BLゲームの世界に転生したら騎士二人の♂♂の受けとなった。

ほのじー

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面接~数ヵ月前~

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(え、ここって・・・第二騎士団の要塞じゃ・・・)


第二騎士団は戦争が起こった際に前線で戦う、この国でも名の知れた騎士たちが集まる騎士団である。要塞は外からの攻撃を防ぐように高台に作られ、その広さにレイは口をあんぐりと開けた。レイは紙に書いてある住所を何度も読み直すも、やはりここが面接場所であるようだ。


「す・・・すみません・・・面接に来たのですが」
「はい、一人面接に来られることは聞いています。こちらにどうぞ」


レイが門番に事情を説明すると、すんなりと中に通される。


──コンコン──


ある一室に通されると、中央の書斎机のスペースに強面な男がズシリと座っていた。額には傷があり、彼が噂に聞いていた騎士団長ジェイクであるとすぐに分かった。


「ああ・・・面接か。聞いているが・・・お前、女、か?」
「は・・・始めまして。レイ・バトンと申します」
「女性か・・・。男だとばっかり思ってたんだが・・・」


頭をかきながらジェイクはレイをじっと観察している。


「それに・・・お前細いな・・・ちゃんと食べてるのか?」


レイは手足がとても細く、背が高い。騎士団長のような大きな男にすればレイの手足は彼が片手で握れば軽く折れそうなのである。ジェイクは立ち上がり、レイの腰を持った。


「あっ・・・」


電気がまるで下腹部に走ったような衝撃がレイに走り、ビクリと身を縮めた。ジェイクも何故か驚いたように目を見開いており、二人に沈黙が続いた。


「・・・ごほん、やっぱり細い。この仕事は女性にはキツいだろう。申し訳ないが仕事は他を当たってくれ」
「で、でも・・・」


レイはジェイクに反論しようとした。すると可愛らしい少年が部屋に入ってくる。


(この人・・・もしかして)


第二騎士団の副団長を務める男、セルは若くして多くの大会で優秀な成績を残し、その顔はまるで天使のようであるという噂だ。そんな顔に油断して大半の男は痛い目を見るそうだ。


「面接官に来た子?艶々な黒髪だね。お肌もとっても綺麗」
「あ・・・ありがとうございます・・・」


少年はレイをまじまじと見て褒めた。レイの艶のある黒髪は自慢であるのだ。 両親の店では髪や体のオイル商品を扱っており、両親はたくさん商品サンプルを使用させてくれた。そのお陰か、艶のある綺麗な髪と、貴族に劣らない素肌を持っている。


「ひゃっ・・・」


副団長のセルがレイの手を取り、ススッと手の甲を擦った。その手つきはどこか大人で、背中がゾクゾクとなるような、そんな気分になり、レイは顔を赤くする。


(め、面接中なのに・・・しっかりしないと)


「雑用でも、何でもしますので・・・お願いします。実家も手伝っていたので仕事の管理や計算も得意ですし・・・」


レイはジェイクの机の上に置いていた表の一部分を指した。


「この表の間違いも、すぐに直せます」


そこには予算案が書いており、読みにくく、計算も間違っているようだ。レイはそれに気がつきその部分を指摘する。一瞬でそれに気がついたレイにセルは面白い、と笑顔になった。


「ジェイク、雇ってあげなよ。基本僕たちの秘書の仕事は体力仕事じゃないんだし」
「うーん、お前がそう言うなら・・・」


セルの一声でレイはこの第二騎士団で働くことが決定した。契約書を見てレイは目を見開いた。給金は今の本屋の十倍はあるのではないだろうか。


「給金、こ、こんなにですか・・・?」
「ああ・・・騎士団で働くとなると多少危険を伴うからな。しかも残業もあるから大変だぞ。できるか・・・?」
「も、もちろんです!!」


(・・・こんだけ貰うんだから、頑張らないとっ・・・!!)


レイの職場がこのようにして決まり、彼らに指導をもらいながら働いて数ヵ月が過ぎた。始めは仕事の多さに滅入りそうになったが、遣り甲斐を見いだし、今では騎士団長と副団長の秘書として難なくこなしている。
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