美しい殺し屋

ミニマリスト憂希

文字の大きさ
上 下
13 / 86

カップルの依頼②

しおりを挟む
ある深夜の高速道路
左車線を走行する一台の軽自動車
飛ばさず安全運転だ
カップルが遊びの帰りらしい

「楽しかったね」

「うん」

楽しそうな若いカップル

その後続から
物凄いスピードで走ってきた
一台の古いセダン車
カップルの軽自動車の後ろに来ると
速度が遅い為か
右車線に移動した
カップルの車の横に来ると
助手席に座っていた男がこっちを見てきた

するとなぜか速度を落とし
左車線へ

「なんだ 煽ってきた!?」

カップルの車の後ろに付きまとい
煽るセダン車

「危ない」

心配そうな彼女を見て
車間距離を空けようと速度を上げる彼氏
その速度が120キロまで上げるが
まだセダン車が後ろにビッタリ付いてくる

「一体なんなんだ!?」

急カーブに入ると軽自動車は
後ろに気を取られすぎて曲がりきれず
ぶつかり大破

セダン車は右車線に入り
軽自動車を避け去っていった

「ううっ…」

エアバッグが作動し無事だった彼氏
しかし彼女は助手席だった為壁側
無残な姿になっていた

「ようこ~!!」

叫ぶ彼氏だった


それが青年の話だった

「僕は彼女を愛していた…彼女の復讐を…」

酷い話を聞いた美月

「わかったわ!その依頼引き受ける!」
しおりを挟む

処理中です...