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朝
(うぅ・・・ん)
「おはよう、ミサキ」
「ん・・・ヴォ、ヴォルティス様!?」
ヴォルティス様の甘い顔が目の前に見える。美咲のベッドの上になぜかヴォルティスが一緒に眠っていた。体もかなり密着している状態だ。
「ななな、なんで!?」
「昨日寝ているミサキを寝室に運んだんだけど、全然手を離してくれなくて、仕方なく一緒に寝たんだよ」
「ご、ごめんなさいヴォルティス様」
美咲はヴォルティスにどれだけ迷惑を掛けたのか計り知れない。美咲の顔はみるみる青くなっていく。
「いいんだ、昨日あんなことがあったんだから、一人は寂しかったんだろう」
「でも・・・」
「おはよう、ミサキ!・・・って、ヴォルティスもミサキと寝てたの?ずるいよ、僕も誘ってよー!」
少年姿のベルマンが美咲の部屋に入ってくる。ベルマンは最近手のひらサイズの悪魔の姿より少年姿になるのが気に入っているようだ。まるで子供のように仲間外れにされたと拗ねていた。
「あ、それともヴォルティスがミサキに手を出したの?」
「なっ・・・」
「そんなことは絶対にありえない!」
ヴォルティスはすごい勢いで否定をした。
(・・・そうよね、ヴォルティス様、私なんか全然興味ないものね・・・)
なんだか美咲は悲しくなってくる。美咲はそそくさと顔を洗い、朝食の準備をしに階段を降りた。
+
+
+
「はぁ・・・」
「どうしたのよミサキ、元気ないわね」
「ヴォルティス様は、レディ・ミシェルみたいな色気のある女性が好きなんだろうなぁって」
美咲は今日ランの店で洋服の最終調整中だ。美咲はヴォルティスが好きなことを自覚してしまってから、日に日に気持ちが募っていく。いつもとても優しくしてくれるのだが、まるで子どもをあやすような優しさなのだ。
「ああ、レディ・ミシェルって、あのブラッドドネーターの?確かにあの人は凄い色気よね」
「そうなの・・・こないだ血の摂取最中を見てしまったんだけど、レディ・ミシェルもヴォルティス様のこと好きなんじゃないかしら」
美咲は彼女の胸を思い出し、自分の体を鏡で見る。その違いにため息が出た。
「ヴォルティス様、ブラッドドネーターにかなり人気だからねぇ」
「そ、そうなの!?」
「噂だけど、彼が魔術で作った本物と錯覚する張り型が、超気持ちいいんだって。血も摂取した後注射跡も綺麗に薬草で治してくれるみたいだし」
美咲はあの夜のことを思い出す。レディ・ミシェルはまるで仕事だということを忘れるかのごとく熱中していた。
「はい、完成!少しスカート短いけど、魔術師様誘惑するのにいいんじゃないの?ミサキは可愛いんだから、自信もって!」
「わぁ、この服とっても素敵よ!ありがとラン!」
ランの新作は、若草色のワンピースで膝上までの短めのワンピースだ。春にぴったりと言っていいだろう。
+
+
+
「ミサキ、その服は可愛いが、足が出過ぎじゃないのか?」
「もう温かくなってきたし、これくらいが丁度いいんですよ」
「そうか・・・」
「ははは、ヴォルティスってばオッサンだから流行り分かんないもんね~」
ベルマンが面白そうに話に入ってくる。
「俺はまだ三十歳になったばかりだ」
「三十って言ってもヴォルティスは考え方がオッサンだからね」
ヴォルティスはオッサンと言われたのが嫌だったのか、少し不機嫌そうにしている。
(三十ってことは、九歳差かぁ。まだ私も許容範囲なのかな・・・)
ーピンポン
「こんにちは。お弟子さん」
「レディ・ミシェル。どうぞ中に・・・」
(今日も彼女なのね・・・)
美咲はランとの会話を思い出しながら、レディ・ミシェルを寝室に案内した。
「おはよう、ミサキ」
「ん・・・ヴォ、ヴォルティス様!?」
