美しい殺し屋

ミニマリスト憂希

文字の大きさ
上 下
29 / 86

科学者の依頼①

しおりを挟む
タタタタッ

走る白衣姿の男性

「はぁ はぁ」

ダダダダッ

それを追いかける様に黒服の男達が追いかけている

「はぁ はぁ」

白衣姿の男性は路地に入り身を隠した

黒服達はそのまま走り去る

「なんとしても!」



ムーのカクテルバー

カランッ カランッ

「いらっしゃい!」

「ここが…?」

「ご注文は?」

「あ、赤いカクテルを!」

「ほぉ 赤いカクテルを…少々お待ちください。真ー」

「ん?お客さん?」

「はい 話を聞いてあげて下さい」

「なんだ?こんな子供が…」

「腕は一流ですよ」

「お願いだ 助けてくれ!」

「とりあえず落ち着いて
話を聞きましょうか」

カクテルを飲む白衣姿の男性

「私の名前は村上 幸一 科学者だ」

「へぇ~ 科学者さんか」

「私は生物化学分野で日夜開発し続けていたんだ。するととんでもないものを生み出してしまった!」

「どんな?」

「全人類を殺してしまう可能性のある
生物兵器だ!」

「!!?」

驚くムー

「へぇ~」

関心の薄い真

「へぇ~ってね 君!とても恐ろしい事なんだよ!」

「じゃあどうしてそんなもの開発したの?」

「そ、それは…きょ、強要されたんだ!
今 そいつらに追われてる」

「追われてる?」

「私はその生物兵器の薬とデータを持ち出して逃げてきたんだ
人類を守る為に…
だから奴らはそれを取り返そうと…」

「貴方を追ってるわけですね」

「ああっ どうか!どうか私を守ってくれ!今 そのワクチンを開発してる所なんだ!ワクチンさえ開発すれば…」

「よーし わかった!で?依頼料は?」

「い、依頼料は…」

「依頼料なきゃねー」

「1億円払います」

「1億円じゃあねー…1億~!!?」

「開発費用を…逃亡資金にしてきたんだ!ほらこの中に…」

村上がアタッシュケースを開けると札束が…
しおりを挟む

処理中です...