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第一章 現れる不法侵入者
エピローグ
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今までならば休日の前日といえば会社で徹夜でサービス残業を行う日だった。
それが、こうして明るいうちに家の用事を行う事が出来るようになる日が来るなんて当時の俺が知ったら何と言うだろうか。
夕暮れ時。
夕日を背後に背負って前方に伸びるのは自身の影。
道路と敷地の境界線である門柱の傍に転がっていたブロックに腰を下ろして、俺はようやく終わりが見えてきた庭の雑草刈りの成果を眺めていた。
広い庭だけあって壁際や裏庭に多少残っているのはわかっているが、少なくとも見える範囲の草はかり尽くしているので、当初から比べれば見た目の印象は雲泥の差だろう。
「あらぁ。随分と綺麗になったのねぇ。これがあのお化け屋敷だなんて信じられないわぁ~」
当初気持ち良いと感じていた風がそろそろ冷たいと感じるようになった頃。
やたら間延びした特徴的な女性の声が背後から聞こえてきて、俺は内心で「面倒くさい奴が……」と思ってしまったが、仮に無意識に嫌な顔をしてしまっていたとしても、背を向けていたから見られる事がなかったのが幸いした。
いつの何か俺の影のすぐ隣に新たに伸びた影を見て、一度心を落ち着けて俺は答える。
「毎日コツコツ刈りましたからね。折角こうして住む事になったんだから綺麗な方が気持ちいいですから」
「ふふ……そうねぇ。いいと思うわぁ。でも、相変わらず固っ苦しい話し方なのねぇ。私の方が年下なんだからもっと気安くてもいいって言ったじゃない」
「…………善処はします」
俺の答えに件の女性は「もう」と言いながら俺の隣に腰を下ろす。
そこにはやはりこちらと同じようにブロックが転がっており、その上に腰を下ろしたようだ。
……この人が帰ったら今日のうちに片付けておこう。
「同じ都会から逃げてきた者同士、もっと仲良くなってもいいと思うのぉ」
「……逃げてきた理由が違いすぎますよ」
そう、違いすぎる。
この不躾で馴れ馴れしくて遠慮のない女性は隣の家の千堂さんの一人娘で、2年ほど前に都会からこの町に帰ってきたとの事だった。
理由は──。
「理由。確かにそうねぇ。でも、逃げてきたのが会社でも、嘗ての夫でも大して違いはないと思うのぉ」
「…………」
俺は眉を寄せて黙り込む。
別にDV男から逃げてきたバツイチ女の言いように腹を立てたわけじゃない。
ただ、この女が俺の逃げてきた理由を何故か知っているという事に不信感を持ったのだ。
「ふふ……『どうしてそれを知ってるんだ』ってとこかしらぁ? ホント、疑うことを知らないみたいで可愛いわぁ。悠斗さんは」
そう口にして隣の女は身を寄せると俺の耳元に唇を近づけて。
「……田舎ってね。とぉっても怖いの。噂なんてあっという間に広がっちゃうし、みんながみんな“いい人だ”なぁんて思ってると、いつか「バクっ」ってやられちゃうかも」
「バクっ」の部分で耳を軽く噛まれ、体を慌てて離しながら驚いて振り向いた俺に対し、件の女は悪びれもなくその場で微笑む。
「油断しすぎぃ。少しは自分を守る事も考えたほうがいいと思うなぁ」
「……それをあんたが言うのか。第一、噂があっという間に広がると言ったのはあんただ。そのあんたがこんな所でこんな事して後で後悔しても知らないぞ」
「いいのよ私は」
そう言って女は「よっ」っと口にして立ち上がる。
「別に私は悠斗さんとそう言う噂になっても困らないしぃ? そもそも、こんな年増の出戻り娘の事なんて、誰も相手にしませんって」
「……あんたが年増なら俺はもう初老だな」
「そうよぉ? これは年寄りは年寄り同士もう少し仲良くしましょ? って話だしぃ? そういう意味では──」
そこまで言って女は腰を両手を後ろで組んで腰を曲げて俺に視線の高さを合わせて。
「──言葉遣いは良くなったね。その目付きは減点だけど」
睨みつける俺に対して全く悪びれる事もなく笑顔を向けてくる女に、俺はまともに相手をする事を諦める。
そもそも本来ならば最初からわかっていた事だ“生きている人間にまともな奴が少ない”事くらい。
「あんたがいつまでもそんな調子じゃ、真奈美ちゃんの将来も心配だな」
「あら。心配してくれるのぉ? でも、多分大丈夫。あの子は私なんかよりもずっとしっかりしてるしぃ? お父さんもお母さんも、私みたいにならないように今度こそちゃんと躾けるってぇ」
「それは親としてどうなんだ」
