23 / 43
ギルドの仕事をしてみる
商業ギルドへ行こう(1)
しおりを挟む
今後のことをいろいろ考えなければなんだけど、細かいToDoリストが必要なのかな?あとでリンに必ず【エディタ】スキルをプレゼントしよう。で、全部管理して貰おう。
商館からみんなを引き連れて商業ギルドへ向かう。アルとキャロル、キャロラインは長いからキャロル呼びにしてみた。アルとキャロルはどうしようかな。
アルは護衛なので戦闘に適した服や防具が必要だろうし、武器も必要になるだろう。
キャロルは今後の寝床だ。異空間ルームに押し込むにも、正直ベッドを貸したくない。語弊があるな、オレ達のベッドを貸したくない。
ベッドって完成品売ってるのか?注文制作だったらすぐ手に入らないし……木材と金具か鉱石が手に入れられば作れそうだな。サイ様みたいに物質から創り出すことはオレにはできないんだよね。
ブツブツ独り言で頭の中を整理していたら、それを聞き取っていたリンがすかさず紙にメモってくれてたみたい。さすがだねーありがとう。「早く【エディタ】ください」と他に聴かれないように囁かれた。商館の個室で付与しちゃえば良かったよね。今歩いてるから、もう少し我慢して貰おう。
商館で思いのほか時間をとられたので、今日は商業ギルドの登録だけにするつもり。手に入れたい家というかもう邸だよね、の候補を明日までに準備しておいて貰おうと思う。
だから今日は宿をもう一部屋取ろう。『うさぎ屋』で大丈夫かな。
「他の宿屋で一から説明するより良いんじゃないですかね」
歓迎はしないけれど仕方がないとリンが応える。明日には邸が手に入ると良いな。
この間、兄妹は1mくらい離れて無言で着いてきていた。今日は無理もないよ、オレでも心や時間に余裕がないのだから。
メイン通り裏で宿を取っているので、一見宿への帰り持ちなのだが大通りにデンと建つ商業ギルドへ向かっている。冒険者ギルドとは違い大きな白っぽい石を積み上げて造られた重厚な建物となっている。なんとなく気後れしていると、かつて知ったるなリンが先頭に立って案内窓口へオレを誘導するので、腹をくくって犬かな?狐かな?ケモ耳お姉さんにお伺いを立てる。
実は気がつかない振りで今回もここまで歩いてきましたが、かなりの人たちにジロジロ、チラチラされてきました。まだ自覚はそれほど無いのだがオレを含めて顔面偏差値高いんです、この集団。オレは面食いだったのか……認めよう。認めなければ石でも投げつけられそうだ。
ケモ耳お姉さんの好みはアルだったらしく、彼をぽーっと見つめていて反応が鈍い。俺を無視するなとか言わないよ。言わないけど仕事してくれると嬉しいな、この中で一番威厳有りそうなのはアルですから勘違いしちぁってるみたいだけど。
どうしようかな~とボディーバッグからデンゴに用意させた書類一式を取り出していると、リンが男性職員を連れてきて、二人揃って案内嬢に冷たい視線を送っている。
オレは男性職員に詫びを入れられたが「気にしないでくれ」と軽く返すことで応えておいた。
「どうぞこちらへ、私がそのまま担当させていただきます。当ギルドの副ギルド長マルコイディスと申します」
あ、どうもと思わず名刺を胸元から出しそうになったけれど持ってません。今度作ろうかな、世界観丸つぶれになるからダメかな。もうそろそろ名前覚えきれないんだけどな。
副ギルマスの登場に、さすがにケモ耳案内嬢も事態を把握したみたいで顔を青くさせていた。誰が悪いって言うのでもないから強く怒れないよね、恋はする物でなく落ちる物だとか言うし。主を蔑ろにした人をアルは許さないんだろうな。まだ少し話しただけだけど、アルって忠義の人だもの。好意を持った相手から冷たい目で見られてケモ耳お姉さん更に落ち込みを見せていた。
オレはなにも気がつかなかった体で副ギルド長の後に付いていく。他の三人も表情を変えずにオレの後ろを歩く。順位付けって好きじゃないけど、時と場所による。
三人が奴隷かどうかは胸の位置にある判紋で分かる。服で隠せる物だ。
顕示欲の強い主人は首輪を付けさせたり目立つ箇所に焼き印を入れたりとする者も居るのだとかリンに教わった。嫌な習慣だ。
だから、四人で歩いているだけなら奴隷かどうかなんて普通は分からない。オレがポーターの少年を奴隷だと分からなかったように。案内嬢がアルに熱を上げたように。
それでも商人やそれに準ずる人々ばかりのこの場所で、主人であるオレが侮られてはならないのだ。この三人を従えているのはオレであると認識させなければ嘗められる。
自由を求めているはずなのに、しがらみ気にしてるのはなんか虚しい。
商館からみんなを引き連れて商業ギルドへ向かう。アルとキャロル、キャロラインは長いからキャロル呼びにしてみた。アルとキャロルはどうしようかな。
アルは護衛なので戦闘に適した服や防具が必要だろうし、武器も必要になるだろう。
