私の愛され方

ミニマリスト憂希

文字の大きさ
1 / 9

高校生のヒカリ

しおりを挟む
「ほな また明日な~」

「うん バイバイ」

手を振り友人と別れる女子高生
辺りは真っ暗
夜遅くまで遊んでいた様だ

ガチャン

家のドアを開けると
玄関には母親が立っていた

「コラッ!何時やと思ってるん!?」

ポケットからスマホを取り出し
時間を確認する

「22時38分」

「こんな時間まで出歩いて
変な遊びしてないやろうな」

「そんなことしてないわ
それにあんたに関係ないやろ」

そういうと家の中に入る彼女

「晩御飯は!?」

「ハンバーガー食べてきたからいらん」

「それなら連絡しーや!
せっかく作ったのによ!」



私の名前は中谷ナカタニ 光ヒカリ
高校生3年生 17歳

「はぁ なぁ~んでこんな家に生まれたんだろ」

お風呂に入るヒカリ

プクプク

お風呂の中で気泡を発生させる
なんだか浮かない様子の彼女
お風呂に出て
長い黒髪をバスタオルで拭き
自分の部屋へ

「どうせならもっと裕福で母親が優しい家に生まれたかったな」


次の日
学校で

「あっおはよーヒカル 昨日はカラオケ面白かったな」

「おはよー うん でも私もっと上手くなりたいなぁ」

「十分上手いやん」

「まだまだやで」

「おう お前ら昨日カラオケ行ったんけ?」

2人の男子がヒカル達に話しかけてくる

「うん 昨日 私とヒカルで行ったんやし」

「へぇ~ 何歌うん?」

「私は東野カナ」

「ヒカルちゃんは?」

「ネ、ネーシャ」

「へぇ~聞きたいなぁ ヒカリちゃんのネーシャ なぁ祐也!」

「う、うん」

髪の毛を茶色に染めたリョウと
メガネをかけた大人し目の祐也

「私のは?」

「お前のはいいわ」

「なんでやねん!」



「今度 皆んなでカラオケ行こや」

「いいなぁそれ」

「ほな いつ行く?」

「今週の日曜は?」

「いいで~ ヒカルも行くやろ?」

「うん もちろん 行く」

「ほな日曜日な 時間とか場所はまた決めよか」

私と友達のマユ
男子のリョウとユウヤ
4人で日曜日カラオケに行くことになった

マユとリョウは昔からの幼馴染で仲が良く
私とユウヤはよく2人に付き合わされた


リョウとユウヤが2人で話す

「ユウヤ!嬉しいんちゃん?」

「な、なにが?」

「なにってヒカルちゃんの歌声聞けるんだぜ お前 ヒカルちゃんのこと好きだろー?」

「す、好きとかじゃないで」

「好きだろ お前 普段からヒカリちゃんのことじーっと見てるやん」

「み、見てないし!」


ヒカルとマユの会話

「ねぇ ヒカルはユウヤ君の事どう思う?」

「どうって、大人しい…優しいって感じ…」

「そういう意味じゃなくて男子として!」

「えっ う…ん いいんじゃない?」

「もぅ はっきりと好きか嫌いかで教えてよ」

「そ、そういうマユこそリョウとはどうなのよ」

「私とあいつは昔からの幼馴染で腐れ縁ってやつ そんだけだよ」

「ほんとにそれだけー!?」

「ほんとだってー」


そして日曜日
4人はカラオケへ

「あなたが~思うより遠く~」

パチパチッ

「ヒカルちゃん上手い!上手い!」

「そ、そう?」

「なぁ ユウヤ!上手かったよな?」

「う、うん」

「よ~し じゃあ次 私ねー」

4人でカラオケを楽しみ
その帰り道
前にマユとリョウ
後ろに私とユウヤの
2列で歩いていると
前から3人組の男達が歩いてきて
私と少し擦れる様に当たった

スッ

「すみません」

「チッ」

「…おい ねーちゃん」

呼ばれ振り向くと

「服が擦れて汚れたじゃんか」

「す、すみません」

「…ふ~ん 大人しそうだけど まぁまぁ
かわいいじゃん
ちょっとそこにバン止めてるから来なよ」

「い、いえ 遠慮しときます」

「あっ?」

するとマユが

「す、すみませんでした 気をつけます」

「キミもそんなダッセーのとつるんでるより俺らと車でドライブでもしようよ」

リョウが前へ出てくる

「すみません 皆んな学生なんで」

「あ?ケンカ売ってんの?」

「ケンカなんて売ってないです」

3人の男達がリョウを囲むと
1人がリョウの至近距離まで近づく

「や、や、やめて下さい」

ユウヤが勇気を出してリョウを助けに入る

「メガネくんは邪魔 邪魔 早く 家に帰って勉強しときなさい」

1人の男がユウヤの前に立ち
威圧する

とてもマズイ状況に私とマユはどうする事も出来ない

「早く家に帰りな 俺達はその子らと遊ぶんだよ」

「友達なんです 勘弁して下さい」

「だ~か~ら~ 早く消えろ!」

そういうと1人の男がリョウを強く突き飛ばす

「くっ…」

リョウは強く突き飛ばされ
頭に血がのぼると
その男に殴りかかった

ドッ

「なにすんねん!」

殴られた男はリョウに殴り返し
取っ組み合いの喧嘩になった
しかし
もう1人の男が後ろからリョウを抑える

「やっちゃえ」

「よ~し抑えとけや」

卑怯な男達
ガッ ズンッ ガッ
抑えられたリョウは何度も顔や腹を殴られた

「やめろ!」

ユウヤが助けに入る

「待てや 眼鏡くん」

ユウヤの腕を掴む男
3対2の状況
それに相手は年上
敵わなかった

「け、警察呼びます!」

マユがスマホを取り出し
電話を掛けた

「もしもし 警察ですか?助けて下さい!」

「チッ せっかく盛り上がってきたのによー」

「まぁ いいじゃんか 制服覚えたし
この辺の子らやろ」

「またね~眼鏡くん」

男達は立ち去り
ユウヤとリョウは助かった

「ウッ」

「大丈夫か!?リョウ!」

すぐさまリョウの元へ駆けつけるユウヤ

「あいつら…卑怯だ!覚えてろよ…」

「しゃ、しゃーないよ 大人っぽかったし」

「お前は悔しくないんか!」

私とマユも2人の元へ駆けつける

「大丈夫?リョウ」

マユはリョウを心配するがリョウは拗ねていた

「こんなかっこ悪くて弱いやつ…ダサいやろ…」

「かっこ悪くなんかないよ だいぶ年上やのに立ち向かったやん それに相手の方が人数多かったし、卑怯やったし…」

「慰めはいらん!」

「ちょっとリョウ!」

1人歩いて行くリョウを追いかけるマユ

「警察呼んだんじゃないの?ここで待ってた方がよーない?」

「呼んだふりしただけやからこんで」

「そ、そうなんや すごいなぁ 咄嗟に」

「2人は先に帰っといて 私 リョウを追いかけるから」

「うん わかった 気をつけてね」


私とユウヤ 2人きりになった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...