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ギルドの仕事をしてみる
キャロルと製薬
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納得できないなりに専用となったスライムに『ぷにまる』と日本語の音で名付けたリンに、キャロルを呼ぶようおねがいした。リンのネーミングセンスはオレと大差ないことに安心したのは内緒だ。
ちなみのオレはまだ名付けていない。キャロルとアルに貸与した残りに付けるつもりだから。
「お待たせ致しました」
新しくできたオレのアトリエが珍しいのか、内装を気にしながらキャロルが声をかけてきた。オレは製薬準備に取りかかっていた。
「いらっしゃい、オレの専用アトリエ1号室へようこそ。キャロルも作業場が欲しくなったら遠慮せずに言ってくれ。アル伝いでも良いから」
「ありがとうございます」
「うん、それで今回呼び出したのはこれを1匹貸与しようと思って。オレが従魔契約したんだけど貸し出しはできるみたいだから……どの子にする?」
キャロルは歓声をあげるのを堪えているようで、目をキラキラさせている。
「良いのでしょうか、どの子にしましょう」
どの子でも一緒などとは言わず、賢明に専用となる子を選択し始めた。
リンに預けられたぷにまるは、キッチン横の子なので栄養バランスが良かったのかぷにぷに度は高かった。今キャロルが選んだ子は風呂場や洗濯場の排水メインの子。なんだかオレの従魔になったタイミングで浄化を覚えてるんだけど。この世界のスライムはチートモンスなのかもしれない。
「名前は『ティア』にします」
可愛らしい名前を付けて貰ってティアもなんだか嬉しいとオレに伝えてくる、良かったな。
「ティアも嬉しいってさ、可愛がってやって。浄化スキル持ちだからうまく使ってあげて」
「アマネ様はびっくり箱のような方ですね」
誉められてる?貶されてる?オレだって期待はしていたけど、本当にそうなるとは思ってなかったんだけど。宝くじを当たるわけ無いけど当たったら良いなって買う感じだったよ。
「それで、アマネ様は薬草並べられてお薬作りですか?私も見学して良いでしょうか」
やはり、こっち系統には興味があるようなので「もちろん」と返事しておいた。
「オレの作成方法はスキルのごり押しと、あっちの世界の常識と、小説などの創作知識によるオリジナルになる。薬師免許が取れたらキャロルを弟子にするつもりだけど、今から抽出する薬効成分は錬金スキルが必要になる。もちろん制作時にそれを使ってくれて良いんだけど、そのほかにキャロルは磨り潰したり煮出したりの方法も試行錯誤しないといけなくなるのは覚えておいて欲しいんだ」
「はい」
力強い返事が返ってきた。
その後は前回の通り、抽出して量って、蒸留水と浄化水で稀釈する。ティアが浄化水に興味を持ったようなので、別の容器に浄化水を入れて与えておくと学習したようで水道水を浄化水に変化することに成功していた。キャロルと良いコンビになるだろう。
浄化水で煮出したりするのに、温度やタイミングなどでデキの善し悪しが変わってくる繊細なポーションを簡単に作って見せたので二人は声も出せない感じでいる。リンは鑑定してポーションの効果と等級にさらに驚き顔を見せた。
「この方法で量産できるから商売になると思ってるんだけど」
「そうですね。数量の制限など必要でしょうが目玉商品にはなると思います。効果小も作れるのですよね」
「水道水で作れるよ」
「愚問でした」
ちゃんと実験とかした努力の結晶なんだから、正当な評価を希望します。怖くて言えないけどさ。
「アマネ様、私、頑張ります」
キャロルがやる気になってくれたことは喜ばしいことだ。このアトリエと真逆の場所にキャロルのアトリエを作ってあげよう。希望されてからだけど。
「みんな揃っているのですね、気配で探してしまいました」
アルが起きてきたようだ。顔色も随分良くなっている。
「眠れてみたいで良かった、アルにもプレゼントがあるんだ。まあ、預けるって形なんだけど、どの子が良い?」
「は?」
「説明必要か、仕方ないな」
理不尽だと顔に出すアルに今までの流れを説明する。リンはオレに呆れながら、ぷにまるをアルに紹介する。キャロルは自慢げにティアを見せびらかす。オレはカゴに入れた5匹をアルに引き合わせた。
ぷにまると同じ環境のツヤってる子、邸のトイレ三兄弟は量はそれほどではないが栄養素は抜群だったのだろう小さめだが弾力が強い。使用人棟の子は一番貧弱かな、あまり良い物を食べさせて貰ってなかったのかなと過去の使用人達を心配してしまう。
「俺に必要ですか」
そうだねー必要かどうかで言えば必要ではないよ。でもそう言うことではないのだよアルバートくん。
オレはさっさと選べと目で脅す。
「ロマンだよ」
「またですか、それを言えばすべて誤魔化せると思ってませんよね」
リンからの厳しい指摘が入ったが、気にしない。戦闘特化に飼われるスライム進化楽しみではないですか。
「野外でのトイレ事情が大幅に改善すると思うよ」
「そうですよね、ティアその時はよろしくおねがいしますね」
この誘い文句は女性であるキャロルの琴線に響いたらしい。結局押し切られてアルが選んだのはぷにまるの相方だった。ちょっぴりジェラシー、オレは心が狭すぎるようだ。
「『カスパー』よろしく」
意味分からないけど、なんとなくシャレオツな名前、な気がする。
オレは手元の4匹に名前を付ける。『いちか』『にけ』『みつは』『しょう』覚えやすくて良いだろ?イチカは一階スライム、ニケは2階、ミツハは3階、ショウは使用人棟。完璧じゃないか、日本語の音だから意味だって気がつくのはリンだけだろう。変だな、目から汗が……なんてこと無いんだからな。