キャロルは今後の寝床だ。異空間ルームに押し込むにも、正直ベッドを貸したくない。語弊があるな、オレ達のベッドを貸したくない。
ベッドって完成品売ってるのか?注文制作だったらすぐ手に入らないし……木材と金具か鉱石が手に入れられば作れそうだな。サイ様みたいに物質から創り出すことはオレにはできないんだよね。
ブツブツ独り言で頭の中を整理していたら、それを聞き取っていたリンがすかさず紙にメモってくれてたみたい。さすがだねーありがとう。「早く【エディタ】ください」と他に聴かれないように囁かれた。商館の個室で付与しちゃえば良かったよね。今歩いてるから、もう少し我慢して貰おう。
商館で思いのほか時間をとられたので、今日は商業ギルドの登録だけにするつもり。手に入れたい家というかもう邸だよね、の候補を明日までに準備しておいて貰おうと思う。
だから今日は宿をもう一部屋取ろう。『うさぎ屋』で大丈夫かな。
「他の宿屋で一から説明するより良いんじゃないですかね」
歓迎はしないけれど仕方がないとリンが応える。明日には邸が手に入ると良いな。
この間、兄妹は1mくらい離れて無言で着いてきていた。今日は無理もないよ、オレでも心や時間に余裕がないのだから。
メイン通り裏で宿を取っているので、一見宿への帰り持ちなのだが大通りにデンと建つ商業ギルドへ向かっている。冒険者ギルドとは違い大きな白っぽい石を積み上げて造られた重厚な建物となっている。なんとなく気後れしていると、かつて知ったるなリンが先頭に立って案内窓口へオレを誘導するので、腹をくくって犬かな?狐かな?ケモ耳お姉さんにお伺いを立てる。
実は気がつかない振りで今回もここまで歩いてきましたが、かなりの人たちにジロジロ、チラチラされてきました。まだ自覚はそれほど無いのだがオレを含めて顔面偏差値高いんです、この集団。オレは面食いだったのか……認めよう。認めなければ石でも投げつけられそうだ。
ケモ耳お姉さんの好みはアルだったらしく、彼をぽーっと見つめていて反応が鈍い。俺を無視するなとか言わないよ。言わないけど仕事してくれると嬉しいな、この中で一番威厳有りそうなのはアルですから勘違いしちぁってるみたいだけど。
どうしようかな~とボディーバッグからデンゴに用意させた書類一式を取り出していると、リンが男性職員を連れてきて、二人揃って案内嬢に冷たい視線を送っている。
オレは男性職員に詫びを入れられたが「気にしないでくれ」と軽く返すことで応えておいた。
「どうぞこちらへ、私がそのまま担当させていただきます。当ギルドの副ギルド長マルコイディスと申します」
あ、どうもと思わず名刺を胸元から出しそうになったけれど持ってません。今度作ろうかな、世界観丸つぶれになるからダメかな。もうそろそろ名前覚えきれないんだけどな。
副ギルマスの登場に、さすがにケモ耳案内嬢も事態を把握したみたいで顔を青くさせていた。誰が悪いって言うのでもないから強く怒れないよね、恋はする物でなく落ちる物だとか言うし。主を蔑ろにした人をアルは許さないんだろうな。まだ少し話しただけだけど、アルって忠義の人だもの。好意を持った相手から冷たい目で見られてケモ耳お姉さん更に落ち込みを見せていた。
オレはなにも気がつかなかった体で副ギルド長の後に付いていく。他の三人も表情を変えずにオレの後ろを歩く。順位付けって好きじゃないけど、時と場所による。
三人が奴隷かどうかは胸の位置にある判紋で分かる。服で隠せる物だ。
顕示欲の強い主人は首輪を付けさせたり目立つ箇所に焼き印を入れたりとする者も居るのだとかリンに教わった。嫌な習慣だ。
だから、四人で歩いているだけなら奴隷かどうかなんて普通は分からない。オレがポーターの少年を奴隷だと分からなかったように。案内嬢がアルに熱を上げたように。
それでも商人やそれに準ずる人々ばかりのこの場所で、主人であるオレが侮られてはならないのだ。この三人を従えているのはオレであると認識させなければ嘗められる。
自由を求めているはずなのに、しがらみ気にしてるのはなんか虚しい。
2
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
落としたのは化粧じゃなく、みんなの心でした
444
BL
『醜い顔…汚らしい』
幼い頃、実母が病気によって早くに亡くなった数年後に新しい義母からそう言われたシリルは、その言葉が耳に残って16歳となった今も引きずっていた。
だが、義母のその言葉は真っ赤な嘘でシリルはとても美しかった。ただ前妻の息子であるシリルに嫉妬した結果こぼした八つ当たりの言葉であったのをシリルは知らずに、義母のいう醜い顔を隠すために化粧をする。
その結果、彼は化粧によって本当に醜い顔になってしまった。そんな彼が虐げられながらも徐々に周囲を絆す話
暴力表現があるところには※をつけております
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる