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異世界での生活※

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「ヴォルティス様、昼御飯の準備が整いました」
「ああ、ご苦労ミサキ」


美咲は徐々に生活に慣れていった。ヴォルティスが悪人であれどうであれ、美咲の命を救ってくれたのは確かだ。美咲は彼に精一杯尽くそうと日々努力していた。


「わー!今日はミサキのシチューだ!僕これ、女の血の次に好き!」
「ふふ、ありがとう。ベル」


ヴォルティスとはまだあまり打ち解けていないが、悪魔のベルマンは少年のような気さくさと、毎日美咲にこの世界のことを教えてくれるのですぐに仲良くなった。さらに今では彼を愛称で呼ぶ許可を貰った。



「今日は昼からこのリストにある薬草を潰して混ぜといてくれ」
「はい、ヴォルティス様」


美咲は勉強ができる方だったので、この世界の薬草や植物など頭に詰め込み、この頃にはなんとかヴォルティスの仕事を手伝えるレベルに達していた。美咲がヴォルティスに求められているのは家事と仕事の手伝いであり、仕事の手伝いをすれば給料も頂くことができた。



ーコンコン


「こんにちは、お弟子さん」
「こんにちは、レディ・ミシェル。こちらへどうぞ。ヴォルティス様をお呼びします」


ここで美咲はヴォルティスの弟子ということになっている。実際彼を手伝っているので弟子のようなものだ。


「ああ、レディ・ミシェル。お待ちしていました」
「ヴォルティス様・・・またお会いできて嬉しいですわ」



レディ・ミシェルは悪魔に血を供給するブラッドドネーター血の供給人だ。一定の血を魔術師の契約している悪魔に渡すことで生計を立てる職業なのだ。この職業は借金がある女性が多いのだが、好き好んでやっている人もいる。レディ・ミシェルはその一人だ。



「ベル、早くヴォルティス様のところに行かないと夜のお食事にありつけないわよ」



ヴォルティスは女性の性欲という欲望を高ぶらせ、高まったところで採血の注射で血を摂取し、ベルマンがその血を吸うのだ。


「今日もレディ・ミシェルか。まぁ血は中の上ランクってところかな」
「血にランクなんてあるの?」


美咲はベルマンに質問する。ベルマンは美咲の質問にいつも丁寧に答えてくれるのでここで生活する上でとても助かっている。


「女の欲望があればある程血が濃くなって上質なんだよ」
「欲望・・・?」
「うん。だから女の血を摂取する前にヴォルティスが女の性欲という欲望を高めてくれているんだ」
「そのために毎回女性を寝室に・・・?」
「うん、それが僕たちの契約なんだ。僕が魔力を渡す代わりにヴォルティスが僕に上等な血を提供する。でも、ミサキはいつでも欲望がいっぱいだから、とっても美味しそう。ちょっとだけでもちょうだいよ」
「ヴォルティス様が駄目だって言ってたでしょ!」
「ちぇっ」


ベルマンは不服そうにしていたが、ヴォルティスに女の血をもらい満足したのか、さっさと自分の寝室に向かっていった。








(あれ、今日は部屋が開いてる・・・)


一時間程前にヴォルティスが寝室に入っていった。美咲は寝ようと彼の寝室を通ったのだが、その日は寝室の扉が少し開いたままだった。そっと寝室を覗くとレディ・ミシェルが診察椅子のような足の部分を開脚することができる椅子に座っていた。



「今日は張り型をどっちに入れたらいい、前か?後ろか?」
「今日は後ろでお願いしますわ・・・」
「後ろか」


ヴォルティスはまるで治療をしているかのごとく、無感情にゴム手袋をし、張り型にドロリとした液体を塗り付けた。そしてそれを一気にレディ・ミシェルの中に入れる。


「あぁあん、そうです、そこぉ!」



ージュボッジュボッ



(この世界にも・・・張り型ってあるんだ・・・レディ・ミシェル、気持ちよさそう)




「はぁあん・・・もっと弄って・・・」



ージュボッヌチャッ



レディ・ミシェルは大きな張り型が動く度に体をくねらせ喜んでいる。


「も、もうイきそうっ!」
「血を抜くから少し我慢しろ」



ヴォルティスは彼女から血を注射のようなもので摂取し、それを皿に入れるとベルマンがそれを舐めた。


「ほら、もうイっていいぞ」


ヴォルティスはレディ・ミシェルに入っている張り型の動きを速めた。



「はぁああああん!!イくぅ!!」





ージュン



美咲の股間が熱くなったのを感じる。ゆっくりとスカートの中を捲りパンツの中に手を入れると、そこはぐっしょりと濡れていた。



「ふぅん・・・」




(だめだめ!もう寝なきゃ!!)



美咲は先ほどの光景を忘れようと無理やり目を瞑り、眠りの底に沈んでいった。









「今日は街に行って薬草と札を売りに行くぞ」
「はい、ヴォルティス様」



二週間に一度街に出てヴォルティスが作った薬草と生活に必要な魔術式が書いてある札を店に売りに行く。美咲は顔が見えないように麻でできた大きめの布のマントに身をつつみ、ヴォルティスと家を出た。


(ヨーロッパの街並みみたい・・・)



石畳でできた道に、センスの良いお洒落な店がポツポツと並んでいる。ヴォルティスがいつも行くのは、その通りを少し離れた古ぼけた店であった。


「森の魔術師様、お待ちしておりました。前回納期していただいた品はもう完売してましてね」
「これが今回の分だ」
「ありがとうございます。もう魔術師様の薬草と魔術はよく効くと評判うちの店も繁盛しておりますのでね!ひっひっひ」


でっぷりと太った中年の店主がヴォルティスに黒ずんだ歯を見せながらニカッと笑っていた。


「お弟子さんも、この街は慣れましたかな?」
「は、はい・・・たくさんお店があって楽しいです」
「そうか、それはよかった!魔術師様も可愛らしい弟子ができてよかったですなぁ!将来有望ですな!ひっひっひ」


店主は下品な笑いでミサキをじろじろと見た。ミサキはその視線に気が引けた。それに気づきヴォルティスは美咲の前に出る。


「うちの弟子は恥ずかしがりですので、あまり話しかけないでいただきたいですね。では、二週間後にまた伺いますので、失礼します」
「ひっひっひ、それは失礼いたしました。ではまた次回お願いします」


美咲が気まづそうにしていたのに気づき、ヴォルティスが庇ってくれたようだ。



(嬉しい・・・)



「ほら、ミサキの好きな茶菓子を買って帰ろう」
「はい!」



美咲はヴォルティスがますます好きになっていくのだった。

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