美しい殺し屋

ミニマリスト憂希

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男の最後③

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烏川を追い詰め
怯えさせて殺した美月

依頼者に会った美月と真

「ありがとうございました。」

「いえ」

「あの奴は最後 どんな死にかたをしたんですか?」

説明する美月

「そうですか」

「よかったですか?」

「ええっ 姉の事を後悔して死んだのか
わかりませんが…
恐怖して死んだんなら
殺された姉も少しは報われると思います。」

ほっとした美月
真も初めて殺し屋の仕事をし、
疲れていた

帰り道

「真!ジュース買ってあげる」

「えっ いいの?」

「真 頑張ったからね」

自販機の前で悩む真

「う~ん」

「まだ決まらないの?」

「う、うん」

「男の子が優柔不断じゃダメよ」

そういうと美月はボタンを押すと
お茶が出てきた

不満そうな真

「な、何よ」

「う~」

しばらくするとそのお茶を取る美月

「こ、これは私のよ?」

カチャンカチャン

お金を再び自販機に投入する美月
そしてアップルジュースを買った

「はい どうせこれでしょ?」

アップルジュースを受け取る真
満面の笑みで喜んだ

「ふふっ わかりやすい子」

「帰ろっか」

「うん!」

殺し屋という職業だが
2人はまるで親子の様だった
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