「本当だねぇ……。でも、仕方ないんじゃない? こんなちゃらんぽらんが親ってだけでもあの子にとってはマイナスだものぉ」
女の影がユラユラと頼りなく揺れているのは、短く刈り取られた草が風で揺れているからなのか、それともふざけた女が体を揺らしているからなのか。
それはわからなかったけれど、いい加減こんなやりとりはうんざりだった。
だから、俺は最後に聞きたい事だけを聞くことにした。
「……真奈美ちゃんは……近所に年の近い友達はいないのか?」
「? 変な質問ねぇ?」
俺の質問に女は初めて困惑したような表情を見せたが、右手の人差し指を口に当てて「んー」と暫く考えた後に答えてくれた。
「学校に行けばいると思うけど、この辺にはあの子くらいの歳の子はいなかったわよぉ? 流石にそれくらい悠斗さんも知ってると思ってたけどぉ?」
「……ああ。そうだな。だから、これは一応確認」
「そう。じゃあお姉ちゃんが太鼓判を押してあげるねぇ」
「……俺の方が年上だ」
「そうだねぇ。でも、きっと私の方が精神年齢は上だと思うのぉ」
クスクスと笑いながら答えた女の声にどうしようもない苛立ちを感じて、俺は立ち上がると背を向ける。
「お前もう帰れよ」
「そうねぇ。流石にこれ以上嫌われたくないし、帰ろうかな」
そう口にしたくせに女は軽い足取りで俺の目の前まで回り込むと、笑顔で右手をフリフリと揺らす。
「じゃあ、またねぇ」
「……ああ。また今度」
本当は「二度と来るな」と言ってやりたかった。
しかし、この女の言う通りいつどこでどんな噂が広がるかわかったものじゃない。
だから、俺は精一杯の社交辞令で返すと、女を押しのけて家に向かう。
その俺の背中に向かって。
「社交辞令じゃないからねぇ!」
大きな声でそう口にして、女の足音が遠ざかる。
あれだけ散々自分の事を年増だといったバツイチ女は、元気に走って帰ったらしい。
「……小さな子は近所にいない……か」
その足音が完全に聞こえなくなった頃。
俺は足を止めて家を見上げる。
そう、そんな事は聞かなくてもわかっていた事だった。
わかっていて聞いたのは、どこかこの間の出来事が現実にあった事なのか自信がなくなってしまったからだった。
「……いや、どうでもいいな。どのみちもうあの子はいないんだ。あれが夢でも現実でも、いない存在を気にしていたってしょうがない」
俺は首を振って玄関をくぐる。
……ブロックを片付けるのは明日の朝にする事にした。
それが、こうして明るいうちに家の用事を行う事が出来るようになる日が来るなんて当時の俺が知ったら何と言うだろうか。
夕暮れ時。
夕日を背後に背負って前方に伸びるのは自身の影。
道路と敷地の境界線である門柱の傍に転がっていたブロックに腰を下ろして、俺はようやく終わりが見えてきた庭の雑草刈りの成果を眺めていた。
広い庭だけあって壁際や裏庭に多少残っているのはわかっているが、少なくとも見える範囲の草はかり尽くしているので、当初から比べれば見た目の印象は雲泥の差だろう。
「あらぁ。随分と綺麗になったのねぇ。これがあのお化け屋敷だなんて信じられないわぁ~」
当初気持ち良いと感じていた風がそろそろ冷たいと感じるようになった頃。
やたら間延びした特徴的な女性の声が背後から聞こえてきて、俺は内心で「面倒くさい奴が……」と思ってしまったが、仮に無意識に嫌な顔をしてしまっていたとしても、背を向けていたから見られる事がなかったのが幸いした。
いつの何か俺の影のすぐ隣に新たに伸びた影を見て、一度心を落ち着けて俺は答える。
「毎日コツコツ刈りましたからね。折角こうして住む事になったんだから綺麗な方が気持ちいいですから」
「ふふ……そうねぇ。いいと思うわぁ。でも、相変わらず固っ苦しい話し方なのねぇ。私の方が年下なんだからもっと気安くてもいいって言ったじゃない」
「…………善処はします」
俺の答えに件の女性は「もう」と言いながら俺の隣に腰を下ろす。
そこにはやはりこちらと同じようにブロックが転がっており、その上に腰を下ろしたようだ。
……この人が帰ったら今日のうちに片付けておこう。
「同じ都会から逃げてきた者同士、もっと仲良くなってもいいと思うのぉ」
「……逃げてきた理由が違いすぎますよ」
そう、違いすぎる。
この不躾で馴れ馴れしくて遠慮のない女性は隣の家の千堂さんの一人娘で、2年ほど前に都会からこの町に帰ってきたとの事だった。
理由は──。
「理由。確かにそうねぇ。でも、逃げてきたのが会社でも、嘗ての夫でも大して違いはないと思うのぉ」
「…………」
俺は眉を寄せて黙り込む。
