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転生したからの仲間集めよう
宿屋に兎
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もうそろそろ街灯へ明かりが灯り出す時間。お上りさんやって居たいけど、宿を獲らなければ落ち着けない。
情報は無いし、案内所みたいな便利な物もなさそうだが客引きはたくさん存在した。怪しいのに捕まりたくないので便利な鑑定と偽る天眼でガン見することにした。目線に気をつけなければと先ほど貰った各ギルドの配置図で誤魔化すことにした。普通に便利な地図だったのでゴミにしない様に気をつけよう。
きれいなお姉さんの客引きは怖すぎる。定番のお子様について行ってみようかと鑑定すれば、悪徳宿の奴隷だった。それなら避けていたきれいなお姉さんも一応鑑定、うんやっぱりお姉さんのサービス付きぼったくり宿だった。まともな宿は常連で十分ってことなんだろうな。
さてどうしよう。実は奥の手はあるのだけれど、その奥の手を使うためにも宿に泊まりたい。
メイン通りで悪いことはできないだろうと、大通りがある方面へと向かうことにした。手持ちのギルドの配置図にも近場の宿が紹介されている。穴場狙いは転生初日からハードル高すぎだよな。
メイン通りから一本路地に入った先に『うさぎ屋』という宿屋があるのをみつけた。気になる、凄く気になる。
うさぎ好きなのか、うさぎ料理が得意なのか、うさぎ獣人なのか。
そう、実はこの世界にも獣人がいらっしゃるのです。街並みも興味あるけれど、獣人、エルフ、ドワーフと数は多くないけれど幾人かと擦れ違って見ない様にするのが一苦労だったのだ。ケモナーの自覚は無かったけれど、目の当たりにすると心躍るのが止められない。お障り厳禁!
ドアを押し開けるとカランとドアベルが鳴った。余談だが、外開きは日本の様な平和ぼけしているところが多いそうだ。押し込み強盗など犯罪者から身を守るためには中から押さえられる様に内開きになるらしい。なんてことを思い出しながら開けたわけだよ。無意識に手前に引いて開かなくて恥ずかしかったなんてことは……すみません。
「お待ちください」
中扉で繋がっているらしい食堂から女性の声が聞こえてきた。夕飯の仕込みもピークになる時間だし忙しいのだろう。部屋が空いていれば良いのだけれど。
「お待たせしました。お泊まりですか?」
エプロンで手の水気を拭いながら顔を出したのは見た目普通の、言い方悪いなこれでは。普通種のとかヒューマンのとかになるのかな、女性だった。うさぎの獣人ではなかった。
「はい、部屋が空いていたらお願いしたいのですが、空き状況と代金教えてもらえますか」
「空いてますよ。家族経営なので宣伝や客引きできなくて。一泊朝食付きで4,000エル、素泊まりで3,000エル。夕食は隣で頼んでくれればワンドリンクサービスさせて貰うくらい。これ以上は安く出来なくてなかなか長期客呼べないのよ」
初対面の客にそこまでぶっちゃけて大丈夫なのだろうか?あ、ダメみたい。食堂側のドアからお怒りモードのうさ耳出てきちゃったよ。そっか、旦那さんがうさぎだったのか、眼福である。
うさ耳旦那がこれ以上キレる前に部屋を借りちゃおう。
「じゃあ、朝食付きでとりあえず十日ほど御願いします。金貨四枚です」
ボディーバッグに手を入れて、無限収納から金貨を取り出す。今度財布買っておこう、硬貨しか無いから巾着とかの方が良いか。
「ちょうどお預かりします。お部屋は希望あります?」
まだ旦那さんに気がついていない女将さんはのんきに部屋の希望まで訊いてくれた。
「角部屋があれば嬉しいですが、こだわりませんよ」
それならと205号室の鍵を渡してくれたので、素直に受け取り旦那さんにもご挨拶する。
「しばらくご厄介になります。夕食は何時からですか?」
女将さんはしまったという表情をして、そそくさとバックヤードに姿を消した。
「申し訳なかったね、夕食は今からでも大丈夫だけど十刻で店を閉めるからその間に降りてきてくれ」
呆れた様に女将さんを眺めてから、宿帳を差し出してオレに応えてくれた。
彼がそれとなく指を指すのは受付の三本線が入った砂時計の様な物。
宿帳に記名をしながら砂時計もどきを鑑定すると『四刻砂時計』と表示された。街門外で商人のナスカイラさんが朝と夕の六刻と昼間の十刻、二刻に教会の鐘が鳴ると教えてくれた。
18時の鐘でこの砂時計を引っ繰り返して、砂が落ちきる頃に閉店だということが解った。
時間の流れは地球と同じだとサイ様に教わっていた。
宿帳を書き終えてから「では後ほど」と部屋へと続く階段を昇った。
解錠して部屋の中に入ると、広くはないがビジネスホテルのシングル並にはベッドに机、姿見などは揃っていて清潔感がある。木造なので温かみもありオレはこっちの方が好きなくらいだ。ただ、ご多分に漏れずバストイレは付属していない。
トイレは共用で各階に設置されている様だ。風呂はない。クリーンがあるから平気なのかと思ったが、生活魔法が流通していない話を思い出し、中庭に面した外窓を覗くと井戸の周りで行水している仕事帰りの冒険者達が居た。
