元不良の悪役令嬢は最年少ドS魔法使いに躾される

ほのじー

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王子の強さ

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『&@◈§%※◊!!』


ノアが魔法を唱えると、彼のステッキからヒョウのように鋭く尖った氷が吹き出す。ユーグはそれを、風の魔法で弾いた。


「防ぐなんてやるじゃないか、お子ちゃま魔法使い。でもこれは、序の口だよっ!!」


ノアはユーグに駆け寄り、跳んだ。そこから黄色い光の魔法を放出した。ユーグも負けずと彼に光の魔法を放つ。



──バチバチバチバチ


中央で光が衝突する。ノアの黄色い魔法がユーグの緑色の光をグイグイと推す。


「ほらぁ、押されてるよ、眼鏡君!!」
「ぐっ・・・」


『キャー!!強い、ノア王子~!!格好いい!!』


女の子たちの声援が大きくなっていく。ノアの光の筋がユーグの光を飲み込もうとしたとき、ユーグは大きく飛ばされた。


「ゆ、ユーグっ!!」


『&%⇏&◈↡』


ユーグが再び魔法を唱えると空を舞うように着地する。


──ザッ


ユーグが着地した場所から黄色の花がふわりと散った。光が当たってしまったのか、顔から一筋の血が流れている。


(血が・・・!!)


ユーグはそんなことは気にせず考え込んでいた。考え事をするときにボソボソと喋るのは彼の癖であるとマリアンヌは知っていた。


「うん、・・・だいたいバカ王子の闘い方は分かったよ。力だけで勝とうなんて、本当脳筋の闘い方だね。そんな奴に次期国王は無理そうだ。やっぱ第二王子がなるべきだね」
「・・・こんの、クソガキ・・・死ねぇ!!」


ノアの顔が豹変していく、先程のキラキラした顔つきは鬼のようで、応援していた女子たちもドン引きだ。実はこの国には優秀な第二王子がいて、彼が国王になった方が良いと噂されており、ノアにとってそれが地雷なのである。


「醜い魔法使いめ、死ね、死ねぇぇええ!!」
「うん、やっぱり脳筋だ!!」


ユーグは先程と同じ彼の光魔法をパチンと弾いた。


「若干左に魔法が流れる癖があるから直した方がいいよ、バカ王子」
「戯言を!!」


──ポカーン


ノアは何度もユーグに魔法を当てるも、綺麗に弾いてしまう。その光景はまるでピアノのソナタのような、美しいリズムと魔法が組合わさったショーのようだ。



──ポンッポンッポンッ


ノアの放った氷魔法をユーグはノアに向かって弾き、その氷を第二王子の顔の人形に変えた。


「てめぇ・・・ふざけやがって!!」
「お、おい、そっちは・・・!!」


『キャァアアアアア』


ユーグは怒りに任せ巨大な氷魔法を放ったのだが、手元が狂い、それが観客の方向へと向かう。マリアンヌはその氷がマリアンヌの方向に向かっていることに気がついた。


(え、やばい・・・当たる!!)


マリアンヌは目を瞑った。しかしいくら経っても衝撃は襲ってこない。


(あ・・・れ・・・)


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