別にDV男から逃げてきたバツイチ女の言いように腹を立てたわけじゃない。
ただ、この女が俺の逃げてきた理由を何故か知っているという事に不信感を持ったのだ。
「ふふ……『どうしてそれを知ってるんだ』ってとこかしらぁ? ホント、疑うことを知らないみたいで可愛いわぁ。悠斗さんは」
そう口にして隣の女は身を寄せると俺の耳元に唇を近づけて。
「……田舎ってね。とぉっても怖いの。噂なんてあっという間に広がっちゃうし、みんながみんな“いい人だ”なぁんて思ってると、いつか「バクっ」ってやられちゃうかも」
「バクっ」の部分で耳を軽く噛まれ、体を慌てて離しながら驚いて振り向いた俺に対し、件の女は悪びれもなくその場で微笑む。
「油断しすぎぃ。少しは自分を守る事も考えたほうがいいと思うなぁ」
「……それをあんたが言うのか。第一、噂があっという間に広がると言ったのはあんただ。そのあんたがこんな所でこんな事して後で後悔しても知らないぞ」
「いいのよ私は」
そう言って女は「よっ」っと口にして立ち上がる。
「別に私は悠斗さんとそう言う噂になっても困らないしぃ? そもそも、こんな年増の出戻り娘の事なんて、誰も相手にしませんって」
「……あんたが年増なら俺はもう初老だな」
「そうよぉ? これは年寄りは年寄り同士もう少し仲良くしましょ? って話だしぃ? そういう意味では──」
そこまで言って女は腰を両手を後ろで組んで腰を曲げて俺に視線の高さを合わせて。
「──言葉遣いは良くなったね。その目付きは減点だけど」
睨みつける俺に対して全く悪びれる事もなく笑顔を向けてくる女に、俺はまともに相手をする事を諦める。
そもそも本来ならば最初からわかっていた事だ“生きている人間にまともな奴が少ない”事くらい。
「あんたがいつまでもそんな調子じゃ、真奈美ちゃんの将来も心配だな」
「あら。心配してくれるのぉ? でも、多分大丈夫。あの子は私なんかよりもずっとしっかりしてるしぃ? お父さんもお母さんも、私みたいにならないように今度こそちゃんと躾けるってぇ」
「それは親としてどうなんだ」
「本当だねぇ……。でも、仕方ないんじゃない? こんなちゃらんぽらんが親ってだけでもあの子にとってはマイナスだものぉ」
女の影がユラユラと頼りなく揺れているのは、短く刈り取られた草が風で揺れているからなのか、それともふざけた女が体を揺らしているからなのか。
それはわからなかったけれど、いい加減こんなやりとりはうんざりだった。
だから、俺は最後に聞きたい事だけを聞くことにした。
「……真奈美ちゃんは……近所に年の近い友達はいないのか?」
「? 変な質問ねぇ?」
俺の質問に女は初めて困惑したような表情を見せたが、右手の人差し指を口に当てて「んー」と暫く考えた後に答えてくれた。
「学校に行けばいると思うけど、この辺にはあの子くらいの歳の子はいなかったわよぉ? 流石にそれくらい悠斗さんも知ってると思ってたけどぉ?」
「……ああ。そうだな。だから、これは一応確認」
「そう。じゃあお姉ちゃんが太鼓判を押してあげるねぇ」
「……俺の方が年上だ」
「そうだねぇ。でも、きっと私の方が精神年齢は上だと思うのぉ」
クスクスと笑いながら答えた女の声にどうしようもない苛立ちを感じて、俺は立ち上がると背を向ける。
「お前もう帰れよ」
「そうねぇ。流石にこれ以上嫌われたくないし、帰ろうかな」
そう口にしたくせに女は軽い足取りで俺の目の前まで回り込むと、笑顔で右手をフリフリと揺らす。
「じゃあ、またねぇ」
「……ああ。また今度」
本当は「二度と来るな」と言ってやりたかった。
しかし、この女の言う通りいつどこでどんな噂が広がるかわかったものじゃない。
だから、俺は精一杯の社交辞令で返すと、女を押しのけて家に向かう。
その俺の背中に向かって。
「社交辞令じゃないからねぇ!」
大きな声でそう口にして、女の足音が遠ざかる。
あれだけ散々自分の事を年増だといったバツイチ女は、元気に走って帰ったらしい。
「……小さな子は近所にいない……か」
その足音が完全に聞こえなくなった頃。
俺は足を止めて家を見上げる。
そう、そんな事は聞かなくてもわかっていた事だった。
わかっていて聞いたのは、どこかこの間の出来事が現実にあった事なのか自信がなくなってしまったからだった。
「……いや、どうでもいいな。どのみちもうあの子はいないんだ。あれが夢でも現実でも、いない存在を気にしていたってしょうがない」
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