ってとこだな」


ーーーーー


ウォルフ・サストレside

「くそっ!田舎者共め!」

「上手く行きますかな伯爵?」

「エリル殿、心配はいらない。ノクサナはしっかり教育してある」

「そうですか。苦労して同盟国を増やしてきたのです。ゼフィラムに続いて失態を見せる訳にはいきませんからな」

「ああ。問題はレヴィネールの方で起こしてもらう」

「しかし、あの冒険者達の腕は凄まじいですな。正面から当たるのは避けた方が良いでしょう」

「心配いらん。数で押せばいいだけだ」

「だといいですが・・」

「獣人国の方が上手く行けば、レヴィネールの連中も敵では無い」

「ソラリス共和国は小国ですからな。失敗すれば簡単に潰れますよ?」

「あの薬を使わせているんだ。確実に成功してもらう」

「ですなあ。失敗して他の国にバレるのは困りますから」

「その前に娘を殺した犯罪者として、レヴィネールの連中を吊るし上げてやる。ザハール!」

「ここにおります」

扉を開けて室内に入って来る、護衛のザハール

「ノクサナの家族を始末しておけ」

「わかりました」


デリス王国内で立場が悪くなっているウォルフは、娘よりも身分の回復が最優先であった。
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