美しい殺し屋

ミニマリスト憂希

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2人組みの殺し屋①

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「この愛に~」

盛大な歓声が上がる
綺麗な歌声を披露する美女
テレビからその光景をソファに座り
黙って見る青年

歌手の女性がインタビューを受け
テレビから姿を消した

「さてと」

青年は立ち上がり身支度を済ませると家を出た

夜の都会
車がヘッドライトを点灯させ走る
街やビルがイルミネーションの様に
綺麗に輝く

青年があるバーへ

カランッ

風格のある中年の男性がコップを
拭きながら青年を見る
マスターだ

青年は頭を少し下げ挨拶をし
椅子に座る

しばらくすると

カランッ

サングラスをかけた女性が入って来た
青年の横に座る

「一杯 奢って お兄さん!」

「えっ?」

驚く青年

「冗談よ笑」

サングラスを外す女性
すると先程までテレビで歌を歌っていた女性だった

美しく
品がありつつもどこか危なげな雰囲気の女性

「今回のターゲットはコイツよ」

写真を机の上に置く

「コイツは?」

「政界の人間よ…次期副首相に名前が
上がってるわ」

「わかった 作戦は?」

「今夜パーティがあるの
私が潜り込んで
誘い込むから
貴方は狙撃をお願い」

「わかった」

青年は先に立つ上がり店を出た

「頼もしくなりましたね」

「ええ ほんと」

女性とマスターは嬉しそうだ
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