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壁☆
しおりを挟む「決闘だ、マリーをかけて、決闘を申し込む!!」
「望むところだよ。あんたが負けたら一生僕たちの前に現れないでね」
(どうしてこうなった──)
決闘は明日の朝。丘の上で決行となった。そうと決まれば、ノアは明日に向けて休むから部屋を用意しろという図々しい言葉があった。この周辺にはホテルがないのだ。ユーグは部屋の横にある物置に藁のベッドを作った。
「さあ、マリアンヌ。お風呂だよ」
「ああ」
「ちょっっと待てぇい!!お前ら何一緒に風呂入ろうとしてんだ?マリー。君はまさか彼に性的な奉仕をさせられてるんじゃっ」
「鬱陶しいなあ。朝まで部屋から出れないよう魔法をかけておこ」
──ドンドンドン!!
「おい、このバリア魔法を解け!!おいこら、ガキ!!」
ノアは部屋を出ようとするもびくともしない。ノアは攻撃魔法が得意だがこういう繊細な魔法を解くのは苦手なのである。
「さあ、あんなのは無視してお風呂に入ろう」
「王子なのに・・・いいのか?」
「あいつを心配してるの?僕のペットは僕のことさえ考えていればいいんだ」
「・・・///」
ユーグがマリアンヌを丁寧に洗う。髪を乾かし、ユーグはマリアンヌにベッドに乗るように言った。
「僕のペット。待てのポーズをしとくんだよ」
ユーグにとって待てのポーズとは、マリアンヌが自分の両手を両脚に引っ掻けて股を開いて待っておくというものだ。
「今日はいつもよりグショグショだね。もしかして王子様と抱きあって濡れてるの?」
「そ、そんな訳ないっ!!」
あれはノアに一方的に抱きしめられただけで、マリアンヌは嫌悪感という感情しか生まれなかった。
「彼とはキスしたの?」
「・・・」
「したんだね。どこまでやったの?正直に話しなよ」
「・・・その・・・城の花の庭で、キスとか、触れあったり、口でやってあげたりとか」
ユーグは立ち上がっていたマリアンヌの胸の頂きを摘まんだ。急に与えられた快感にマリアンヌは甘い声をあげる。
「こんな風に、強く摘ままれるのが好きだって彼は知ってる?」
「し、しらない・・・」
「じゃあ、こんな風に何度指で押しこんでも、ビンビンに立ち上がるのは、知ってる?」
「し、知らない!!ユーグだけだ!」
ユーグが呪文を唱えると、壁の色が透明になった。隣にいるノアがベッドの上でフェアリーが準備してあったウイスキーを飲んでいるのが見える。
「ひぃっ!!」
「安心して、あちらからは見えないようにしてあるから」
「で、でも・・・」
いくらあちらから見えないと言われても、裸であるマリアンヌはやはり気になってしまう。
「ダメだよ、待てのポーズを止めちゃ。ちゃんと股を開いて」
「っ・・・」
(あいつの方向・・・)
マリアンヌが股を開くその先に第一王子ノアがいるのだ。
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