私の愛され方

ミニマリスト憂希

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告白

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「もう遅いし 家まで送るよ」

「いいよ 1人で帰れるし」

「で、でも女の子1人で帰すには」

「優しいんやね じゃあお願い笑」

ユウヤと家まで
一緒に帰る事になったヒカリ
内心嬉しかった

「リョウはマユちゃんにカッコ悪い所見られたからショックなんだよ」

「そうやろね 私もそう思うわ」

「僕もダサかったけどね笑」

「ううん そんなことないよ
友達 助ける為に向かって行ったやんか」

「でも僕が強かったら…」

「もう済んだことやし
皆んな無事やったしいいやん」

「う、うん」

ヒカリの家に着き

「あ、ありがとうね また明日学校で」

「うん また明日」

その時
ガチャッ

「コラ!ヒカリ!今 何時やと思ってるんや!」

母親の怒鳴り声にびっくりする2人

「い、いろいろあったんよ」

「いろいろってなんやねん!こんな遅くまで遊ぶ友達と付き合うな!」

「あんた いい加減にしてよ
ユウヤは遅くなったからわざわざ送ってくれたんやで!?それやのに失礼やんか!」

「男と遊んで…変な遊びしてるんちゃうやろうな」

「もう嫌!いい加減にして!」

そう言うと走り出したヒカリ

「えっ、ちょ、ちょっとヒカリちゃん」

母親に頭を下げ
ヒカリを追いかけるユウヤ


走るヒカリに追いついたユウヤ

「はぁ はぁ ちょ、ちょっとヒカリちゃん 待ってよ!」

ヒカリの腕を掴むユウヤ
ガシッ

「あっ、ゴメン」

すぐに腕を離すと

「私…もう嫌やわ あんな家」

「しゃーないよ こんな時間まで遊んでた僕らが悪いんやし
ちゃんとお母さんに謝って
事情話したら許してくれるよ」

「ううん もういいねん いつもやねん
いつも あの人は怒鳴ってばっかり
私に愛情なんてないんよ きっと…」

「そんなことないよ」

「私…物心つく前に父親亡くしてて…
母親はいつも怒ってて…
こんな私を愛してくれる人なんて
居ないんよ…」

「ぼ…ぼくは 好きだよ…ヒカリちゃんのこと…」

「え?」

「好きなんだ ヒカリちゃんのこと…
僕と付き合って下さい!」

そう告白するユウヤに背を向けるヒカリ

「…やっぱり 僕なんか嫌やでな」

「クスッ そんなことないよ」

「えっ!?」

顔を赤くするヒカリ

「よろしくお願いします。」


私とユウヤは付き合う事になった
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