ミニマリストな殺人鬼

見られた

そもそも私は不要な物は持ちたくない
彼女や妻を持つ事だってそうだ
自分の時間が無くなるし
お金だってかかる
ましてや子供なんて居れば

もし瑠花と付き合う事になれば
周りから色々言われるだろうし

デートなんてすれば自分の時間はない
それに気苦労もある
ストレスだって溜まるだろう

しかしこの気持ちはなんだろう？
彼女とコーヒーを飲みたい

…

「よかったら 今日この後 カフェにでも行きませんか？。」

佐藤の口から不意に出た言葉だった
それに田中 瑠花も少しびっくりした様子だったがすぐに笑みに変わった

「はい…喜んで」


近所のカフェに来た2人
席に座ると

「いらっしゃいませ」

「カフェラテのホット。」

「あれ？珍しいですね
佐藤さんが甘いの飲むなんて」

「たまにはね それに仕事終わりに甘いものはいいんだよ」

「じゃあ 私も同じのを」

デートを楽しむ2人

しかし

「あれ 佐藤さんと田中さんじゃない？」

「あっ！本当だ！」

「あの2人…やっぱりそういう
関係だったんだ」

仕事の同僚に見られた佐藤と瑠花
だった