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第四章:この国の末路

閑話:第二騎士団たちの会話

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※次からまたシリアスに入るので軽めのストーリー2つ投稿です



~午後の天使~


「午後の練習で怪我したんだけどさぁ、うちらの天使が・・・その・・色っぽかったんだ」
「なんだ、お前もか。俺もこないだ午後腹が痛くて医務室行ったら、情後みたいな顔した天使がいてよぉ、下が思わずおっ立っちゃって沈めるのが大変だったぜ」


欲求不満の騎士たちはぞろぞろと昼休憩の直前にリリィのいる医務室を覗きに行こうと並んだ。するとドアの向こうから、どこか男でも赤面してしまうような艶のあるフェロモンを撒き散らしながらヴィンセントが出てきた。



「なんだ、お前らこんなところに何の用だ」
「い、いえ!!何もないであります!!」


ダラダラと冷や汗を流す団員たちに怪しげな表情を向ける。


「あれ。皆さん揃ってどうか、されましたか?」



リリィがひょっこりと医務室から顔を出した。団員は全員ブンブンと顔を振る。そして団員の目線がリリィの胸元へ行った。


((むむむ!!))



団員たちはリリィのかけ違えたボタンをあざとく見つける。リリィは団員たちの視線にハッと気付き、顔を赤くしながらボタンをかけ直した。



『医務室で何やってたんだこの二人!!』



団員の心の声が全員一致した瞬間であった。ボタンをかけ直しているリリィからチラリと豊満な胸の谷間が見え団員たちは鼻を伸ばす。



「おい、お前ら、どこ見てんだ!?サボってないで練習しろ!!グラウンド百周だ!!」
「ひゃ、百周!?」


団員たちはその日ヴィンセントに永遠に走らされる羽目となった。



『俺も天使とイチャイチャしたい』
『うらやましいっ・・・』


団員たちが涙を流した。








~マールの恋~


「僕はリリィさんより、ジナさんがタイプだなぁ」
「彼女もメガネ外したら結構綺麗な顔してるしな!今度アタックしてみろよ」
「うん・・・そうしてみようかな」


少年マールはまだ恋に夢見る少年だ。マールは勇気を振り絞りジナに声をかける。


「あの、ジナさん!僕とお付き合いしてください!」
「え、いいよ」
「っ・・・そんなあっさり?」



ジナは「じゃあ明日うちに来て」と住所を渡される。


(初日から家に誘うなんて・・・ジナさん大胆!)


「いらっしゃい、じゃあ服脱いで」
「ふ、服をですか!?」


ジナはマールの服を脱がし、隅から隅まで観察している。


「やっぱり若い体はいいわねぇ・・・さあ、下も脱いでみて」



ジナは黒く、何かの形に似た棒と、潤滑油を棚から取り出す。



『ぎゃぁぁあああああああああああ』



その日マールはなにかを失った。その棒を場所に入れられ、ジナは中まで観察してメモしたり、弄ったりとマールの体をもてあそぶ。



「マール、童貞卒業したのか?おめでとう!!」
「あ、ありがとうございます///」


先輩たちより祝辞を述べられる。マールが想像していたものとは違ったのだが、マールはそれなりに幸せだ。ジナによりマールは変な扉を開かされたのだった。


「マール、来週もうちに遊びにきてね」
「は、はい、ジナ様!!」


ジナとマールの様子は、まるで飼い主と犬のようであった。

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