みなさん筋肉が引きしまって漢って集団だ。むさ苦しいので近づきたいとは思わない。
情報は無いし、案内所みたいな便利な物もなさそうだが客引きはたくさん存在した。怪しいのに捕まりたくないので便利な鑑定と偽る天眼でガン見することにした。目線に気をつけなければと先ほど貰った各ギルドの配置図で誤魔化すことにした。普通に便利な地図だったのでゴミにしない様に気をつけよう。
きれいなお姉さんの客引きは怖すぎる。定番のお子様について行ってみようかと鑑定すれば、悪徳宿の奴隷だった。それなら避けていたきれいなお姉さんも一応鑑定、うんやっぱりお姉さんのサービス付きぼったくり宿だった。まともな宿は常連で十分ってことなんだろうな。
さてどうしよう。実は奥の手はあるのだけれど、その奥の手を使うためにも宿に泊まりたい。
メイン通りで悪いことはできないだろうと、大通りがある方面へと向かうことにした。手持ちのギルドの配置図にも近場の宿が紹介されている。穴場狙いは転生初日からハードル高すぎだよな。
メイン通りから一本路地に入った先に『うさぎ屋』という宿屋があるのをみつけた。気になる、凄く気になる。
うさぎ好きなのか、うさぎ料理が得意なのか、うさぎ獣人なのか。
そう、実はこの世界にも獣人がいらっしゃるのです。街並みも興味あるけれど、獣人、エルフ、ドワーフと数は多くないけれど幾人かと擦れ違って見ない様にするのが一苦労だったのだ。ケモナーの自覚は無かったけれど、目の当たりにすると心躍るのが止められない。お障り厳禁!
ドアを押し開けるとカランとドアベルが鳴った。余談だが、外開きは日本の様な平和ぼけしているところが多いそうだ。押し込み強盗など犯罪者から身を守るためには中から押さえられる様に内開きになるらしい。なんてことを思い出しながら開けたわけだよ。無意識に手前に引いて開かなくて恥ずかしかったなんてことは……すみません。
「お待ちください」
中扉で繋がっているらしい食堂から女性の声が聞こえてきた。夕飯の仕込みもピークになる時間だし忙しいのだろう。部屋が空いていれば良いのだけれど。
「お待たせしました。お泊まりですか?」
エプロンで手の水気を拭いながら顔を出したのは見た目普通の、言い方悪いなこれでは。普通種のとかヒューマンのとかになるのかな、女性だった。うさぎの獣人ではなかった。
「はい、部屋が空いていたらお願いしたいのですが、空き状況と代金教えてもらえますか」
「空いてますよ。家族経営なので宣伝や客引きできなくて。一泊朝食付きで4,000エル、素泊まりで3,000エル。夕食は隣で頼んでくれればワンドリンクサービスさせて貰うくらい。これ以上は安く出来なくてなかなか長期客呼べないのよ」
初対面の客にそこまでぶっちゃけて大丈夫なのだろうか?あ、ダメみたい。食堂側のドアからお怒りモードのうさ耳出てきちゃったよ。そっか、旦那さんがうさぎだったのか、眼福である。
うさ耳旦那がこれ以上キレる前に部屋を借りちゃおう。
「じゃあ、朝食付きでとりあえず十日ほど御願いします。金貨四枚です」
ボディーバッグに手を入れて、無限収納から金貨を取り出す。今度財布買っておこう、硬貨しか無いから巾着とかの方が良いか。
「ちょうどお預かりします。お部屋は希望あります?」
まだ旦那さんに気がついていない女将さんはのんきに部屋の希望まで訊いてくれた。
「角部屋があれば嬉しいですが、こだわりませんよ」
それならと205号室の鍵を渡してくれたので、素直に受け取り旦那さんにもご挨拶する。
「しばらくご厄介になります。夕食は何時からですか?」
女将さんはしまったという表情をして、そそくさとバックヤードに姿を消した。
「申し訳なかったね、夕食は今からでも大丈夫だけど十刻で店を閉めるからその間に降りてきてくれ」
呆れた様に女将さんを眺めてから、宿帳を差し出してオレに応えてくれた。
彼がそれとなく指を指すのは受付の三本線が入った砂時計の様な物。
宿帳に記名をしながら砂時計もどきを鑑定すると『四刻砂時計』と表示された。街門外で商人のナスカイラさんが朝と夕の六刻と昼間の十刻、二刻に教会の鐘が鳴ると教えてくれた。
18時の鐘でこの砂時計を引っ繰り返して、砂が落ちきる頃に閉店だということが解った。
時間の流れは地球と同じだとサイ様に教わっていた。
宿帳を書き終えてから「では後ほど」と部屋へと続く階段を昇った。
解錠して部屋の中に入ると、広くはないがビジネスホテルのシングル並にはベッドに机、姿見などは揃っていて清潔感がある。木造なので温かみもありオレはこっちの方が好きなくらいだ。ただ、ご多分に漏れずバストイレは付属していない。
トイレは共用で各階に設置されている様だ。風呂はない。クリーンがあるから平気なのかと思ったが、生活魔法が流通していない話を思い出し、中庭に面した外窓を覗くと井戸の周りで行水している仕事帰りの冒険者達が居た。
みなさん筋肉が引きしまって漢って集団だ。むさ苦しいので近づきたいとは思わない。
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