昼食後はいよいよ活動の時だ。まだ仕事ではないけれど。
キャロルはこのまま邸で自由行動して貰う。連れ歩いても良いことなさそうだからね。
ちなみのオレはまだ名付けていない。キャロルとアルに貸与した残りに付けるつもりだから。
「お待たせ致しました」
新しくできたオレのアトリエが珍しいのか、内装を気にしながらキャロルが声をかけてきた。オレは製薬準備に取りかかっていた。
「いらっしゃい、オレの専用アトリエ1号室へようこそ。キャロルも作業場が欲しくなったら遠慮せずに言ってくれ。アル伝いでも良いから」
「ありがとうございます」
「うん、それで今回呼び出したのはこれを1匹貸与しようと思って。オレが従魔契約したんだけど貸し出しはできるみたいだから……どの子にする?」
キャロルは歓声をあげるのを堪えているようで、目をキラキラさせている。
「良いのでしょうか、どの子にしましょう」
どの子でも一緒などとは言わず、賢明に専用となる子を選択し始めた。
リンに預けられたぷにまるは、キッチン横の子なので栄養バランスが良かったのかぷにぷに度は高かった。今キャロルが選んだ子は風呂場や洗濯場の排水メインの子。なんだかオレの従魔になったタイミングで浄化を覚えてるんだけど。この世界のスライムはチートモンスなのかもしれない。
「名前は『ティア』にします」
可愛らしい名前を付けて貰ってティアもなんだか嬉しいとオレに伝えてくる、良かったな。
「ティアも嬉しいってさ、可愛がってやって。浄化スキル持ちだからうまく使ってあげて」
「アマネ様はびっくり箱のような方ですね」
誉められてる?貶されてる?オレだって期待はしていたけど、本当にそうなるとは思ってなかったんだけど。宝くじを当たるわけ無いけど当たったら良いなって買う感じだったよ。
「それで、アマネ様は薬草並べられてお薬作りですか?私も見学して良いでしょうか」
やはり、こっち系統には興味があるようなので「もちろん」と返事しておいた。
「オレの作成方法はスキルのごり押しと、あっちの世界の常識と、小説などの創作知識によるオリジナルになる。薬師免許が取れたらキャロルを弟子にするつもりだけど、今から抽出する薬効成分は錬金スキルが必要になる。もちろん制作時にそれを使ってくれて良いんだけど、そのほかにキャロルは磨り潰したり煮出したりの方法も試行錯誤しないといけなくなるのは覚えておいて欲しいんだ」
「はい」
力強い返事が返ってきた。
その後は前回の通り、抽出して量って、蒸留水と浄化水で稀釈する。ティアが浄化水に興味を持ったようなので、別の容器に浄化水を入れて与えておくと学習したようで水道水を浄化水に変化することに成功していた。キャロルと良いコンビになるだろう。
浄化水で煮出したりするのに、温度やタイミングなどでデキの善し悪しが変わってくる繊細なポーションを簡単に作って見せたので二人は声も出せない感じでいる。リンは鑑定してポーションの効果と等級にさらに驚き顔を見せた。
「この方法で量産できるから商売になると思ってるんだけど」
「そうですね。数量の制限など必要でしょうが目玉商品にはなると思います。効果小も作れるのですよね」
「水道水で作れるよ」
「愚問でした」
ちゃんと実験とかした努力の結晶なんだから、正当な評価を希望します。怖くて言えないけどさ。
「アマネ様、私、頑張ります」
キャロルがやる気になってくれたことは喜ばしいことだ。このアトリエと真逆の場所にキャロルのアトリエを作ってあげよう。希望されてからだけど。
「みんな揃っているのですね、気配で探してしまいました」
アルが起きてきたようだ。顔色も随分良くなっている。
「眠れてみたいで良かった、アルにもプレゼントがあるんだ。まあ、預けるって形なんだけど、どの子が良い?」
「は?」
「説明必要か、仕方ないな」
理不尽だと顔に出すアルに今までの流れを説明する。リンはオレに呆れながら、ぷにまるをアルに紹介する。キャロルは自慢げにティアを見せびらかす。オレはカゴに入れた5匹をアルに引き合わせた。
ぷにまると同じ環境のツヤってる子、邸のトイレ三兄弟は量はそれほどではないが栄養素は抜群だったのだろう小さめだが弾力が強い。使用人棟の子は一番貧弱かな、あまり良い物を食べさせて貰ってなかったのかなと過去の使用人達を心配してしまう。
「俺に必要ですか」
そうだねー必要かどうかで言えば必要ではないよ。でもそう言うことではないのだよアルバートくん。
オレはさっさと選べと目で脅す。
「ロマンだよ」
「またですか、それを言えばすべて誤魔化せると思ってませんよね」
リンからの厳しい指摘が入ったが、気にしない。戦闘特化に飼われるスライム進化楽しみではないですか。
「野外でのトイレ事情が大幅に改善すると思うよ」
「そうですよね、ティアその時はよろしくおねがいしますね」
この誘い文句は女性であるキャロルの琴線に響いたらしい。結局押し切られてアルが選んだのはぷにまるの相方だった。ちょっぴりジェラシー、オレは心が狭すぎるようだ。
「『カスパー』よろしく」
意味分からないけど、なんとなくシャレオツな名前、な気がする。
オレは手元の4匹に名前を付ける。『いちか』『にけ』『みつは』『しょう』覚えやすくて良いだろ?イチカは一階スライム、ニケは2階、ミツハは3階、ショウは使用人棟。完璧じゃないか、日本語の音だから意味だって気がつくのはリンだけだろう。変だな、目から汗が……なんてこと無いんだからな。
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