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これって前世の記憶ですか
しおりを挟む『危ない!!よけろ!!』
(え・・・)
目の前に練習用の剣がスローモーションで飛んでくるのが見えた。練習試合をしていた騎士の剣がはね飛ばされレイの方向に向かってくる。もちろん常人の反射神経では避けることは不可能である。
──ガンッ!!──
レイは頭に大きな衝撃を感じると共に、意識を失った。
+++
『セル・・・俺はお前が好きだ』
『僕もだよ、ジェイク・・・』
ジェイクとセルが恋人同士のように愛しあっている情景がレイの脳に駆け巡る。
『ジェイクっ・・・もうダメ・・・』
『はぁっ・・・セル・・・セル・・・』
二人のいやらしい行為がまるで映画を見ているかのように鮮明にレイの脳に写った。
(これは・・・誰・・・?)
レイではない女性の記憶が徐々に溢れてくる。その女性は日本という世界でOLをしていた。仕事帰りにこの女性はいつも『ベルアメール・ラスト城の物語』略して『BL城の物語』という、男性同士が愛しあう様子を見守り隊としてひたすら見守っていくというゲームを楽しんでいた。この時は彼氏もおらず仕事が恋人であったのだ。
(あれ・・・これって・・・まさか・・・)
女性の記憶の走馬灯は、残業後の仕事帰りに急いで帰ろうと信号のない道路を渡ろうとして眩しい光と車のタイヤがキキーッと鳴り響いたのが聞こえたのが最後である。
(これ・・・前世の記憶?私、死んじゃったの?)
『・・・レイ!!レイ!!』
(誰かが・・・呼んでる・・・)
徐々にレイの意識が浮上する。目を開けると、そこには心配そうにセルとジェイクがベッドの左右でレイの手を握っていた。
「良かった、目が覚めたんだね」
「ああ・・・心配したぞ」
レイは何度もまばたきをして、焦点を合わせた。
「なっ・・・わっ・・・」
「ん、どうしたの、レイちゃん」
天使がレイの顔に近づき、レイの言葉を聞き取ろうとする。団長の彫りの深いハンサムな顔も、こちらに近づいた。
(私の推しカプが何で目の前に───!!)
──ブブ────!!
レイは鼻血を吹き出し、再び意識を失った。高熱が出てしばらくレイは仕事に戻ることができなかった。
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