異世界でも自由生活~とりま必要なのは奴隷であってる?!~

咲楽桔梗

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ギルドの仕事をしてみる

オレ達の我が家(2)

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 使える魔法道具はそのままリンと二人で収納する。指輪やネックレスなど魔法が付与されたアクセサリは落ち着いたらまた分けたり献上したりしよう。
 使えない魔法道具は分解行き。リサイクル大事。使えないにもいろいろあって道具にする意味がない物、壊れていて修繕価値のない物、強制での隷属の首輪みたいにあってはいけない物とかだ。
 再考はリンのレベルで見られないようなもの、要るかどうか個人で判断できない物。
 そして問題なのがやばい物。遅効性の毒薬とか、悪魔召喚の魔導書とか、違法薬物とか、ドラゴンの卵とか、精霊を閉じ込めた精霊結晶とか、何考えてんだよ。ホントあり得ない。
 遅効性の毒は謀反に関係ある証拠品の1つだろう。
 悪魔召喚って、こっちの世界の悪魔も相当やばいらしい。呼び出したって逆に利用されるだけなのにホントにバカ。どうするべき?ブラックホール行きで良いと思うんだけどどうやって流そう。あ、異空間ルームスキルにゴミ箱が生えた。サイ様ありがとうございます。
 違法薬物も何かの犯罪に繋がるだろうから、速やかに報告しないとだよ。

 それで、ドラゴンの卵ってなんだよ。ハマラ村情報で魔獣の反乱のきっかけがドラゴンだって教わったんだけどこれじゃないよな?オレの情報だけの故郷だけど、とても憤りを感じる。
 落ち着いて深く情報を読んでいくと、このドラゴンは魔力不足で辛い状態だそうだ。卵の中で意識はあるようなのでテイマーとして念話で話しかける。
『オレの魔力でいいなら送ろうか?残念だけど、キミの両親の元へ連れて行ける時間の余裕も力も今は無いんだ』
 しばらく沈黙が続いたが、思考しているのは感じ取っていたので急かすことはしない。
『……まりょく、ちょうだい』
『うん、今送るから。ゆっくり眠ると良いよ』
『わか、っつ、た』
 玄関ホールの魔石に送ったときより繊細に魔力を送り込む。元気になれよと送り込む。
 この卵は他人には絶対渡してはならない物だと直感が訴えてくるので、異空間ルームで保管することにした。

 精霊結晶はリンに任せた。リンも妖精達も心配そうに精霊結晶にコンタクトを取っているようだった。精霊魔法は契約した精霊や、近くに居る精霊に善意で力を借りる魔法。強制的に力を奪うのが精霊石だという。しぜんにできた精霊石は精霊の亡骸からできるので使い捨ての魔法具となる。今回の物は生きたまま閉じ込めている。
 元の持ち主貴族、万死に値する。あ、打ち首だっけ?それでも割に合わない、きっと人種ひとしゅの終わりだ。知らんけど。
 リンの方も交信が終わったらしい。精霊の力は魔力とは違い自然力の様なモノだそうで、人から分け与えることができない。そこでリンが身につけて、力を貯めることにしたそうだ。あとで身につけやすいようにアクセサリーにでも加工しよう。

 隠し部屋でできることはすべて終わったので、書斎へ降りるとアルが書類とにらめっこを続けていた。まあ、頑張れ。
 部屋というか邸中にクリーンしてあるから居心地わるくはならないだろう。そっと部屋を出ることにした。
 キャロルは異空間ルームのリビングソファで昼寝の最中なのを見つけた、自由な娘だからこっちも放置。トイレに行くのに必要だろうと、邸の応接間に異空間ルームへの入り口を開いておいたのだ。元はテレビがあったテレビ台の上に果物かごを置きタオルを敷き埋める。ドラゴンの卵はしばらくここが定位置だ。
 ブラウニーが一体、異空間ルームへ着いてきた。家妖精なのに異空間とはいえ他の家に着いてくるの大丈夫なの?こっちの方が良いのだと必死に訴えてくる。どうもキャロルに引っ付いて行動していたらしく、ここの話を聞いていて興味を持った女の子容姿の妖精だ。せっかくなのでサラと名付けると、光り輝き少し進化した。しゃべられるようになっただけだけど、キャロルはきっと喜ぶだろう。
 進化したのに驚かないのかって言われそうだけど、定番だから名付けできるならいけるかなと思ってたんだ。邸の方の子達には名付けたりしないよ。ウルサいの苦手なんだよ。
 久々にキッチンに立って夕飯を作る。塩は当然だけど穀物酢があった。お値段お高いけどサラダ油もあった。卵は新鮮じゃなかったので、そのうち養鶏もしよう。
 肉屋で鳥っぽい骨を仕入れてきたし、野菜もくずを大量に作り、食べるところは無限収納にしまう。二種類のスープ出汁を作る。今日は間に合わないけど、明日は楽しみだ。間に合わないと言えば乳鉢が完成した知らせが出たんだよな。確かめるのは製薬の時でいいや。
 フレンチドレッシングであえたサラダと、ニンニクも見つけたので薄切りにしてスキルで乾燥させたあと揚げてみたニンニクチップと、魔素を分離させた岩塩で味を付けた牛肉みたいなステーキ。買ってきたパンにカボチャとミルクで作ったスープ。良い感じじゃないでしょうか?
 匂いに釣られて起きてきたキャロルが、さすがに申し訳なさそうな顔を見せた。立場的には確かにおかしい話だが、料理は趣味なので苦では無い。今日は良いですよ、次回からは気をつけて。サラが慰めてくれるのに気がついたのか大変喜んでます。
 リンにはアルを呼んでくるように頼んでおいた。リンも料理は手が出ないようだったけれど、片付けや味見で手伝ってくれた。恋人とキッチンに立つって結構憧れだったから嬉しかった。
 夕飯は絶賛して貰えた。やはりうまいものはうまいらしい。なぜ料理の味が発展していないのだろう。
 キャロルが風呂に入っている間に邸の方にベッドを2つこしらえた。マットレスはそのまま流用だ。別荘だったので、来客用のベッドはそれなりにそろっていたからよかった。
 それぞれ個室を与えたのだけれど、遠慮が激しい。そのために部屋数多い家を頼んだのだから気にするなとごり押ししておいた。
 三階にある主寝室は当然オレの部屋なんだけど、今日も異空間ルームで過ごすのでがらんどうのまま。左隣はリンの部屋になるが以下同文。右隣は護衛で第二奴隷となるアルの部屋。今日はベッドだけと思ったけれど、机と椅子もプレゼントして置いた。ちゃんと寝て欲しいんだけどな。
 キャロルの部屋は別階にしたいところだが、住人がこれだけの現在それは酷だと思ったので、しばらくはアルの部屋の隣とした。
 今日も一日頑張った。とりあえずだが、衣食住がそろいました。やったね!
 異空間ルームに戻りリンと風呂でイチャコラしてベッドでも奉仕して貰った。ありがとね、オレだけで申し訳ないけどリンの方はまだ万全じゃないんだって。ごめんといったら謝られることではないと怒られた。これのせいで嫌われないなら、オレはそれで十分なのでリンには無理させないよう気をつけようと思う。
 サラにはオレ達が二人の時に干渉はしないでくれと頼んであった。
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