ヴォルティス様の甘い顔が目の前に見える。美咲のベッドの上になぜかヴォルティスが一緒に眠っていた。体もかなり密着している状態だ。
「ななな、なんで!?」
「昨日寝ているミサキを寝室に運んだんだけど、全然手を離してくれなくて、仕方なく一緒に寝たんだよ」
「ご、ごめんなさいヴォルティス様」
美咲はヴォルティスにどれだけ迷惑を掛けたのか計り知れない。美咲の顔はみるみる青くなっていく。
「いいんだ、昨日あんなことがあったんだから、一人は寂しかったんだろう」
「でも・・・」
「おはよう、ミサキ!・・・って、ヴォルティスもミサキと寝てたの?ずるいよ、僕も誘ってよー!」
少年姿のベルマンが美咲の部屋に入ってくる。ベルマンは最近手のひらサイズの悪魔の姿より少年姿になるのが気に入っているようだ。まるで子供のように仲間外れにされたと拗ねていた。
「あ、それともヴォルティスがミサキに手を出したの?」
「なっ・・・」
「そんなことは絶対にありえない!」
ヴォルティスはすごい勢いで否定をした。
(・・・そうよね、ヴォルティス様、私なんか全然興味ないものね・・・)
なんだか美咲は悲しくなってくる。美咲はそそくさと顔を洗い、朝食の準備をしに階段を降りた。
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「はぁ・・・」
「どうしたのよミサキ、元気ないわね」
「ヴォルティス様は、レディ・ミシェルみたいな色気のある女性が好きなんだろうなぁって」
美咲は今日ランの店で洋服の最終調整中だ。美咲はヴォルティスが好きなことを自覚してしまってから、日に日に気持ちが募っていく。いつもとても優しくしてくれるのだが、まるで子どもをあやすような優しさなのだ。
「ああ、レディ・ミシェルって、あのブラッドドネーターの?確かにあの人は凄い色気よね」
「そうなの・・・こないだ血の摂取最中を見てしまったんだけど、レディ・ミシェルもヴォルティス様のこと好きなんじゃないかしら」
美咲は彼女の胸を思い出し、自分の体を鏡で見る。その違いにため息が出た。
「ヴォルティス様、ブラッドドネーターにかなり人気だからねぇ」
「そ、そうなの!?」
「噂だけど、彼が魔術で作った本物と錯覚する張り型が、超気持ちいいんだって。血も摂取した後注射跡も綺麗に薬草で治してくれるみたいだし」
美咲はあの夜のことを思い出す。レディ・ミシェルはまるで仕事だということを忘れるかのごとく熱中していた。
「はい、完成!少しスカート短いけど、魔術師様誘惑するのにいいんじゃないの?ミサキは可愛いんだから、自信もって!」
「わぁ、この服とっても素敵よ!ありがとラン!」
ランの新作は、若草色のワンピースで膝上までの短めのワンピースだ。春にぴったりと言っていいだろう。
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「ミサキ、その服は可愛いが、足が出過ぎじゃないのか?」
「もう温かくなってきたし、これくらいが丁度いいんですよ」
「そうか・・・」
「ははは、ヴォルティスってばオッサンだから流行り分かんないもんね~」
ベルマンが面白そうに話に入ってくる。
「俺はまだ三十歳になったばかりだ」
「三十って言ってもヴォルティスは考え方がオッサンだからね」
ヴォルティスはオッサンと言われたのが嫌だったのか、少し不機嫌そうにしている。
(三十ってことは、九歳差かぁ。まだ私も許容範囲なのかな・・・)
ーピンポン
「こんにちは。お弟子さん」
「レディ・ミシェル。どうぞ中に・・・」
(今日も彼女なのね・・・)
美咲はランとの会話を思い出しながら、レディ・ミシェルを寝室に案内した。
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